今シーズンのフィギュアスケート

去年の冬は、トリノオリンピックの代表争いをきっかけにして、フィギュアスケートをよく見ていた(id:yagian:20051226:1135597835)。今シーズンも、グランプリシリーズはだいたい見ている。
オリンピックの次のシーズンということもあって、荒川静香スルツカヤがいなくなり、若手中心になったため、ゴージャスでエレガントなスケーターが見あたらず、ちょっとさびしい。
マスコミは、ストーリーをつくって試合を盛り上げようと考えているのだろう、NHK杯の浅田真央に対して復活という言葉を使っていた。しかし、シーズン最初の試合でたまたまジャンプの調子悪かっただけで、昨シーズンに比べて順調すぎるほど成長しており、逆境とか復活とか、そのようなことはまったく感じられなかった。昨シーズンは、かわいらしすぎるほどの振り付けだった。15歳の彼女にはそれが似合っていた。今シーズンは、昨シーズンの振り付けの少女趣味なところを取り除き、しかし、彼女のはつらつとしたところは表現されていて、よく似合っていたと思う。
村主章枝の昨シーズンの演技については、ゴージャスさにやや欠けているところがあまり好きではなかった。今シーズンは、体調が良いのか、力強く、安定していて、見応えがあった。
でも、今シーズンでいちばん気に入ったのは、キム・ユナである。柔らかい、ふわりと浮かぶようなジャンプがきれいでいい。グランプリ・ファイナルが楽しみだ。