うつ

"It's the lie that everything's gonna be OK, but you don't have to be alone."

ジョディ・フォスター監督、メル・ギブソン主演の映画「それでも、愛してる」を見てきた。 ネタバレを気にしながらあらすじを要約するのもめんどうなので、トレイラーを引用する。 メル・ギブソンがうつになった中年男を演じている。主人公はビーバーのぬい…

深海底便り

このブログの目的のひとつは、うつ病の病状の推移を記録することである。しばらくあまり大きな変化がなかったのであまり書くことがなかったけれど、ここ2か月変化があったので記録しておこうと思う。 ここ1年はおおむね好調で、慎重に時間をかけながら抗鬱…

暗い話を聞きたいが 笑って聞いていいのかな

以前もこのテーマについて書いたことがあるけれど、うつ病の人に「がんばれ」と言ってはいけないとよく聞く。 うつ病者としての私の立場から言えば、「がんばれ」という言葉をかけてくれる人は元気づけようを思って言ってくれているということはよくわかるか…

代償なしで手に入れられるものはない ―うつ病から手に入れたもの―

もともと英語のウェブログ( http://goo.gl/J3DhM )で書いた記事だけど、日本語でも伝える価値があるように思って和訳したもの(自分でだけど)をアップすることにした。翻訳したものだから、不思議な日本語になっているような気がする。 うつ病になって約4年…

不眠病者の朝

うつ病になって以来、あまり眠れないようになった。寝る前に眠剤を飲んでいるので、寝つきはいいけれど、早朝に目がさめてしまう。 目が覚めた後、しばらくベッドの中でもう一回寝ようとするけれど、結局あきらめて、ウェブログに何を書こうかとか今日仕事で…

古典的箱根旅行

勤続20周年で会社からもらった旅行券を利用するため、つれあいの誕生祝いも兼ねて、月曜日に有給休暇をとり日曜日、月曜日の二日間で箱根まで温泉旅行に行ってきた。 箱根にはずいぶん行っているけれど、今回は久しぶりに古典的なルートの箱根旅行をしてき…

オシャレさん

いちばん調子が悪かった頃にいた部署の派遣さんとエレベーターで一緒になった。 その彼女に「髪型とメガネが変わり、ヒゲもはやして雰囲気がずいぶん変わって、なんだか、オシャレさんになっちゃいましたね」と言われた。 うつ病で調子が悪いと、身なりに気…

うつ病患者にがんばってと言ってはいけない理由

ここのところ調子がいい状態が続き、もうそろそろ抗鬱剤とも手が切れるかもしれないと思っていたところ、抗鬱剤を切り替えたことをきっかけにして体調が崩れてしまい、まだまだ油断できないことを再認識した。その後、一日会社を休んだだけで体調を立て直す…

ソフトランディング、ハードランディング

このウェブログは、身辺雑記ということ以外に、うつ病の病歴の記録という意味があるから、今回の薬を代えた顛末を記録に残しておこうと思う。 しばらく前の日記(id:yagian:20101113:1289651827)に書いたように、このところハイになりすぎて、不眠症、特に、…

抗鬱剤と脳内物質

うつ病と診断されてから4年ほど経つ。その間、定期的に通院して、いくつかの抗鬱剤を服用してきた。効果を見ながら、薬の種類や量を調節している。最終的には量を減らしていって、服用せずに済むようになることが目的である。それにはまだしばらく時間がか…

ツイッターのログをウェブログに流し込むわけ

はてなの機能で、ツイッターのログをウェブログに流し込んでいる。 ツイッターで指摘があったとおり、ツイッターのログを流し込んでいるウェブログはつまらない。このウェブログも、ツイッターのログを流し込むようになって覿面にアクセスが減った。ウェブロ…

マンガは腰痛の治癒に効果があるのか

ウェブログにはまとまりのある話を書かなければと気持ちが働くから、書きっぱなしでいいツイッターに比べると、書き出すまでの敷居がどうしても高い。だから、最近は、もっぱらツイッターに書いていた。 けれど、ツイッターに書いていると、やはり140文字の…

江戸時代の知の考古学

最近、すっかりTwitter(@yagian http://twitter.com/yagian)につぶやくことが中心になってしまい、ウェブログの方をお留守にしてしまっていた。 ウェブログを書く時には、ある程度まとまりもあり、オチもつく文章を書こうと思うため、書き始めるまでにハード…

平穏な日々

11月に落ち込んでしまい心の中に嵐が吹き荒れた時期があったけれど、それ以降は波はありつつもまずまず平穏な日々が続いている。 平穏な日々を続けるために、ルーティーンを作って、それを忠実に守るようにしている。 毎日同じ時間に起床し、決まった手順で…

体調のバロメーター

うつになってから、どうしても体調に波がある。体調が落ちているのに自分で気がつかず、無理をしていっそう調子を落とすこともあった。 最近では、体調のバロメーターを作って、自分の調子を観察するようにしている。以下の項目のうち、上位の項目までできる…

闇討ち

今週は体調がすぐれず、今日も休みたいぐらいの調子だったけれど、出席しなければならない打合せがあったので、なんとか出社した。 その打合せで、身内から全否定される発言があった。打合せの相手から切られるのは当然のことだから、多少ダメージがあっても…

疲れた

今日は、上司の目を盗みサボりながら仕事をしていたけれど、なぜかいつもの日より疲れてしまった。疲れていたから、サボったということもある。サボっていたから気疲れしたのかと思い、仕事をしたら、やっぱり疲れてしまった。今日は、仕事をしてもサボって…

眼明らかなれば

毎日ウェブログを書いていたときは、日常生活のちょっと空いた時間で頭の中で文章を練っていたから、キーボードに向かうときには書くことは大体できあがっていて、それを書き写せばよかった。しかし、最近はすっかりウェブログを書く習慣がなくなって、頭の…

無為の時間

昨日のウェブログに書いたように、この週末をいつもより精力的に過ごしてしまったせいか、今日は疲れてしまった。疲労を回復するには、何もせず、何も考えずにぼんやりと過ごす時間が必要だ。 ウェブログを書くには、なにかインプットをし、それを咀嚼して、…

霧が晴れる

ここしばらく、ずっと頭の中に霧がかかったような、うつうつとした気分が続いていた。 なにがきっかけになったのかわからないけれど、急に頭の中の霧が晴れて、晴れ晴れとした気分になった。頭のなかに霧がかかっていない状態は、なんてすばらしいのだろう。…

年頭の辞

今年はつつがなく新年を迎えることができた。 考えてみれば、一昨年、昨年の正月は、傷病休暇中だったけれど、今年はごく普通の正月である。それだけでありがたく思う。 今年は長期休暇することなく、一年間無事に会社に通うことが目標である。 正月あけから…

引退

私の会社は、プロジェクトワークが中心となっている。 プロジェクトワークをしている部署を俗に「現場」と呼び、いわゆる間接部門を「コーポレイト」と呼んでいる。 うつ病になる前の私は現場にいて、プロジェクトリーダーの仕事をしていた。現在は、うつ病…

ルーティーン化、習慣化

朝、ワイシャツをクリーニング屋に出した後、雑司が谷のプールに行って久しぶりに水泳をした。1000m泳ぐことができた。 去年は過剰なぐらいに身体を動かしていたけれど、今年はスポーツをする気分にならず、ジョギングもせず、水泳もしなかった。 このウェブ…

もう大丈夫です、ははは

今日、打ち合わせの終わりの雑談で、「お身体を壊されたと聞いたのですが、もう大丈夫ですか」と聞かれた。不意をつかれたので、なんと答えたらよいかわからずに、「ええ、まあ、もう大丈夫です、ははは」と、ごまかすように答えてしまった。 基本的には、う…

自分と折り合いをつける

今週は低空だけれども墜落はせずに水平飛行を続けている。 低空飛行のときは、音楽を聴いたり、本を読んだり、運動したりすることができなくなるので、ウェブログのネタが内省的になる。 今日は、昨日の流れで、どうやってうつ病である自分との折り合いをつ…

元気の素

今週はなかなか調子があがらないけれど、あがらないなりにやり過ごしている。 今日は、打合せでちょっとしたプレゼンをした。予想以上に反応があって、いろいろなコメントをもらえた。 人に認めてもらえるということが、いちばんの元気の素になる。すこし浮…

気分の変化

今日は取り立てて理由がなく気分が落ち込んで、仕事が手に着かなかった。 思い起こしてみると、うつ病という名前がつく前から、理由なく落ち込むことはよくあったように思う。その意味では、昔から軽いうつ病であったともいえるし、うつ病的な気質であるとも…

悟り

ここしばらく不眠気味で夢をよく見る。 昨日の夢は、なぜか、親鸞の一代記だった。 修行僧時代からはじまり、クライマックスは悟りの瞬間である。 東寺のような、仏像がたくさん並んでいる薄暗くて大きなお堂のなかで、親鸞がひとり瞑想をしている。 悟りに…

適切な仕事量

うつで休職する前は、仕事量がキャパシティをあふれていて、やるべき作業が納期に終わらず、こぼしまくっていた。 いまはリハビリ期間だということもあるけれど、暇をもてあましてしまうことがある程度の仕事量しかない。 自慢めいた話になってしまうけれど…

はりきらない

今日は4週間に一回の外来の日だった。 主治医の先生と、はりきらない、ということで意見が一致した。 わかってはいるけれど、はりきることは楽しいから、はりきらないで我慢していられるかが少々不安だ。