嵐山の紅葉

関西旅行のつづき。
お好み焼きを食べ、リーチバーに行った翌日の朝、早起きをして梅田駅から阪急電車に乗り、桂で乗り換えて嵐山に行った。桂から嵐山の間の電車は、行楽客でいっぱいだった。
京都には何度か旅行をしたことがあったけれど、だいたい東山界隈をうろついていて、嵐山に行ったことがなかった。どうせ行くのだったら、いちばんいい季節に行こうと、紅葉の盛りのこの時期に行くことにした。
阪急嵐山駅から渡月橋を渡り、宝厳院、天龍寺野宮神社、常寂光寺、落柿舎、大覚寺を巡った。どこも紅葉がみごとだったけれど、常寂光寺がいちばん気に入った。
常寂光寺
常寂光寺は、平地から山の斜面が立ち上がるところに建てられている。山寺風の野趣があるけれど、繊細な紅葉だった。階段を上りながら見上げたり、上から見下ろしたり、いろいろな角度の紅葉を楽しむことができた。角度によって太陽の光があたる向きがかわって、紅葉の表情が変化する。下から光をすかして紅葉を見るのも、上からこんもりとした紅葉を見下ろすのもいい。

こじんまりとしていたけれど、落柿舎もよかった。
落柿舎
落柿舎は、芭蕉の弟子の去来の庵で、その名のとおり門の脇に柿の木がある。その木に実った柿を小鳥がついばんでいた。一句ひねりたくなるような風景だった。