総務部長

つれあいは、福田首相総務部長みたいだという。確かにその通りだと思う。
社員から持ち込まれる無理難題を、いやみをいいながらも手際よくさばく。むっつりとしているようで、案外、気が利いていて、たまに買ってくるさし入れがおいしく、総務部のOLには密かな人気がある。自分からでしゃばらないけれども、会社では欠かせない人材と思われている。福田首相はそんなイメージである。自ら進んで総理大臣の座を奪い取ろうとはしないけれど、推されればやるというところも、いかにも総務部長的である。
首相になったのは、参議院の過半数を野党に占められているという難局中の難局である。トラブルの収拾という意味では、これ以上の場面はない。本当は、別の人が総理大臣になって、内閣の総務部長である官房長官福田首相が収まっている方が座りが良さそうではある。