癒し系

しばらくの間、藤原正彦国家の品格」(新潮新書 isbn:4106101416)のことを書くために、この本について書いているウェブログをずいぶんのぞいてみた。そのなかには、自分の肌合いに合わない文章もたくさんあった。
最初は、そういった文章を読むのも、なぜ、こうまで自分と違う受け取り方をするのか、自分ではぜったいに書かないことを堂々と書く人がいるのか、興味関心をかき立てられておもしろくなくもなかった。しかし、次第に、そういった違和感に疲れてきた。特に、とげとげしい文章を読むのには、心に負のエネルギーがたまっているときでないとつらくなってくる。しばらくは、自分の気に入る文章だけを読むことにしようと思う。
インターネットで読むことができる文章のなかで、今、いちばん楽しみにしているのは、「ボクの哲学モドキ」(http://homepage3.nifty.com/bunmao/)である。
ぶんまおさんと気が合うとでもいうべきか、このウェブサイトの文章は、ストレスを感じることなくすっと読むことができ、納得する。変な表現になるが、読んでいて癒されるところがある。
ぶんまおさんは、いつも、自分という立場から、じつに率直な文章を書かれており、その点に強く共感する。私も、自分という立場から率直な文章を書きたいと思っているけれど、自分自身を扱いかねて、ぶんまおさんのように、素直に書くことができず、もどかしい思いをしてばかりしている。