身代わり

島本和彦「吼えよペン②」(小学館 ISBN:4091570224)をトイレに置いてある。勢いをつけなければならないのに、どうにも勢いがつかないとき、ぱらぱらとめくって気合いがでそうなページを眺めたりする。
そののなかに、炎尾燃そっくりのマンガを描くニセモノがでてくる回がある。ニセモノの描いたマンガを読んで、炎尾燃本人はこんなことを言う。

いいか……
おれはおれの作品が好きだ……
―しかし、問題がひとつある……
おれの作品をおれが楽しむためには……
おれが描かねばならないということだ!!
―しかし、今おれの作品とほとんどおなじものを別の誰かが描いてくれている…
―これは……
願ってもないこと!

わかる、わかるぞ、この気持ち。
世界中のウェブログのなかでは、自分のウェブログがいちばん好きで、書きたいネタはたくさんたまっている。しかし、それを自分で書かなければならないのが、時間もかかるし、めんどうくさい。ネタのあらすじをしゃべったら、それを誰かが身代わりになって書いてくれたら、願ってもないこと!なんだけけどな。
なんか、この前も、おまえはあいかわらず自分好きだな、と言われてしまった記憶が……。