大変な仕事

テレビで、米国務省のヒル次官補の姿をよく見かける。
会議のあとの囲みの取材の時の彼は、薄くなった銀髪が乱れ、うっすら無精ひげが伸び、目がうつろで、心底疲れたという表情をしている。疲れたというコメントをすることもある。たしかに、北朝鮮を相手にした交渉は、これ以上ないほど疲弊する大変な仕事なのだろうなと拝察する。
顔色ひとつ変えない外交官が多いなか、疲労が顔に表れる彼は、妙に人間的な感じがして、変な話、私は彼のファンになった。
北朝鮮との交渉はさっぱり実りがないけれど、ブッシュ政権では北朝鮮担当が代わる様子はない。ヒル次官補は、北朝鮮の専門家として余人を持って代えがたいのか、それとも、誰も代わってくれないのだろうか。
ファンとしては、がんばってほしいけれど、この仕事が終わったら、ゆっくり休暇でもとって休養してほしいとも思う。