宙づり

本屋の棚を眺めていたら村上春樹の短編集「TVピープル」が目に止まった。村上春樹の小説のなかで、これだけは読んでいなかったことに気がついた。もうすぐ「1Q84」が届くはずだから、その前の助走として読んでみようと思った。
TVピープル」には短編小説が五つ収録されているが、いずれも結末で登場人物がどこにも行けない状態に宙づりされて終わる。リアリズムの小説ではないのだけれども、宙づりにされた閉塞感が妙にリアルに感じられる。

TVピープル (文春文庫)

TVピープル (文春文庫)

1Q84 BOOK 1

1Q84 BOOK 1