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英語を習得するということ:川崎宗則の事例

川崎宗則MLBに挑戦すると聞いた時、正直難しいと思った。
日本人内野手MLBでは通用しないことが多い。power不足のため、battingではひっぱって強い打球を打つことができない、shortstopの場合は苦しい姿勢から強い送球ができないことが致命的になることが多い。また、double playで二塁のbase coverをするときに、きびしいslidingに対応できなくて怪我することも多い。川崎もこのpatternに嵌るのではないかと思った。
そのうえ、イチローといっしょにplayしたいという理由でMarinersに入団していたが、当のイチローがtradeされたらどうするつもりだろうと思った。案の定、イチローはそのseason中にNew York Yankeesに去っていった。川崎自身もBluejaysにtradeされたというnewsを耳にした。Bluejaysに移籍してからほとんど川崎のnewsを聞かなくなったし、日本に帰ってくるのかなと思っていた。
しかし、しばらくして、川崎がTrontoで「ウケている」という噂を耳にした。
最初に見たAmericaでの川崎の動画がこれである。日本のnewsでも放映されたから目にした人もいるかもしれない。

interviewerが「ムネノリが何を言っているかよくわからないけれど、彼はチームを盛り上げているようだ」と言うと、teammateのMark DeRosaが川崎を呼ぶ。川崎は"Thank you very much. My name is Kawasaki. I'm from Japan. I'm Japanese!"と叫ぶ。
それだけだけど、おもしろい。爆笑してしまった。Mark DeRosaにもFanにも大いにウケている。
次は、MLB networkという番組に呼ばれた時の動画。

Mark DeRosaといっしょに川崎が登場する。小さなnotebookに書き込んだセリフを読み上げるだけなのだが、爆笑ものである。
"Got heeem!"という言葉を連呼している。外国語圏に行くと、仲間うちの流行り言葉や「イケナイ」言葉を教えられて、それを使えとけしかけられることはよくあると思う。
爆笑しつつも、イチローといっしょにplayをしたいと言っていた川崎が、しっかりと自立をしてMLBに挑戦している姿に感動してしまった。川崎は、regularが約束され専属の通訳を用意されているイチローのようなレベルの選手ではない。しかし、自分でDeRosaのようなmentorを見つけ、teammateにいじられながらも溶け込んでいる。
川崎のinterviewを見ると爆笑してしまう。しかし、彼が懸命にMLBに挑戦しているということはしっかりと伝わってくる。
そして、最近、川崎の英語が上達したらしいと聞き、この動画を見た。

interviewerが"Your English's getting good."と言っているが、確かに上達している。
大したことを話している訳ではないし、hearingもあやしいように思う。しかし、ちゃんとinterviewerとの「やりとり」が成立している。
以前は、DeRosaといっしょだったが、今回は一人で出演している。かつては、用意してきたphraseを読み上げていたが、今回はrythmのある会話をしている。臆せず話をしているのがいちばんいい。
interviewのなかで、川崎は"I have teacher. Everyday talking."と言っているが、teammateといろんな方法でcommunicationをしていることが想像できる。そして、彼の人柄が伝わってくるのがいい。
次の動画は、soccerのWorld Cupについて川崎がinterviewされた動画である。

川崎がsoccerに詳しくないのは明らかだ。interviewerも川崎もかなり適当に話をしている。
しかし、interviewerは川崎に話を聴けばおもしろくなるだろうと思って彼にネタを振っている。たいしたものだと思う。
「学校における英語教育のあり方について」(id:yagian:20140404:1396560090)というentryで次のように書いた。

また、「実用的に英語を使う」あり方もその人ごとに違っている。観光guideであれば、英語でjokeをいうことが重要かもしれない。研究者であれば英語で論文を書き、発表することが最重要だろう。英語でbusinessの交渉をすることが求められている人もいるだろうし、新聞や雑誌、internetで情報収集をすることが主目的な人もいるだろう。
だから、多様な目的を持った生徒、学生が集まっている学校における英語教育では、なるべく多くの人に共通した基礎的な内容を教育し、それぞれの人の目的にあった応用面は各自が習得すべきだろう。

第二言語習得者にとっての英語はnativeのように話すこととは限らない。TOEICのようなtestで計測すれば川崎の英語は高い点をとれないかもしれないが、MLBでsurviveするという目的に対して「実用的な」英語を習得し、そして、日々上達している。
川崎がMLBで通用しないと思った自分の不明を恥じている。