法隆寺救世観音

火曜日から木曜日までの阪神タイガース読売ジャイアンツの三連戦、ひさしぶりに日本のプロ野球を真剣に見たけれど、どの試合も中身が濃くておもしろかった。
タイガースの藤川が印象に残った。いちばんいいリリーフをセットアップに使うという考え方も興味深い。たしかに、セットアッパーが打たれてクローザーを出す機会を失うことがあるから、はやめにいいピッチャーをリリーフに出した方が、勝つチャンスは広がるかもしれない。
ジャイアンツも、高橋由伸、小久保と主力がふたり抜けると打線は見劣りする。リリーフも、久保、豊田はまとまっているが球威不足で、林、福田は球威はあるけれど安定性に欠ける。特に、福田は新人だから、シーズン通して働くのはむずかしかろう。
そう考えると、5月に入るとジャイアンツの勢いは衰えて、ドラゴンズとタイガースと混戦になるだろう。高橋由伸、小久保、ディロン、高橋尚成が戻ってきてからが勝負の時期になる。
それはそうと、岡田監督が藤山寛美に、鳥谷が安田大サーカスの団長に似ているのは気がついていたけれど、昨日、今岡が法隆寺の救世観音に似ているのを発見してしまった。救世観音は、聖徳太子に似せてつくったというから、今岡は聖徳太子似ということか。岡田監督と平田コーチが並んでいるのを見ていると、船場を舞台にした芝居の若旦はんと番頭はんの掛け合いみたいだ。
阪神タイガースは、関東ではあまり見かけない顔をした人が多くて、眺めているだけで楽しい。