プロジェクト成功の黄金律

今月いっぱいは、仕事で手すきの時間が多いので、ビジネス本を読んでいる。
プロジェクト・マネジメントの入門書「世界一わかりやすいプロジェクト・マネジメント」に、「プロジェクト成功の12の黄金律」というものがあった。思い当たる節が多いかったので、引用してみようと思う。

1. 成果物について合意を得る
2. 最良のチームを育てる
3. しっかりしたプロジェクト計画書を作り、更新を怠らない
4. 本当に必要な資源を判断する
5. 現実的なスケジュールを作る
6. できる以上のことはやらない
7. 常にヒトを大切にする
8. 正式な支援を取り付け、継続して確認する
9. 変更を躊躇しない
10. 現状を周知する
11. 新しいことに挑戦する
12. リーダーとなる
(p30)

私自身のことを振り返ると、プロジェクトの準備、計画不足で見切り発車をしてしまい、あとで痛い目にあうというパターンが多いから、"1." や"3."は、ほんとうに重要だと、自分の痛い経験を思い出しながら、そう思う。
プロジェクトの最大の躓きのもとは、プロジェクトの成果がばくぜんとしたまま、スタートしてしまうことにある。そのプロジェクトで何を達成すればよいか、自分の思いこみだけではなく、関係している人たちが文書で合意していることが何に増して必要である。合意をえることを面倒に思い、あいまいなままプロジェクトを始めると、いずれ、それぞれの思いこみの違いが顕在化して、プロジェクトが危機を迎えることになるのである。
プロジェクト計画書を作るとき、十分な細かさまでに作業をブレイクダウンせず、山勘で作業時間や経費を見積り、リスクを想定しないでいると、あとでプロジェクトが修復不可能な状態になっていることを発見する。
結局のところ、計画は変更しなければならないけれど、計画を作るときに、深く考え、広く合意を得ておけば、プロジェクトは破綻せず、どこかに着地点を見つけることができる。

世界一わかりやすいプロジェクト・マネジメント

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