スガシカオ

しばらく前、J−WAVEの夜10時からの番組で、奥田民生トータス松本スガシカオ平井堅が日替わりでDJをやっていた時期があった。平井堅は年下だったけれど、残りの三人は自分と同世代で、共感できる話が多かった。特に、スガシカオは音楽の道に来る前は普通にサラリーマンをやっていて、その時代の話にはうなずけるところが多かった。
スガシカオの音楽を聞いていると、楽曲もいいけれど、歌詞に心ひかれる。彼は、自分、他人、将来のことに確信がもてないでいるあやふやであいまいな気持ちを歌い続けていると思う。そして、そんな気持ちの暗い甘さも。
夜空ノムコウ」の冒頭の「あれからぼくらは何を信じてこれたかなぁ」という一節を聞きながら、すこし寂しく、寂しい分だけ甘さが増す、そんな気分を味わっている。