民主主義

昨日、井戸茶碗の展覧会を見るために白金にある畠山記念館に行ってきた。畠山記念館は、茶人でもあった荏原製作所の創業者の畠山即翁のコレクションを展示している。
今回の展覧会の目玉である細川井戸は、おおぶりのたっぷりとした感じの茶碗だった。その他、即翁の茶道具もあわせて見ることができた。
しばらく前、日本民藝館に行ったことをウェブログに書いた(id:yagian:20080412)。柳宗悦の民芸も名物といわれる茶道具のいずれも趣味はいいのだが、民芸には素朴さがあり、名物の茶道具は鋭いまでの洗練がある。
展示品のなかに、感じのいい志野焼の酒吞があり思わず欲しくなってしまったが、値段を付けるといくらになるのだろうか。
それにしても、これだけの茶道具を500円の入館料で見ることができるとは、いい時代に生まれたものである。