ファンへの還元

6/2の日記(id:yagian:20040602)に、kaoriさんからマリナーズに関するコメントがついていたので、MLBのウェブサイト(www.mlb.com)でちょっと調べてみた。
まず、マリナーズの成績の推移から。アスレチックスと似ていて、2000年以降安定しているが、特に、2001年の成績がよかったことがわかる。観客動員もチームの成績に比例していて、同じ時期はコンスタントに年間300万人以上である。
それでは、2001年今シーズンの打者の成績を比較してみよう。今年の不振の原因は一目瞭然である。
2001年の中心選手、エドガー・マルチネス、ジョン・オルルッド、ブレッド・ブーンの成績が大幅に下降している。いずれもベテランであり、年齢を見ても、これから成績があがることはほとんど見込めない。また、彼らの成績が下がることも、2001年時点からほぼ予想されていた。
2001年のメンバーからマクレモア、キャメロン、ギーエンが抜け、イバニエス、ウィン、スピージオ、オーリリアが加入した。抜けた選手のマイナス分はかろうじて補っているけれど、ベテラン選手の成績低下分は補うことができていない。もともと長打力があるチームではなかったが、今シーズンの長打率の低さは悲惨な状況である。
アメリカン・リーグ西地区の他のチーム、エンゼルス、レンジャーズ、アスレチックスは、補強にはかなり力を入れているから、これでは今年の状況は避けられない。
GMの補強のやり方にも問題があるかもしれないが、一番の原因は、オーナーが選手強化に投資していないことだろう。
以前、選手獲得に大金を投じすぎるという批判に対し、スタインブレナーは、収益を私のものにするのではなく、ヤンキースファンのために優れたプレイヤーを集めるために投資しているのだ、と答えていた。ヤンキースファンの私としては、トレードのやり方に不満はあるけれど、ワールドチャンピオンを目指して大金を投資し続ける姿勢はありがたいと思う。
現在のマリナーズは、それなりに収益力があると思う。マリナーズのオーナーも、スタインブレナーほどでなくともよいけれど、もう少し選手に投資しなければ。
それにしても、MLBのウェブサイトは、データが非常に充実していて、かつ、調べやすい。日本プロ野球機構もがんばってほしい。