雑司が谷の色

3月中は、夫婦ともにあわただしく、週末をゆっくり過ごすことができなかったが、昨日の午前中はつれあいとゆっくりと散歩することができた。
雑司が谷の動物、植物事情を観察しながら散歩をする。このところ、雑司が谷から野良猫とカラスが減ったように思う。以前は、10匹ぐらいの野良猫がたむろしていて、猫横町と呼んでいた路地があったけれど、えさをあげる人がいなくなったためか、カラス対策でゴミ出しの管理が厳しくなったためか、すっかり野良猫を見かけなくなった。
天敵がいなくなったためか、その代わりに小鳥が増えた。朝、ウグイスが鳴く練習をしている声が聞こえる。桜の花を探して木を眺めながら散歩をしていると、梢にコゲラが留まっているのが見える。
早咲きの桜は、花がほころび始めていた。来週末には満開になりそうだ。今は、木蓮が満開になっている。雑司が谷の商店街へ下る坂道から、向かい側の丘の斜面にある小学校の校庭に咲いている木蓮が見えた。テレビで吉野の桜を見ると、山の斜面のあちらこちらで桜の花が咲いており、山がうっすらとピンク色に染まっているようだ。ささやかだけれども、雑司が谷の斜面の木蓮の花も吉野の山のように、斜面を白い色に染めている。そして、桜が咲けば、雑司が谷もピンクに染まるだろう。