私のインターネット・ライフ

最近、ブラウザをFirefoxからGoogle Chromeにかえて、拡張機能もいくつかインストールして快適になった。ここで、どんな風にインターネットと関わっているか、整理しておこうと思う(yagianというインターネット上の人格では、リアルな人格がしている仕事の内容については書かないことにしているので、あくまでも、趣味的な関わりについてのみ書きます)。
私のインターネットデビューは、「東京山手田舎暮」 (http://www.lares.dti.ne.jp/~ttakagi/diary/index.html) である。最初の記事が1997/2/6だからもう13年前になる。その頃は、ホームページという呼び方をしていて、自分でHTMLを書いて、FTPでプロバイダーのサーバーにアップロードしていた。HTMLエディターを使うと、余計なコードが入ってしまうのがいやで、直接HTMLを書いていた。今ではHTMLのタグとかほとんど忘れてしまったけれど、この経験が役立つ時がたまにある。
始めはASCII netというプロバイダーに契約していたが、サービスが打ち切りになってしまい、DTIに移行して現在に至っている。DTIもいろいろとサービスを提供しているようだけれども、インターネットの接続とメールアドレスを使っているだけである。
ウェブログというものが登場するはるか前だったけれど、今読み直してみると、やっていることはウェブログそのもので、いわゆる身辺雑記を書いている。その頃、同じような身辺雑記のホームページをつくりはじめた人がいて、相互にリンクを張ったり、掲示板に書き込んだりして交流をしていた。その頃交流があった人で、今でもウェブログを続けていて、更新をチェックしている人もいる。お互い気の長いものだなと思う。もっとも、今インターネットで活動している人のなかには、パソコン通信の時代から続けているという人もいるから、もっとベテランという人もいるだろう。
ウェブログのサービスが始まってから、しばらくは様子を見ていたけれど、これって自分のやっていることと同じで、いちいちHTMLを書いてFTPでアップロードしなくてすむようになり、便利じゃないかと思い、2004年の年末にはてなのダイアリーに乗り換えた。それ以来、ここがインターネット・ライフの本拠地になっている。はてなを選んだとき、それほど本気でウェブログサービスを比較したわけじゃないけれど、比較的長文の文章が読みやすそうで、シンプルなデザインだったことが理由だったように思う。
はてなには、ウェブログが始まる前からインターネットに関わっていたひと、IT関係の技術者、長文の文章を書きたい人が集まっている。私は、IT関係の技術には疎いけれど、長文の文章を書きがちなのははてな的である。チェックしているウェブサイトにもはてなのものが多く、ゆるい形だけれどもはてなのコミュニティの一員であるという自覚はある。
もっぱら、はてなのダイアリーでウェブログを書き、はてなのアンテナで興味があるウェブサイトをチェックし、たまに興味のあるエントリーにコメントを書いたりするというインターネット・ライフを過ごしていたが、最近、Twitter (@yagian) とFacebookGree (yagian) を始めて、ちょっとした新展開という感じである。
Twitterは、とにかく書き込みの垣根が低い。ウェブログを書くときは、それなりに文章の構成やオチも考えて書くことになる。調子が良い時は毎日書けるけれど、面倒くさくなってしばらく放置してしまうこともある。それに比べると、Twitterでは、思考の断片やちょっとした行動をメモがわりに書き込める。Twitterで書いたことを発展させてウェブログにすることもある。メモ帳代わりである。
なかば習慣的、中毒的にTwitterのタイムラインを眺めているが、正直言って、それほど面白いとは思えない。やっぱり、お気に入りのウェブログの方が読んでいて面白い。Twitterのおもしろい書き手を積極的に探してフォローしている訳ではないので、それが問題なのかもしれないけれど。あまり人のTweetに対しても絡むことをしていない。
Twitterの書き込みは、はてなのダイアリー、FacebookGreeに受渡している。Twitterは、自分にとっては、読むものというよりも、書き込むための入り口、ツールとしての意味が大きい。はてなのダイアリーは、つれあいや母親などの家族、昔からのインターネット仲間も見ているから、身近な人に向けた近況報告の場となっている。
Facebookは、実名を晒すというところが気になって、あまり有効活用していない。yagianは、ネット上の人格だから、自由にいろいろと書けるというところがある。Facebookはそこが気になっている。アメリカのように、普通の人がFacebookのアカウントを持つことが普通になったらリアルな人格の立場からもっと活用するようになるのだろうけれど、そこまでにはなっていない。
しかし、Facebookのいいところは、国際化されているところである。アメリカの情報をフォローすることに使っている。例えば、New York Yankees、LA Lakersや、最近気に入っているAnderson Cooper 360°の情報を読んでいる。
それと同じように、iTuneを通じて、アメリカのニュース番組のPodcastをダウンロードして通勤の時に見ている。Pingにはいちおう登録したけれど、見ていない。情報を収集するためなら、TwitterFacebookの方が充実している。FacebookPingが連携するようになれば、多少使うかもしれない。
はてなのダイアリーやTwitterをやっていると、これがインターネットの世界のすべてという感覚を持ってしまうが、Greeを見ているとそれが大きな間違いだということに気がつかされる。むしろ、特殊な世界だということがわかる。Greeでは、いわゆるガラケーを使ってインターネットにアクセスする普通の人たちが使っている。ギャル(古いか)のページを見ていると、何を書いているかよく分からなかったりする。はてなのダイアリーでは使えない絵文字が、ある意味、現代の日本語の文章表現のなかに不可欠な要素になっていることがわかる。もっとも、PCからアクセスしているから、Greeのゲームをしたことはない。そういう意味では、Greeガラケー的世界を充分味わっているわけではない。

個人的な情報整理のために、Evernoteを使っている。外で思いついたことがあったら、携帯電話(ガラケーです)からEvernoteにメールで送るようにしている。例えば、アメリカのニュース番組のPodcastを聴いていてわからない単語があったら、かな書きで携帯に打ち込んでメールで送信して、家についてから英辞郎で調べてEvernote上に単語帳を作っている。ガラケーは、片手で入力することが楽なので、その意味ではスマートフォンより使いやすいかもしれないと思っている。
あと、つれあいのWindowsマシンと私のMacの間で写真などのファイルを交換するためにDropboxを使っている。WindowsMacの間でフォルダを共有することも可能だけれども、Dropboxの方が設定の手間もいらず楽である。
インターネットにアクセスする環境としては、Chromeを中心として構成している。

  • 私用のメールは、DTIのものもGoogle-mailに転送する設定にしてある。Chrome拡張機能Google Mail Checker Plusをインストールしている。
  • ブックマークはGoogle Bookmarkで、自宅のマシンと会社のマシンで共有している。
  • Twitterクライアントには、Chromed Birdを使っている。
  • Google Readerの更新は、Google Reader Notifierでチェックしている。

Greeはドメスティックなものだけあって、Chrome拡張機能は追加されていない。PodcastはiTuneからアクセスしている。GoogleAppleの関係を考えれば、iTuneがChrome拡張機能として提供されることはないだろうけれど、もし、それが実現すれば、すべてが一元的に管理できてよいのだけれども。