Twitter読書術

つれあいは、人に教える仕事をしているけれど、「授業では先生がいちばん勉強になる」と言っている。
本を読んで知識をインプットした後、そのままにせず、アウトプットすることで自分なりの理解が深まる。
身近な人に本の感想を話すこともいいアウトプットになる。けれども、身近な人がいつも自分の読んでいる本に興味を持ってくれるとは限らない。これまでは、Weblogで読んだ本の感想を書くようにしていた。
最近では、固めの本を読む時には、一章読むごとにTwitterでその章の要約を書くようにしている。
実際にどれだけの人が読んでくれているかわからないけれど、自分だけが読むメモではなく、人が読むことを前提として書くため、その要約を読んだだけで理解できるようにしなければならない。また、一章の要約が140文字のひとつのTweetに収まることはないけれど、Weblogと違ってTwitterで書いていると、なるべくコンパクトに書くインセンティブが働く。
コンパクトかつ理解できる要約を書くには、その章の論理展開をしっかり理解して、それを自分の言葉に置き換える必要がある。一章ごとに要約を書くと、それまで本に書かれていた内容が理解できているため、次の章を読む時に理解するための基盤がしっかりとできている。
そして、本を読み終わった後、各章の要約をWeblogにまとめる。そして、その本の感想を付け加える。
最初に読み、Twitterに要約するときに読み直し、Weblogにまとめるときにもう一度本の内容を反芻する。この習慣を始めてから本をていねいに読むようになったし、その内容も頭のなかに印象が残るようになった。
Weblogでその本に書かれていることを引用するときも、自分でまとめた要約がインデックスとなってすぐに引用箇所を見つけることができる。
自分が書いた要約が誰かの役に立てば最高だけれども、少なくとも、自分のためには、非常に役立っていると思う。