小確幸

今回の東京都議会選挙で、誰に投票しようかと迷ったけれど(id:yagian:20090706)、結局、投票したい候補者がいなかったから今回は棄権した。
昼、つれあいとスーパーに買い物に行ったついでに、フレッシュネスバーガーで昼食をとった。つれあいがサルサバーガーを、私はテリヤキバーガーを注文した。私が、半分ぐらいハンバーガーを食べてから、やっと間違ってサルサバーガーを食べてしまったことに気がついた。サルサバーガー食べちゃったとつれあいに謝ると、つれあいが笑いながら、なんですぐ気がつかないのと言った。
村上春樹がどこかで「小確幸」ということを書いていた。ささやかだけれども確かな幸福のことである。休日につれあいと昼食を食べに行き、ちょっとした間違いで笑いあうことができる。これもささやかだけれども確かな小確幸だと思った。
家に帰ってから、クリント・イーストウッドの「ブロンコ・ビリー」を見た。時代遅れのウェスタンショーの一座の物語である。クリント・イーストウッドが演じるビリーは、いわば、時代に遅れてしまったカウボーイである。このような設定だからシリアスなドラマにはならず、西部劇のパロディのようなコメディタッチになる。しかし、時代遅れなところが、笑いとともにせつなさもある。そのせつなさを埋め合わせるためか、クリント・イーストウッドの映画には珍しくハッピーエンドで終わる。

ブロンコ・ビリー [DVD]

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