夏の飲み物:コールド・ブリュード・コーヒー、生グレープフルーツ・サワー

夏の飲み物

夏というには、まだ梅雨という季節を乗り越えないといけないけれど、少々季節を先取りをして夏の飲み物について書こうと思う。

ここ数年、夏の朝はコールド・ブリュード・コーヒー、夜はモヒートが定番になっていた。モヒートに加え、最近は果実を絞った酎ハイ、サワーがレパートリーに加わっている。

モヒートのレシピはすでに書いたことがあるので、今回はコールド・ブリュード・コーヒーと生グレープフルーツ・サワーについて紹介してみたい。 

yagian.hatenablog.com

コールド・ブリュード・コーヒーのレシピ

スーパーの棚でも「水出しコ―ヒー」という名前がついた商品を見かけるようになり、コールド・ブリュード・コーヒーもかなり一般的になってきたようだ。非常に簡単で、普通のコーヒー豆でも問題なく作ることができる。

材料

  • コーヒー豆(挽いたもの)
  • コーヒー豆と水の比率は1:10~12ぐらい

作り方

  • 適当な容器(蓋ができるものならなんでもよい)に分量のコーヒー豆を入れる
  • そこに分量の水を注ぐ
  • ざっとかき混ぜる
  • 冷蔵庫に入れて10時間程度放置

これで、完成。飲むときはコーヒー豆を取り除かなければならないので、私はドリップするときに使うペーパーフィルターで濾している。コールド・ブリュード・コーヒー用の容器もあるようだけれども、別になくたって困らない。

普通にお湯でドリップするときに比べると苦味がでにくいようで、すっきりした味になると思う。ホットコーヒーをアイスにするときは、氷が溶ける分を想定して濃い目に淹れる必要があるけれど、コールド・ブリュード・コーヒーならそんな塩梅の必要がなくて簡単である。

普段は朝にハンドドリップでコーヒーを淹れているけれど、コールド・ブリュード・コーヒーの方が手間がかからない。

生グレープフルーツ・サワーのレシピ

ワインやビールもおいしいけれど、最近は蒸留酒を使ったカクテルを飲むことが増えている。詳しい理由は下のブログに書いた。

yagian.hatenablog.com

 モヒートはおいしい。考えてみれば、実際に果物を搾った酎ハイ、サワーは、モヒートみたいなものなので、立派なカクテルだ。最近、レモン、オレンジ、グレープフルーツを使った酎ハイ、サワーを自分で作って飲んでいる。モヒートよりさっぱりしていて、これはこれでおいしい。

材料(1人分)

  • 焼酎(50ml)
  • グレープフルーツ(1/4個)
  • ガムシロップ(小さじ1杯)
  • 炭酸水(100ml)

サワーの場合、なるべくさっぱりした焼酎、いわゆる甲類焼酎が合うと思う。わが家ではキンミヤを使っている。

www.miyanoyuki.co.jp

グレープフルーツはとくにこだわりはないけれど、ピンク・グレープフルーツを使うとできあがりの色がきれいだ。

ガムシロップはお好みで。よりさっぱりとした味を求めるなら入れる必要はない。ちょっとだけ甘みを加えたほうが酎ハイっぽくなるように思う。 

 作り方

  • 背の高いグラスに氷を入れて、かき混ぜる。グラスが冷えて、氷がなじむ。
  • そこに焼酎を注ぐ。焼酎も冷蔵庫で冷やしておいた方が、グラスが温まらなくていいかも。
  • そこにグレープフルーツを絞って入れる。いつも二杯分を作っていて、グレープフルーツ1/2個を絞って分けている。別に二倍の量のグレープフルーツを入れてもんだなし。レモン、オレンジを絞っていれてもよい。
  • ガムシロップを入れる。そして、よくかき混ぜる。
  • そこに炭酸水を静かに注ぎ、軽くかき混ぜる。

びっくりするほどさっぱりしていて、お酒を飲んでいる気がしない。あっという間に飲み干して、おかわりということになる。ちょうど、グレープフルーツ1/2個が残っているからおかわりを作る。

至福なり。

米国と北朝鮮の関係について考えてみた

米国と北朝鮮の関係について考えてみた

トランプ大統領北朝鮮との首脳会談をキャンセルすると発表した。

ちょっとここで米国と北朝鮮の関係と今後の展開を考えてみようと思う(素人考えだけれども)。

北朝鮮の目的:米国に対する核武装の実現

北朝鮮がもっとも重視している目的は明確である。現体制の維持だ。彼らは、この目的に向けて合理的に行動しているように見える。

北朝鮮の現体制に対する最大の脅威は米国である。米国には、朝鮮半島の問題を最終的に解決するために北朝鮮の現体制を変更する必要があると考えている有力な政治勢力があるし、また、軍事的にそれを実現する力も持っている。

北朝鮮が米国の脅威に対処するためには、米国を攻撃できる核武装を実現することで、米国からの攻撃に対する抑止力を持つことを一貫して目指してきた。そして、さまざまな時間稼ぎをしつつ、その実現が近づいている。

米国の目的:北朝鮮核武装の意図の放棄

米国としては、北朝鮮が米国に核攻撃できる能力を持つことは許容できない。しかし、これまでは、北朝鮮の現体制の転覆することや、直接軍事的な攻撃をすることで阻止することに踏み切ることはできなかった。

時には北朝鮮は交渉に応じる姿勢も見せたが、上記の通り、彼らは米国を攻撃できる核武装を実現することを一貫して目指していたので、交渉によって核武装を放棄させることはありえなかっただろうし、現実にも実現しなかった。

この観点から見れば、オバマ大統領の「戦略的忍耐」は、北朝鮮の時間稼ぎに資するだけで、彼らが核武装の意図を放棄することにはまったく効果がなかったと言わざるをえないだろう。

米国と北朝鮮の利害関係

今回、米国と北朝鮮の交渉の可能性が開けたのは、トランプ政権が核武装の放棄は求めるが、現体制の変更は求めないという立場だからだろう。

オバマ政権は、人権侵害などの観点から北朝鮮の現体制の維持を倫理的に認めることができない。だから、現体制の維持を最重要の目的とする北朝鮮とは交渉することができない。

北朝鮮からみれば、核武装は現体制の維持のため米国からの脅威に対抗する手段だから、米国の脅威がなくなれば核武装を放棄することはありうるだろう。ただし、現体制が維持される、という確約があってはじめて核武装の放棄に合意できる。

一方、米国は北朝鮮の体制維持を保証できるのだろうか。できることは、せいぜいトランプ政権下では体制転覆をしない、という約束にとどまるだろう。米国の政治体制から考えれば、政権交代のあともことまで確約はできないだろうし、仮にそのような約束をしたとしても北朝鮮側は信用できないはずだ。

だから、北朝鮮の現体制の維持への確約と朝鮮半島の非核化を取引する、ということは原理的に不可能に見える。

米国と北朝鮮の交渉の可能性

それでは、米国と北朝鮮の交渉の可能性はどこにあるのだろうか。

もし合意に至るならば、米国が北朝鮮の圧力を強め、北朝鮮がこのままだと核武装をしていても現体制が維持できないと思い、一方的に朝鮮半島の非核化を受け入れる、という形しか考えにくい。

おそらく、トランプ政権が狙っているのはこの決着なのだろう。そして、現段階で米朝首脳会談をしても、北朝鮮が「屈服」をして一方的に朝鮮半島の非核化を受け入れる状況になっていないと考え、会談をキャンセルしたのだと思う。トランプ政権としては、北朝鮮を屈服させることを目指して圧力を強め続けるだろう。

もう一つの可能性としては、アメリカが朝鮮半島の非核化を断念して、北朝鮮を事実上の核保有国として認めること。日本にとっては厳しい選択だが、この可能性も十分ありうると思う。

有明・お台場リレー・ハーフマラソンに参加してみた

有明・お台場リレー・ハーフマラソンに参加してみた

最近、体調もよく、せっせと身体を動かしている。

一人でいるのが苦にならない、というか、積極的に一人でいるのが好きなので、一人で泳いだり、一人で走ったり、一人でトレーニングをしていることが多い。それで十分楽しかったりする。

とはいえ、身体を動かすことも習慣化してきたから、運動を通じて交流するのもよいかなと思い、会社のランナーズクラブに顔を出してみた。新人歓迎会を兼ねていたこともあって、とっても平均年齢が低く、大丈夫かなオレ、とも思ったけれど、それなりになじめたような気がする(しているのはオレだけかも?)。

そこで、ランナーズクラブで「有明・お台場リレーハーフマラソン」に参加しましょうというお誘いがあり、参加してみた。

onetokyo.org

1500m☓3本を全力疾走(自分なりの)

有明・お台場リレーハーフマラソン」では、往復1,500mのコースが設定されており、これをのべ14名でリレーをする。私の参加したチームは5人で、自分は1,500mを3本走った。

自分一人で走っているときは、頭ではインターバル・トレーニングが効果的だっていうことはわかっていても、単純にとっても苦しいので、やる気がわかない。5~10kmの距離をマイペースでのんびりと走っている。

別に今回も順位やタイムを目指している訳ではないからのんびりと走ってもいいのだけれども、競争的な要素があり、しかも、チーム対抗という設定になると、おもわず全力で走ってしまう。まあ、全力といっても、いまの自分の全力だけれども。

1月にハーフマラソンを走ったときは、1km5分30秒ぐらいのペースだった。そのあと、目白ロードレースで5kmちょっとを走ったときは、1km5分切るぐらいのペース。今回、1,500mはどのくらいのペースで走れるのかわからなかったけれど、だいたい1km4分10秒、1,500mで6分20秒を切るぐらいのペースだった。いまの自分の全力疾走はこのくらいのペースなのだろう。

ランナーズ・クラブの平均年齢を高めているけれど

冒頭にも書いたけれど、ランナーズ・クラブの参加者は若くて、自分はひとりで平均年齢をぐっと高めている。仕事からは離れた場でこのくらいの年齢の人たちと話す機会はあまりなくて、とても興味深く、楽しい。彼らのじゃまにならない範囲で、参加していきたいと思う。

打ち上げの飲み代はおごらないとね。

中国語オンライン・レッスンの学校、先生を変えてみた

私の中国語の学習歴

大学時代(もはや30年前)に第二外国語で中国語を選択していた。その当時、まだ観光インフラが整っていない中国に旅行するとき、サバイブするための必要最低限の中国語は話せていた(ような気がする)。最近、また台湾へ少々ディープな旅行をしてみたいという目標もあって、中国語の学習を再開した。それなりのレベルになれれば仕事にも使えるかもしれない、という淡い希望もある。

基本的には教材を使って自習をしている。しかし、当然ながら中国語でコミュニケーションをしなければ、スピーキングとリスニングの能力は向上しないし、そもそも自分の中国語の発音がネイティブに通じるのか、すらもわからない。そこで、中国語のオンライン・レッスンを受講することにした。

これまでの中国語オンライン・レッスン

ここ1年、「チャイニーズ・プラザ」という学校を利用して、週末に一回、50分のオンライン・レッスンを受講してきた。

chinese-plaza.com

「汉语口语速成基础篇」という、孔子学院でも使われているという初中級の標準的なテキストを使っている。今はまだボキャブラリーも限られていて、フリートークを続けるのは難しい段階なので、テキストを使ったレッスンを選んでいる。

「チャイニーズ・プラザ」では、自由に先生を選んでレッスンを受けることができる。日本語も堪能で、説明が詳しくてわかりやすい先生を見つけ、1年間ずっと同じ先生のレッスンを受けてきた。

学校と先生を変えてみようと思った理由

この先生は、教え方がうまいし、いい先生だと思う。しかし、ずっと同じ先生のレッスンを受けていると、自分の中国語が他の人にどの程度通じるのが知りたいという気持ちが芽生えてきた。また、この先生は日本語がうますぎるので、どうしても日本語で話す時間が多くなってしまうという問題もあった。基本的にはこの先生に満足していたけれど、1年過ぎたことをきっかけとして、新しい先生に変えてみようと思った。

「チャイニーズ・プラザ」という学校は、受講料が安いところがメリットで、実際、この先生でこの受講料というのは、かなりコストパフォーマンスがよいと感じていた。しかし、先生の層が薄くて、質にも差が大きいため、先生を変えるのであれば、あわせて学校を変えてみることにした。

新しい中国語オンライン・レッスン

「BitEx中国語」の体験レッスンの印象がよかったので、しばらくここのオンライン・レッスンを続けてみようかと考えている。

BitEx中国語学習ポータルサイト。中国語辞書、教材、検定資格、中国語会話、eラーニング、オンラインスクールなど多数のサ

「チャイニーズ・プラザ」と比較すると「BitEx中国語」は、受講料は2倍ぐらい高いが、それだけに組織は整っており、先生の質のバラツキも小さいような印象がある。

「汉语口语速成基础篇」の続きのレッスンを進める予定である。

また、もうしばらく受講してみたら様子を報告したいと思う。

「牯嶺街少年殺人事件」と「三四郎」

このエントリーには「牯嶺街少年殺人事件」の結末に関する記述があります。

台湾巨匠傑作選2018

国語学習のための情報を得るために、神保町の中国語専門書店「内山書店」のTwitterをフォローしている。内山書店は、戦前は上海にもお店があり、魯迅とも縁が深い。

このTwitterで「台湾巨匠傑作選2018 | ケイズシネマ」という台湾の古典的映画の特集上映の情報が流れてきた。侯孝賢の映画は何作か見ているけれど、エドワード・ヤンの映画は気になっていたが、見たことがなかった。最近、映画館に行って映画を見ることに腰が重くなっているのだが、久しぶりに映画館に行ってみる気持ちになった。

本省人外省人

侯孝賢悲情城市」は国民党統治下の本省人の苦難を描いている。本省人とは、戦前から台湾に暮らしていた人々のことである。彼らは日本統治下は日本人に、戦後は、中国からやってきた国民党、外省人の統治下でさまざまな苦難を味わっている。


「悲情城市」(1989) ホウ・シャオシェン A City of Sadness

悲情城市 - Wikipedia

外来の人たちに支配されていた本省人の苦難は、ある意味わかりやすい。支配者側にある外省人にもおそらくさまざまな苦難があったはずだが、本省人の苦難より見えにくい。

エドワード・ヤン「牯嶺街少年殺人事件」は外省人の生活に焦点を当てていると聞き、「悲情城市」と対比しながら見てみようと思った。


映画 『牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件』 予告編

www.bitters.co.jp

時代の空気を描く

今回公開された「牯嶺街少年殺人事件」は、1960年代初頭に実際に起きた少年が少女を殺した事件をモデルにしているという。主人公が殺人に至るプロセスが映画の中心ではあるものの、それだけに焦点が絞られている訳ではなく、1960年代初頭、国民党による大陸反攻が不可能であることが明らかになってきた頃の、郷里を喪失した外省人とその子供の世代の閉塞感という「時代の空気」そのものが描かれている。

映画は236分あり、メインのプロットとはあまり関係ない場面、とりとめない場面がも多いけれど、それだけの時間をかけて映画を見ることで、ようやくその「時代の空気」が理解できるのかなと感じた。長い映画だったけれど、退屈はしなかった。

「牯嶺街少年殺人事件」と「三四郎

殺人に至る主人公「小四」と殺されるヒロイン「小明」の関係は、夏目漱石三四郎」の「三四郎」と「美禰子」の関係に似ていると思った。

自分の考える女性像を相手の女性に投影し、実際の相手の行動言動が自分の考える女性像に当てはまらないと女性は不可解だと考えてしまう。相手の不可解な行動言動を不道徳な誘惑と考えて矯正しようとする。

三四郎は余裕があるので美禰子のことを不可解と考えるだけで劇的な結末に至らないけれど、小四は自身の生活、精神状態も追い込まれており、自分では小明を保護しているつもりで依存していた。このため、勝手に小明に裏切られたと考え、錯乱しながら彼女を刺殺してしまう。

この映画をみながら、「三四郎」と「美禰子」の関係には、ある種の普遍性があるのかもしれないと思った。

ホモ・ソーシャルな財務省とWWEのZero Tolerance Policy

ホモ・ソーシャルな財務省

福田財務省事務次官のセクハラ問題については、いろいろな論点があるだろうし、さまざまな人が語ってもいるのだろう。

私の感想は、ノーパンしゃぶしゃぶ問題で大蔵省が解体されて財務省になったけれど、相変わらずホモ・ソーシャルな組織文化は継続していたのか、ということである。

ノーパンしゃぶしゃぶ問題のとき思ったのは、接待される大蔵省の人も、接待する銀行の人も、みながみなこういうお店に行きたいと思っているわけではなかろう、ということだった。おそらく、下世話なことを共有する「共犯関係」になることで関係を強固にするというホモ・ソーシャルな世界があったのだろう。

福田次官のセクシャル・ハラスメントを眺めると、相も変わらず同じようなホモ・ソーシャルな世界が継続していて、その世界のなかの感覚で他人に対して接しているように見える。大蔵省時代は本当に関係者は男性しかいないという状況だったのだろうけれど、最近はその関係者のなかに女性もおり、セクシャル・ハラスメントになったのだろう。

問題発覚後の財務省の対応を見ると、省内にセクシャル・ハラスメント防止の制度がないか、あっても形骸化していたとしか思えない。本気でホモ・ソーシャルな組織文化を変えようとしなければ、同じようなセクシャル・ハラスメントの問題は次々と発生するだろう。

www.asahi.com

WEEのZero Tolerance Policy

さて、そのような財務省と比較するのが適切かわからないけれど、組織としてのセクシャル・ハラスメントへの対応事例をひとつ挙げておきたい。

アメリカのプロレス団体WWEでは、家庭内暴力やセクシャル・ハラスメントに"Zero Tolerance Policy"を採用している。

具体的には、家庭内暴力やセクシャル・ハラスメントが疑われるような情報が公になった時点で出場停止とする。さらに、証拠付けられた段階で即刻解雇、逆に無実が明らかになれば復帰するという方針である。

実際に、この方針にしたがって出場停止や解雇になったレスラー(WWE用語でいえばスーパースター)がいる。

hubpages.com

www.sbnation.com

今の自分の職場が財務省ほどホモ・ソーシャルではない(まったくそういう傾向がないとは言えないが)ことにはほっとする。また、自分はとてもじゃないが、財務省のような職場では働けないなと思う(もちろん、向こうも私を雇おうと思う可能性はゼロだけども)。

花粉とヤクに支配される

花粉に支配される

今週は花粉症でひどい目にあった。

先週から花粉症の症状が徐々に激しくなり、週末は家を出ないほうがいいだろうと思うレベルになった。週が開け、月曜日の朝、鼻が詰まり、睡眠中口呼吸をしたせいか喉がカラカラで、咳が止まらず、目も痒く、頭痛がした。一言でいう、とても具合が悪くなった。

花粉症の薬は飲んでいたけれど、効き目が足りないと思い、月曜日の午前中会社の近くのクリニックに行って、いつもの薬より一段階強力な抗アレルギー剤を処方してもらった。

翌日の火曜日、喉の炎症が悪化し、本格的に熱発して起き上がれなくなった。もともと慢性扁桃炎だったので喉は弱い。扁桃腺は手術で切除しているが、花粉症のアレルギーの症状が喉に出る。しかし、アレルギーが原因で本格的に熱発したのははじめてだった。

まったくもって、花粉に支配されている。

ヤクに支配される

水曜日は、新しい花粉症の薬の効果もあり、鼻づまりなどはかなり改善した。あわせてロキソニンも飲んで、頭痛と発熱も抑えることができた。

新しい花粉症の薬を処方してもらう時、先生に効果と同時に副作用もレベルアップしますか、と質問した。答えは、人による、ということだった。私の場合、やはり副作用もレベルアップして、特に午前中は花粉症の薬の副作用が抜けず、眠気が抜けない。

アメリカで鎮痛剤の中毒が社会問題化しているというが、ロキソニンを飲んでいると、そういうこともあるのだろう、と思う。具合が悪い時、ロキソニンを飲んでしばらく経つと、薬が効いてきたのが感じられて、気分が良くなる。しかし、そのうち薬効が切れてふたたび具合が悪くなる。そうすると、またロキソニンを飲み、気分が良くなり、というサイクルを繰り返すことになる。

上にも書いたが、以前、扁桃腺を切除をする手術を受けたことがある。術後しばらくの間は喉の痛みが続く。それを抑えるためにロキソニンを飲んでいた。ロキソニンを飲むには5時間は間隔をあけるようにと言われる。しかし、薬効は5時間続かず、痛みがぶり返す。入院中は、時計を眺めながら、早く5時間経って、ナースコールを押してロキソニンをもらえる時間にならないか、じりじりしながら待っていた。

まったくもってヤクに支配されている。

これは公害

そんなわけで、今週は具合が悪いかラリっているかを交互に繰り返していた。

それにしても、花粉症は明らかに公害だ。林業家や農林水産省はこんな事態を引き起こすとは予想できなかっただろうけれど、公害企業だって公害を引き起こすと予想していたとは限らない。

杉とヒノキはどんどん切り出して、その跡地には杉とヒノキを植えるのは禁止して欲しい。