ポールとジョンとジョージ

ジョンのことをウェブログに書いたところ(id:yagian:20101217:1292538339)、稲本がトラックバックを付けてくれた(id:yinamoto:20101217)。
ジョンとポールの比較は、よく話題になることだと思うが、私はもともとは、稲本の言葉でいえば「音楽的に「美味しい」」ポールのファンで(今でも大好きだけど)、理屈っぽいジョンはちょっと敬遠ぎみという感じだった。でも、最近はジョンをよく聴くようになって、ポールとは違う彼の魅力が分かってきた。
このエントリーを書こうと思って、youtubeをいろいろ見ていたけれど、Abbey Road Medleyをライブで演奏するポールを見て、やっぱり「美味しい」なあと思ったりもする。

スイートな声質で、シャウトも魅力的なポールに比べて、ジョンの歌声は個性的というかちょっと不思議な歌声に、心惹かれるところがある。

Strawberry Fields Foreverをポールがカバーしているのを聴くと、あれは、ジョンの声じゃないとだめなんだと思う。あのStrawberry Fieldsという異界の雰囲気とジョンの声は似合っていて、ポールの声だと日常的すぎる感じがする。


それにしても、もちろんジョンも才能はあるのだけれどもが、音楽的には天才としかいいようがないポールと一緒に音楽を作るということはどんな感じだったのだろう。すごく刺激的な仕事だったのだろうけれど、さぞや辛かったのだろうなと。また、ジョージという普通の人が、ポールとジョンという異才の人たちに挟まれて、それでも一歩一歩向上していく姿が感動的でもある。
ビートルズも終わりの頃のポールは神がかっている。ジョンやジョージもいい曲を書いているけれど、もう一緒にやるのは無理だったのも分かる気がする。
その分、ソロになってからのジョンやジョージはのびのびと自分のやりたいことをやっているという印象があって、ビートルズ解散というできごとは残念ではあるけれど、彼らにはよかったねと言ってあげたい気分になる。