石の上にも

おととい、きのうの二日間、一泊で仙台に行ってきた。牛タンをいただき、フルキャストスタジアムで野球を見て、松島観光をして帰ってきた。
インターネットで、イーグルスの前売券の販売状況をチェックすると空席が多いようなので、当日券で入場することにして、仙台駅からスタジアム行きのシャトルバスに乗った。球場についたのは、試合開始の40分ぐらい前だったけれど、当日券売場は行列になっていた。天気がよかったから、その日になってから野球に行こうと考えた人も多かったのかもしれない。満員ではなかったけれど、8割ぐらいの席は埋まっていたように見えた。
楽天も対戦相手の日本ハムも、ひいきではないけれど、フィールドの芝生の色を見ると気分が高揚してくる。楽天フランチャイズで野球を見させていただくことに敬意を表して、ロゴが「毛」の字にも見えるえんじ色のキャップを買って、さっそくかぶってみる。
フルキャストスタジアムは、メジャースポーツの香りには欠けるけれど、グラウンドは近くて見やすいし、気軽な感じがいい。試合前、外野のフィールドで観客が親子でキャッチボールをしている。国歌斉唱は地元の中学校の合唱部。始球式も観客のなかから選ばれた小学生。観客もあたたかく拍手をしている。
問題は、イーグルスの選手につきる。日本ハムの先発ピッチャーは、八木という新人の変則型の左ピッチャー。イーグルスのバッターは、フェルナンデスを除くと、まったくタイミングがあっていない。ストレートには振り遅れ、変化球には泳いでおり、打てそうな雰囲気がまったくない。打てなくても、若手の選手だったら、今後の楽しみはある。ボテボテの内野ゴロでも、全力疾走してくれればいい。しかし、ベテラン選手が、首をかしげながら三振しているのを見ていると、楽しむポイントがない。フェルナンデスも、ほかの選手が覇気がないせいか、ひとりで野球をしているような雰囲気だった。野村監督も苦労しているだろう。
イーグルスの先発の高井は、気持ちが弱いところがあるように見えたけれど、140km台のストレートとスローカーブをとり混ぜて、まずまずのピッチングをしていた。日本ハムのバッターのなかでは、小笠原と稲葉が高井にタイミングがあっていたが、その前のバッターになると急にコントロールを乱してフォアボールを与えていた。小笠原や稲葉が気になって、慎重にいこうと思ったのが裏目にでたのだろう。それでも、将来のある選手だから、応援しがいがある。
イーグルスのウェブサイトを見ると(http://www.rakuteneagles.jp/team/players/index_p.php)、ベテランが多く、1980年代生まれの選手が少ない。ほんとうは、楽天こそ西武ライオンズのようなチームにならなければならい。一年目は準備期間も少なくてしかたなかったのだろうけれど、二年目は選手を大幅に入れ替えるべきだった。野村監督が野球教育をしようとしても、引退間際のベテラン選手が多くては意味はない。来年こそは、弱くとも若手中心のチームに切り替えなければ、ファンも離れてしまう。
5月5日の楽天と西武の先発メンバーの生年は次の通りである。

楽天ゴールデンイーグルス
(二)高須洋介 1976
(中)飯田哲也 1968
(一)吉岡雄二 1971
(三)フェルナンデス 1974
(指)山崎武司 1968
(左)佐竹 学 1974
(右)礒部公一 1974
(遊)沖原佳典 1972
(捕)藤井彰人 1976
(投)朝井秀樹 1984

西武ライオンズ
(二)片岡易之 1983
(指)石井義人 1978
(遊)中島裕之 1982
(左)和田一浩 1972
(三)平尾博嗣 1975
(右)貝塚政秀 1974
(一)リーファー 1974
(捕)炭谷銀仁朗 1987
(中)赤田将吾 1980
(投)松坂大輔 1980