2021年の抱負:「ギフト」をお返しする

さて、2020年の振り返りをしたところで、2021年の抱負を書いていこうと思う。

 

yagian.hatenablog.com

 総論:ギフトをお返しする

  • 自分の人生から得た「ギフト」をさまざまな場面でお返ししていく
  • 一緒に働いているメンバーが自分の「得意」を活かす環境づくりとアドバイスをする
  • 退職後を見据え、自分の「ギフト」をお返しする方法、ネットワークについて考え始める

今年、会社生活、勤続30周年になった。今の定年が延長されない限り、勤続40周年を迎えることはない。勤続20周年のときはちょうど会社生活も折返しという意識があったけれど、今回の勤続30周年では、明らかに会社生活の最終コーナーに差し掛かっていると感じている。

職業生活に限らず、読書をするときも、もうこの先人生で読める本も限られているから、自分にとって意味がないものに対して無駄撃ちはできないなと思う。また、趣味についても、興味が湧くことはいろいろあるが、今の人生では手を出している時間はないと思うことも増えている。自分のなかでは、そういうことを「来世のために取っておく」と呼んでいる。

最近は、他者も自分も多少は客観的に見ることができるようになってきた気がしている(思い込みも多分にあるのだろうけれど)。そして、他者の得意なところ、不得意なところ、自分の得意なところ、不得意なところも見えてきた(もちろん、得意、不得意というのは環境に依存したもので相対的なことだし、また、ある程度時間をかけることで成長することはできる)。そして、得意なところの多くは、与えられた環境やさまざまな人の支援で習得できたことで、結局それらは「ギフト」なんだと思う。

そろそろ、そういった「ギフト」をお返しする人生の時期に差し掛かっているのだろう。

短期的には、これまでのさまざまな経験を生かして、いっしょに仕事をしている人たちの話をしっかり聴いて、それぞれの人が自分の得意なところを発揮できるような環境を整え、アドバイスをすることができればよいと思っている。

中期的には、定年退職後、自分がどのように役に立てるか、「ギフト」をお返しできるか、そろそろ今後の方向性を考え、ネットワークを作り始めることに着手しようと思っている。

ルーティーンのキープと体調維持

  • 体調維持のためのルーティーンをキープする
  • 疲れたときはムリせずルーティーンを休む
  • 調子のいいときも悪いときもそれなりのピッチング

例年と変わらずルーティーンのキープと体調維持を目標に掲げたいと思う。

今年は新型コロナウイルスの流行を発端としてさまざまな変化があったけれど、こういった変化に対応するにも基盤としてのルーティーンと体調維持が重要だということを再確認した。

これまで体調の波はあり、いい時期と悪い時期があった。気をつけていても、体調が維持できないこともあるだろうと思う。しかし、可能な限りは心身の体調を維持することを心がけることを基礎としていきたい。

仕事での挑戦

  • いっしょに仕事をしている人たちの話をしっかり聴く、そして「得意」を活かすことができる環境を作り、アドバイスをする
  • ペーパーレスを実現するためのサービスを立ち上げる

 今年の振り返りに書いたように、10月から所管の範囲が広がった。3か月で状況はおおむね把握できたと思う。課題は山積しているけれど、これまでと同様、まずは話をしっかり聴くことから始めようと思う。

マネジメントをしていると、状況、原因は理解できるけれど、すぐには解決できない課題に突き当たることも多い。もしかしたら、状況、原因を理解することが課題の解決の前提ではなかったり、そもそもその課題を解決しようとすること自体が誤りということもあるのかもしれない、という気もすることがある。しかし、愚直に話を聴き、理解をし、その上で、各人の「得意」をうまく組み合わせることができる組織を目指して進んでいきたいと考えている。

新型コロナウイルス対応でリモートワークが一気に進捗した。私の勤めている会社は、かなりリモートワークに適応できる業態であり、かつ、そのための基盤整備も進めていたと思う。それでも、「紙」を扱う業務については、リモートワークに十分適応できる形態になっていないし、このことによる歪みが一部の人たちの負担になっている。この点を解決すべく、新しい社内サービスをいくつか立ち上げていきたい。

プライベートでの挑戦(フィジカル)

  • ランニング:質の高い練習をして、1,500mで6分を切る、フルマラソンでサブ4を実現する基盤をつくる
  • ゴルフ:安定して100を切る基盤を作る
  • 動ける身体を維持する

 今年は、ランニングもゴルフも新型コロナウイルスの影響で「本番」が少なかった。おそらく来年も本格的には再開されないだろう。そこで、いずれも再来年以降を目指した基盤づくりをじっくりしようと思っている。

これまで日常的にしてきたランニングは、ばくぜんと気持ちがいいペースで気持ちのいい距離を走るだけだった。今年、1,500mのレースに出て楽しく、記録を向上させたい、という気持ちが湧いてきた。

そうなると、気持ちがいいペースで走っているだけでは記録向上は実現しないだろう。また、一方で、怪我をしないことは大前提だと考えている。だから、むやみに練習量を増やすことはできない。一回、一回の練習の目的、例えば、スピードの向上、心肺機能の向上、距離への耐性の向上を明確にして、練習の質を高めていきたい。

矛盾した目標ではあるけれど、まずは1km4分、1,500m6分を切るスピードを付けること、そして、再来年にはフルマラソンでサブ4を狙える走力をつける基盤を作りたい。

ゴルフもラウンド数は限定されると思う。再来年にラウンド数が増えたとき、基礎となるスイングはしっかり固めておきたい。今年の練習を通じて、おそらくスイング自体はよい方向に変化はしていると思うが、毎回試行錯誤をし続けていて、こう振れば良いという標準にはたどり着けそうでつけなかった。そこをしっかり身につけていきたい。

そして、基本は動ける身体を維持することなので、オーバーワークをして怪我をすることがないよう、休養をしっかり取りながらルーティーンを維持していきたい。

プライベートでの挑戦(インテレクチュアル)

  • 中国語のレッスンとHSK5級受験の準備、中国語の本を読む
  • 英語のレッスンとTOEIC Speaking & Writing受験、英語の本を読む
  • 手話の学習継続とボランティアの実践

知的な側面では、中国語、英語、手話の3つも継続していきたい。

中国語に関して、今年は基礎固め、つまり、語彙の習得と、発話・ヒアリングの基礎的なトレーニングに終始してきた。来年は、その成果を生かしてHSK5級を受験しようと思う。

HSK5級になるとようやく履歴書に書いて意味のあるレベルでもあり、学習のための学習だけではなく、中国語を実用的に使う機会も作っていきたいと思う。中国語の本を一冊しっかり通読したい。

中国語と比較すると、英語の優先順位は一つ下がってしまう。しかし、スピーキングの強化はしていきたい。今年、会社の支援制度を使ってGABAのレッスンを3か月受講して、学習というより気分転換として楽しかったこともあり、今年も時間が許せばレッスンを受けたいと思う。また、結局、今年は英語の本を通読することがなかったので、来年は最低限1冊は読もうと思う。

講習会は中断しているけれど、手話も完全にとぎれないようにしておきたい。手話は、総論で書いた中期的な目標の退職後、「ギフト」をお返しするための入口になる可能性があると思っている。

ボランティアの世界のことはあまり理解していないけれど、手話と英語と中国語がそこそこでき、日本語の文章が書け、普通に会計とITについて理解しており、プロジェクトマネジメントの知識と実践経験があれば、なにかのお役には立てるような気がしている。手話でつながったネットワークをたどって、来年はなにかボランティア活動をしてみたい。

文化の取り組み

  • (機会があれば)大航海時代と国際化された中華世界を追いかける

来年も新型コロナウイルスの影響で、物理的な移動には制約があるだろう。もちろん、機会があれば相変わらず大航海時代と国際化された中華は追いかけていこうと思う。

大航海時代との関連で、国際化された中華世界が気になっている。中国というと、大陸の中華人民共和国がまずはイメージされると思うが、それにとどまらない「中華世界」とでも呼ぶべき広がりがある。わかりやすいところでは、シンガポールや台湾は、大陸の外にある中国人を主体とした国家である。この「中華世界」の成立と大航海時代は密接に関係がある。また、「倭寇」を媒介して日本の海洋世界との関係も深い。

今この国際化された中華世界への入口としては、上述の「倭寇」、現代における中華世界の国際化を扱った賈樟柯の映画、台湾のシティポップバンドが気になっている。中国語も使いながら周辺情報を集めていきたい。

家庭の取り組み

  • キッチンとダイニングのリノベーションの準備
  • 料理のバリエーションを増やす

 ここ数年、わが家を住みやすくするために、水回りのリノベーションをしたり、断捨離をしたりしてきた。ちょうど、リモートワークをするようになり、結果として役立ったところもある。

キッチンとダイニングをリノベーションすれば、この取組も概ね一巡する。繰り返し書いているが、来年はまだ新型コロナウイルスの影響で、計画、予定が立てにくい状況もある。一年かけて情報を収集して、再来年以降のリノベーションの準備を進めていきたい。

今年は中華料理、炒めものと蒸しもののバリエーションを増やすことができた。これも継続して、いろいろ作っていきたいと思う。

その上で固執しない

そして、例によって、目標は立てつつも、状況をみつつ固執しすぎないように、状況をみつつ、適応をすることを心がけていきたい。

2020年の振り返り

さて、恒例の一年の振り返りをしたいと思う。まず、2020年の抱負と上期終了時点での振り返りへのリンクを張っておこう。

yagian.hatenablog.com 

yagian.hatenablog.com

目標の項目ごとに振り返っていく。

総論:継続すること

  • 続けられることを選ぶ(「すべきこと」ではなく「したいこと」を選ぶ)
  • 習慣化する(決まったタイミングで取り組む)
  • 自分の進歩を感じる機会を作る(検定試験を受験する、レースに出るなど)
  • たまには休息する 

今年は仕事において様々な変化があり、繁忙度が高まった。このため、ルーティーンのなかで優先順位をつけて選ぶ必要が生じた。

最近、大袈裟に言うと人生の残りの時間を感じて、やりたいことのすべてはできない、と思うことが多い。今年の課題は、継続すること、ではなく、継続することを選ぶことだった。

具体的に何を選んだのかは、それぞれの項目で書こうと思う。

体調維持

  • 健康維持のためのルーティーンをキープする
  • 疲れたときはムリせずルーティーンを休む
  • 調子のいいときも悪いときもそれなりのピッチング

今年の振り返りでは、新型コロナウイルスの流行については避けることができない。

社会全体で感染症を防止する行動を採った結果、例年と比較して、インフルエンザなどの他の感染症の感染者が激減しているという。自分自身も新型コロナウイルス対策の基本動作を徹底した効果もあったのだろう、今年は風邪やインフルエンザに感染することなく、病気になることなく過ごすことができた。

ルーティーンへは、在宅勤務の導入と業務の繁忙度による影響があった。上半期の振り返りにも書いたが、緊急事態宣言時は、出社する曜日が固定されていることもあり、かなり安定したルーティーンを維持することができた。ランニングの走行距離を見ると、4月、5月が最も多い。一方、新型コロナウイルス対策と業務形態の変化に対応するために、緊急事態宣言直前の3月、緊急事態明けの4月、組織変更などがあった10月に業務のピークがあった。この月の走行距離は明らかに少なくなっており、ルーティーンが守れていない。

とはいえ、業務が忙しくなり疲れたときはエクササイズを休み、ルーティーンを守れるときは守り、結果として業務に支障がないレベルの健康を通年維持できたという意味では、目標は達成できたと思う。

仕事での挑戦

  • 新しいサービスを立ち上げる
  • チーム・ビルディングを進め、相互に信頼しあい、成長を助け合うチームを作る
  • そのために自分自身を変化させる

仕事においては2つの大きな変化があった。

1つ目は、新型コロナウイルス対策により出社が制限され、在宅勤務が増加したことがある。自らの部署の業務のあり方を在宅勤務前提の形に変える必要があり、また、サービスの対象の部署の業務のあり方に変化があったため、それに対応する必要があった。

2つ目は、10月に組織改編があって、自分が所管する部署が広がったことである。今回、コーポレート部門に異動になって三年目になるが、いまのところ、毎年所管する部署の範囲が広がっている。

新型ウイルス対応には、受け身の対応とこの変化を契機とした新しいサービスの立ち上げの2つの側面があった。

全社的には在宅勤務への移行はかなりスムーズだったと思う。もともと在宅勤務の制度はあり、Office365が導入されていたので、在宅勤務の基盤は提供されていた。この状況になり、あっという間にTeamsでのコミュニケーションが自然に行われるようになった。

一方、在宅ではできない出社を要する業務も残っている。自分が所管している部署は、「紙」を扱う業務に対応せざるをえないため、むしろ業務量が増加してしまった。受け身の対応として、部署間の業務分担の調整や派遣社員の雇用などを行った。業務の繁忙度がピークの時期と比較するとある程度落ち着いてきたが、根本的な解決ができたとは言えない。

新型コロナウイルスの流行が収束しても、在宅勤務は定着することは間違いない。そのため、「紙」を扱う業務は最小限にしなければならない。出社が主体だった時は、「紙」を利用する業務も一定の合理性があったから、「紙」をやめて電子に代替することを提案したとき、「紙」の方がむしろ効率的だという主張があった。しかし、この状況になると「紙」を扱う業務の合理性は失われていて、一気に電子化を進めるチャンスになっている。

電子化のための新サービス立ち上げについては、自己評価と他者評価の差は、おそらくかなり大きいのだろうと思う。自己評価としては、これまで様々な事情があって進められなかったことを、この機会を生かしてできる限りのスピードで進めている、ということになるのだが、他者評価としては動きが遅すぎるということになるのだろう。

2つ目の組織の変更については、10月から3か月をかけて、新しく所管することになった部署の関係者とコミュニケーションを深めて、キーパーソンとの信頼関係を構築することと、状況と問題の所在を概ね把握することができたと思う。課題は山積しているが、年明けからは本格的に解決に向けて動き出そうと思っている。正直、かんたんには解決できない根の深い問題も多いが、自分に解決できるかできないかは別として、目をそらさず取り組んで行こうと思う。

周囲の状況、課題が変化するなか、自分自身は変化することができただろうか。これは自己評価が難しい。所管する範囲が広がっているということは、自分の働きぶりをそれなりに評価してくれている人がいるということだろう。責任範囲の拡大に適応することで、結果として自分も変化できていければよいと思っている。

プライベートでの挑戦(フィジカル)

 ここも新型コロナウイルスの影響があり、目標の変更を余儀なくされたところもある。

まず、ランニングについては、1月のハイテクハーフマラソンは完走できたが、その後の大会は中止され、30kmレースにも参加していない。その代わり、11月に1,500mのタイムトライアルに参加し、タイムは6分18秒だったけれど、かなり楽しく走ることができた。

ランニングのデータを昨年と比較すると、昨年の総走行距離は502km、今年は499kmで概ね同水準だった。去年は月によって走行距離の変化が大きく、特に、ハーフマラソンなどの大会に参加した月は距離が伸びている。その代わり、6月から9月前半にかけては、ランニングはオフシーズンにして、この時期はには有酸素運動としてスイミングをしていた。

一方、今年はレースという目標がなくなったこともあり、毎月平均的に走ることができた。特に、去年は、夏をオフシーズンとしたため、秋に調子を上げることが難しかったので、夏もある程度走ることにした。結果としては、やはり暑い時期は調子が上がらず、涼しくなってから徐々に調子を上げていくことになった。いちばん暑い時期はオフシーズンをいれてもよいかもしれない。

ゴルフもあまりラウンドにでることができなかった。練習は緊急事態宣言の期間以外は定期的に取り組んできたので、スイング自体は多少は改善されていると思いたい。ただし、スコアという形で実証されていないので、本当に改善されているかはよくわからない。一方で、淡々と練習していると、意外と、ラウンドより練習自体の方が楽しいかも思わなくもない。

体調の波はあったけれど、動ける身体は維持できていると思う。

プライベートでの挑戦(インテレクチュアル)

  •  英語のレッスンとTOEIC Speaking & Writing受験
  • 中国語のレッスンとHSK5級受験の準備、中国語の本を読む
  • 手話の学習継続

 2月からGABAの英語のレッスンに通い始めた。緊急事態宣言中の中断をはさみ、6月から再開し、合計3か月受講した。8月にTOEIC Speaking & Writingを受験したが、以前と点数は向上していなかった。点数自体は向上していないけれど、3か月レッスンを受けたことで、英語を話す、ということ自体には慣れた実感はある。GABAでのレッスン終了後、オンラインレッスンを始めたが、仕事が繁忙になったため、中国語を優先して、英語のスピーキングの練習は一旦中断している。

中国語は、週1回のレッスンを受けながら、HSK5級レベルの語彙の習得を進めてきた。HSK4級までの単語数は1,200語、HSK5級は2,500語なので、2倍強なので、それなりに時間がかかる。HSK5級用単語集は一周できたけれど、テストの受験までには、あと2周ぐらいはする必要はあるだろう。

レッスンをするなかで、最近は多少言いたいことを言えるようになってきた実感がある。これに比べると、リスニングはまだまだもどかしく、自分が聞き取れない単語があると、先生は板書をしてくれた、ああ、その単語か、と理解するという場面が多い。語彙を増やし、定着させることが最大の課題である。

村上春樹の中国語訳の本は買っているものの、まだ読めていない。これは来年の宿題である。

手話は、豊島区が主催する講習会に参加していたが、これも新型コロナウイルスの影響で中断している。また、会社で聴覚障害者のメンバーと会う機会が減って、手話を使う機会もなかなかない。向上するのは難しいけれど、ここまで覚えた手話を忘れないようにテレビの手話の番組は継続して見るようにしている。

文化の取り組み

今年は、全般的に文化の取り組みは低調だった。仕事、中国語、体調維持の優先順位が高く、読書の時間があまり割けなかったこともある。また、老眼が進み、特に、紙の本を読むスピードは下がったように思う。電子書籍がある本は、電子書籍でなるべくフォントのサイズを拡大して読むようにしている。

そんななかで今年印象的だった本は、カント「道徳形而上学の基礎づけ」と「水滸伝」(岩波少年文庫の抄訳版)だった。ヨーロッパの倫理の基礎はカントにある(それに同意するにせよ、批判するにせよ)ということ、また、「水滸伝」は東アジアの英雄譚の源(元ネタ)になっていることがよく理解できた。

会社の読書会は、集合することができず、Teamsでコメントの交換はあるけれど、実質的に開店休業状態になっている。ロジを引き受けてオンラインの読書会を再開しようかとも思ったが、そこまで手が回らなかった。

家庭の取り組み

  • キッチンのリノベーションの準備
  • 中華料理のバリエーションを増やす

今年は、第一波と第二波の間のタイミングで、トイレのリノベーションができた。ここ数年、家を快適にする取り組みを続けていたことが、ステイホームで家で過ごす時間が長くなる上で役に立ったと思う。新型コロナウイルスの流行がおさまったら、腰をすえてキッチンのリノベーションをしたいと考えている。

今年は家で料理をしている人が増えていると思うが、その例にもれず、料理をする機会が増えた。去年の年末、上海に旅行したことに刺激され、中華料理のバリエーションを増やすことができた。炒めものは、具材を切りそろえさえすれば、その後は短時間で完成するから、手軽な時短料理だと思う。また、包子や焼売や蒸し料理も慣れてきた。

その上で固執しない

冒頭にも書いたが、新型コロナウイルスと仕事上の変化の影響で、優先順位や時間配分が変わり、すべてが目標通りにできた訳ではない。しかし、健康を維持することでき、一年間仕事をまっとうすることができ(たぶん)、基礎的なルーティーンは維持でき、その意味では、固執せず柔軟に対応することで、この事態に適応することができたと思う。

2020年上期振り返り

2020年も速いもので、もう半年過ぎてしまった。

ということで、恒例の今年の目標の上期振り返りをしてみたい。

yagian.hatenablog.com

 総論:継続すること

【目標】

ここ数年は、短期的に達成できる目標ではなく、時間をかけないとたどり着かない目標を掲げている。その意味では、基本的には目標を変えることなく、継続することで着実に成長していきたいと思っている。

以前と比べ、継続することのコツをつかんできて、いわゆる「挫折」することが少なくなってきた。「挫折」していた時代は、自分の意志の弱さを嘆いていたけれど、今は、意志の力を使わずに継続することこそがポイントだと考えている。意志の力を使わずに継続するためには、以下のことを気をつけている。

  • 続けられることを選ぶ(「すべきこと」ではなく「したいこと」を選ぶ)
  • 習慣化する(決まったタイミングで取り組む)
  • 自分の進歩を感じる機会を作る(検定試験を受験する、レースに出るなど)
  • たまには休息する  

今年上期の振り返りとしては、やはり、新型コロナウイルス対策とステイホームは抜きに語れない。

自分は、もともとコミュ障タイプでもあり、家にこもって人との接触が減ることはあまり苦ではない、というより、むしろ快適だったりする。もちろん、ステイホームゆえにできなくなることも多いけれど、その制約のなかで自分のペースを守り淡々と決めたことを継続した生活は嫌いではない。

延期した計画もあるけれど「継続すること」は守れていると思う。

体調維持

【目標】 
  • 健康維持のためのルーティーンをキープする
  • 疲れたときはムリせずルーティーンを休む
  • 調子のいいときも悪いときもそれなりのピッチング

以前、全般的に体調が優れない時期は、体調の波の山と谷の差が大きかった。その波を小さくしていきたい。

自分の性質として、調子の山のときにやりすぎてしまい、その次の谷を深くする傾向がある。やりすぎも、やらなすぎもしないように、平準化されたルーティーンを守ること、また、休むべきときは休むことに注意したい。

 新型コロナウイルス対策で緊急事態宣言が発令されて、半分以上が在宅勤務となったが、仕事のあり方の変化に対して対応すべきことが増え、勤務時間自体はかなり増えた。もちろん、在宅勤務だと運動量が減ってしまう。

そこで、在宅勤務のときは、朝の通勤時間をランニング(雨の日はエアロバイク)にあてて、運動不足を補うようにしている。

新型コロナウイルス対策が始まってから、基本的にはテンション上げて対応し続けているので、どこかで一旦調子を落とさないと谷にはまりそうな予感はしている。しかし、いまのところは調子を落とせるタイミングにはなっていないので、そこは少々気がかりではある。 

仕事での挑戦

【目標】
  • 新しいサービスを立ち上げる
  • チーム・ビルディングを進め、相互に信頼しあい、成長を助け合うチームを作る
  • そのために自分自身を変化させる

去年10月から新しいミッションとして与えられた新サービスの立ち上げが、今年の仕事での挑戦の中心になる。自分の部署だけで完結するものではないので、いかに他部署も巻き込んでいくのかがポイントである。関係する社内の人たちとコミュニケーションを通じ、彼らの状況を観察し、理解を深めていきたい。

昨年もチーム・ビルディングを目標としていたが、十分進捗したとは言えない。自分のメンバーに対する理解は深まったと思う。しかし、チームビルディングを進めるには、彼らの意識、認識に働きかける必要があり、これは簡単ではないし、時間もかかる。

これまでの状況を振り返ると、メンバーを「対象」として「操作」をしようと考えていたのだと思う。しかし、自分とメンバーは「相互関係」である。相手の意識、認識に働きかけるならば、まず、自分を変化することが必要だということに気がついた。まだ、自分がどのように変化すればわかっていないので、今年はその変化の方向を見定めていきたい。 

この項目については、目標を立てた年初とはかなり状況が変わってきている。

3月以降は、新型コロナウイルス対策とポストコロナに向けた新しい働き方の構築に取り組んでいる。 

自分が所属しているチームは、会社全体がリモートワーク中心となった働き方になったけれども、それに十分追いつけていない事務業務が残っており、それを担っていることで業務の負荷が増している。

その部分は、自分としては以前より合理化すべきと考えていたところだったが、十分に周囲の理解を得られていなかった。しかし、リモートワーク中心となることで、合理化をすべきだというコンセンサスを得ることができたので、この状況を生かして合理化を進めていきたい。これが現在の仕事での最大の課題になっている。

リモートワーク中心の働き方になって、十分なコミュニケーション、組織のマネジメント、チームビルディングは可能か、という議論が社内で行われている。個人的には、あまり大きな問題は感じていない。オンライン会議中心のコミュニケーションになり、ようやくインターネットのポテンシャルを十分利用できるようになったと思っている。そして、リモートワークも始まったばかりだから、これからこの働き方を深める余地はいくらでもあるように見えている。

観察していると、やはり、リモートワークを得意としている人、不得意としている人がいる。自分は、明らかに、リアルワークよりリモートワークの方が得意なタイプなので、今の状況を楽しんでいる。チームビルディングという観点からは、不得意な人をどのように巻き込んだリモートワークのチームビルディングを考えていかなけれならないだろう。

プライベートでの挑戦(フィジカル)

【目標】

去年、トレイルランのレースに参加した。今年は、トレイルランを深めるか、ロードの距離を伸ばすか、少々迷っている。トレイルランは変化があっておもしろいが、特に下り道は危険性が高くて、いずれ怪我をしそうな気もする。オフロードを走るのは楽しいので、たまに光が丘公園でクロスカントリーを走ってみようと思う。

ロードでは、ハーフマラソンを走ることになれてきた。どのくらいのペースで走ればよいかわかってきた。今年の下期は、距離を伸ばして30kmレースに参加してみようと思う。

ゴルフの100切りはできたので、次の段階では、平均スコアで100を切れるようになりたい。これが達成できたら、ゴルフはややペースを落としてもよいと思っている。そのためには、スイング改造状態を脱して、安定したスイングを習得する段階に至ること、そして、アプローチとパッティングの改善が必要だ。冬のオフシーズンにしっかり練習をしてスイングを安定させ、春にアプローチとパッティングの練習に取り組み、下半期には平均スコア100を目指したい。

しかし、これまでゴルフは前進してはいるけれど、計画からは遅れている。今年中に目標にたどり着けるかわからないけれど、倦まず弛まず挑戦していきたい。

無理をせず継続することで、動ける身体を維持していきたい。 

ランニングについては、1月のハイテクハーフマラソンは完走したが、それ以降の大会は中止になってしまった。しかし、習慣的に走ることは継続できている。家から6kmちょっとの距離のコースを週に2〜3回のペースで走っている。特に、ステイホーム期間は走る時間を取れたこともあり、月間走行距離はこれまででいちばん長かった。

同じコースを走っていると、自分の調子の変化がよくわかる。同じコースを走っていると飽きるという人もいると思うが、自分は同じことを繰り返すことが苦にならない性分だと感じている。同じことをやっているように見えても、細かく観察すれば新しい発見は毎回ある。むしろ、ルーティーンであるほど、違いが際立って、むしろ発見しやすいという利点もある。

ランニングの大会はいつ開催されるかわからないが、まずは今のペースを守って走ろうと思う。

ゴルフについては、今月、ようやく初めてのラウンドに行ったところ。室内で素振り用の練習器具で素振りはしていたけれど、ボールを打つ練習も3か月遠ざかっていた。これから再スタートというところ。これも、じっくりと取り組んでいきたい。

プライベートでの挑戦(インテレクチュアル)

【目標】

  • 英語のレッスンとTOEIC Speaking & Writing受験
  • 中国語のレッスンとHSK5級受験の準備、中国語の本を読む
  • 手話の学習継続

去年の後半から中国語のレッスンに通っている。語学上の効果も感じているし、なによりも楽しい。今年は、中国語と交互に英語のレッスンも通ってみようと思っている。英語のレッスンに通い、その後、TOEIC Speaking & Writingを受験をして、レッスンの効果を検証してみたい。

中国語は、今年前半はこれまで習得した単語、文法の復習にあて、後半からは来年のHSK5級受験を目指してあたらしい単語の習得を進めていきたい。あわせて、中国語のレッスンも継続し、特にリスニングを強化する。また、そろそろ中国語の本を一冊通しで読んでみようと思う。

手話は、なかなか実用レベルには到達しそうにないが、まずは講習会から落ちこぼれないように学習を継続したい。講習会は、三年のプログラムとなっている。細く長く、三年間は続けていきたい。

 2月からGABAの英語のレッスンに通い始めたところで緊急事態宣言が始まり中断してしまった。6月に入ってから再開している。今回のレッスンは7月でチケットを使い切り、8月にTOEIC Speaking & Writingを受験して効果を計測しようと考えている。

中国語のレッスンは、オンラインも提供されている。いまのところは月1回のレッスンを継続して受けており、GABAのレッスンが一段落する8月から週1回のレッスンに復帰しようと思っている。来年前半にはHSK5級に合格するレベルになることを目指している。

英語も中国語も、スピーキングとリスニングを中心として、基礎的なトレーニングをしているところ。自分のなかにあるはずの英語や中国語を運用して表現できるようになることに注力している。中国語は少しずつ言葉が口に出てくるようになってきたような気がしているが、英語の進歩はなかなか感じられない。

昨年度、豊島区の手話講習会に通っていたが、3月に中断となった。4月からの新年度も申し込んでいたけれども、まだ再開されていない。今は週1回、テレビの手話講座を見ている。レベルアップする状況にはないけれど、いままで学んだことは忘れないようにしたい。

文化の取り組み

【目標】

グローバリズムの歴史を追いかける、というテーマはこれから一生変わることがないだろう

年末の上海旅行に刺激され、もう少し中国とグローバリズムへの関わりを知りたいと思った。そのためには、中国の歴史、文化(現在の中華人民共和国の範囲ではなく、より広い中華圏について)について基礎知識を習得することが必要だ。今年は、中国を軸としてグローバリズムについて考えてみたい。

最近、読書量が減っている。語学へ時間を投じていることもあるし、老眼で読書のスピードが落ちていることもある。読書へのモティベーションを高めるために会社への読書会に継続的に参加すること、老眼対策のために電子書籍を活用していきたい。 

今年上期は中国史に関する読書はしっかりできている。中国史の自分なりのフレームワークができてきた。これからは、特に興味がある時代、地域のより詳しい理解を深めていきたい。

国史も概論から一歩踏み込むと、思いの外本の数は少ない。電子書籍があるものは電子書籍で読んでいるが、それよりは古本で買った本を読むことの方が多い。しかし、今のところはあまり苦にならず読めている。

当面、グローバリズムを追いかけた旅行はできないと思うが、じっくり知見を深める時期としたい。

会社の読書会も物理的に集まることは難しくなっているが、オンラインで開催された読書会もなかなか盛り上がった。これからも継続的に参加していこうと思っている。

家庭の取り組み

【目標】

  • キッチンのリノベーションの準備
  • 中華料理のバリエーションを増やす

昨年は水回りのリノベーションが家庭での取り組みとして大きかった。次はキッチン周りのリノベーションが大きなテーマである。今年は、どのようなキッチンにすべきか、しっかり考えて準備をしたい。

自分の料理のバリエーションは、このところ増やすことがなく、きまったものだけ作っていた。今年は中華料理のバリエーションを増やしてみようと思いついた。野菜がおいしい炒めものを作ってみたい。あと、点心もいくつか作れるようになると楽しそうだ。

 今日、キッチンではなく、トレイのリノベーションをした。

ステイホームには、家が快適であることが重要だ。ここ数年断捨離を進めて機能的で暮らしやすい家づくりをしてきたことと、去年、洗面所と浴室のリノベーションをしたことは大きな効果があった。

ステイホーム期間、中華料理に挑戦して、バリエーションを増やすことができた。特に、小麦粉をこねて包子を作るのは楽しかった。回鍋肉や青椒肉絲も中国風に作れるようになってきた。しかし、中華料理を作って食べていたらカロリーオーバーになったので、いまは少々抑えぎみにしてる。しかし、ちょこっと中華料理風の炒め料理を作れるようになったのは便利である。

来年は、いよいよキッチンのリノベーションをしようと思う。

その上で固執しない

これもこれからずっと不変の目標だが、最終的な目的は見失わず、目の前の計画目標に固執しすぎず柔軟に暮らしていきたい。

ステイホーム に対して、続けることは続け、中断することは中断し、変えることは変えて、新しい生活のリズムは作れていると思う。これからも、柔軟に暮らしていきたい。

ランニングとコンディショニング

最近、新型コロナウイルス対策の関係で、週に3日は在宅勤務、2日は出社というペースで仕事をしている。在宅勤務では、やはり運動不足になる。そこで、週3回はランニングをするようにしている。

自宅から、あまり人が歩いていない、そして、横断歩道が少ない6km強のコースを設定して、週末と在宅勤務の日の朝に走っている。在宅勤務の日は、出社するときには通勤している時間帯をランニングにあてることができる。

同じコースを走っていると、その日その日の自分の調子の変化がよく分かる。目標のタイムは設定せず、その時気持ちよくペースで走っているが、日によってタイムがかなり違う。5:00/kmで走りきれるときもあるし、5:40/kmぐらいかかるときもある。

最近では、ゴールデンウイークの時期は調子がよく、身体が軽く、足がどんどん前に出ていく感じだった。最近は、ちょっと疲れが溜まっているのか、身体が重めで5:30/kmぐらいのペースで走っている。

おもしろいのは、今日は調子いいなと思ってハイペースで走り始めても、最後までペースがキープできるときもあるし、後半がくっとペースが落ちることもある。最初は身体が重いと思っても、身体が温まってくると足が動き出すこともあるし、そのままペースが上がらないこともある。

いま使っているランニングウォッチは心拍も計測できるが、調子が悪いときは、心拍が速くなって息があがるというわけではなく、足が動かず心拍が速くなるほどのペースで走れない。調子がよいときは、けっこう速い心拍をキープしたまま走り続けられる。

この調子の変化がなにと相関しているのかわかれば、レースに出るときのコンディショニング(レースに限らず、人生全般のコンディショニングにも)に役立つと思うけれど、なかなか解明できない。人間の身体は複雑系だなと思う。

ボリス・ジョンソンの演説

最近、新型コロナウイルスの流行についてちょっと調べている。

そのなかで、イギリス首相官邸のウェブサイトにアップロードされているボリス・ジョンソンの演説に感銘をうけている。平易でわかりやすく、力強い。政治家の演説とはこうあるべきだと思うし、また、こんな英語をかけたらいいなと思う。ボリス・ジョンソンのスピーチライターは優秀だと思う。

具体例として、外出禁止に関するスピーチを紹介したい。いまこの時点では、日本はこれから爆発的感染の手前にいて、その予感に怯えている状況である。その状況では、ずいぶん厳しく悲壮な演説だなと感じる。もしかして、将来、自分で書いたこの文章を読み返したら、このときは牧歌的だったなと思うかもしれない。

www.gov.uk

コロナウイルスに関する国民へのボリス・ジョンソン首相演説(2020/3/23)

こんばんは。

コロナウイルスは数十年の間でわが国が直面した最大の脅威です。このことは、わが国に限りません。

世界中で、この目に見えない殺人者の破壊的な影響を目の当たりにしてきました。

そして、今夜、私たちが病気と戦うために進める新しいステップと、みなさんが協力できることについて、お伝えしたいと思います。

まず、いま私たちが採用しているアプローチを選んだ理由について、確認することから始めたいと思います。

このウイルスの拡大を止める国民的な大きな努力がなければ、世界のいかなる医療サービスも対処できない瞬間がやってきます。なぜなら、十分な人工呼吸器、集中治療室、医師、看護師が存在しないから。

私たちがすでに目の当たりにしているように、すばらしい医療システムを持っている国においても、これはきわめて危険な瞬間です。

簡単に言いましょう。同時にあまりに多くの人が深刻な症状に陥ると、NHSは対処できなくなります。つまり、多くの人が、コロナウイルスだけではなく他の病気によっても、死ぬ可能性が高まるのです。

病気の流行を遅らせることが決定的なのです。

同時に病院での治療を必要とする人の数を減らすによって、NHSの対処能力、より多くの命を救う能力を守ることができるのです。

これこそが、私たちが国民に対して、このパンデミックの間、家にとどまるようお願いしてきた理由です。

きわめて多くの人々、私はあなた方すべてと思っています、がこの要請を守ったとしても、今は、私たちすべてがさらに多くのことに取り組まねばならない時なのです。

今夜から英国民にとてもシンプルな指示を出さねばなりません。家にとどまること。

なぜなら、私たちがやらなければならない決定的なことは、世帯間で病気が広がることを防ぐことだからです。

このため、以下のきわめて限られた理由のときのみ、みなさんは家を離れることを許可されます。

  • 生活必需品の購入、できるだけ頻度を減らす
  • 日に一回の運動、例えば、一人もしくは同じ世帯の人と一緒にするランニング、散歩、自転車など
  • 看護、介護などの医療上の理由
  • 必須かつ在宅ではできない業務のための移動

以上です。これらが家を離れるべき理由のすべてです。

友人に会ってはいけません。会いたいと言われても、断らなければなりません。

同じ家に住んでいない家族と会うこともです。

食料や医薬品のような必需品以外の買い物に行っても行けません。そして、できるだけ回数を少なくするように。可能なときはデリバリーサービスを使うこと。

もし規則に違反したら、罰金や会合の解散などを含む手段で、警察が強制力を行使します。

政府による在宅指示への遵守を確実にするために、直ちに以下のことを実行します

必需品以外を販売するすべての商店を閉鎖します。料品店、電気量販店や、図書館、遊技場、野外ジム、礼拝所などその他の施設を含みます。公共の場での生活をともにする人を除く二人以上の人によるすべての会合を禁止します。葬儀を除く、結婚式、洗礼式、その他の儀式を含むすべての社会的なイベントを禁止します。

公園はでは、運動のみ許されます。会合は解散します。

このような手段を実施したい首相はいません。

この分断が人びとの生活、ビジネス、職に与えている、また、与えるであろうダメージについて理解しています。

そして、これが労働者と事業者の双方を支援する巨大で前例のないプログラムを実施している理由です。

私たちはこれらの規制を常にレビューしながら行うことを、私は皆さんに確約します。三週間後に再検討し、もし緩和が可能とのデータが示されたら、緩和します。

しかし現時点ではそのような安易な選択肢はありません。前途は厳しく、そして、いまだに間違いなく多くの命が失われます。

そして、通り抜けるべき明らかな道があることも間違いありません。

7,500人のかつての治療者たちが現場に戻ることで、私たちのすばらしきNHSは、日々強化されています。

ただ家にとどまることによって、みなさんが稼いだ時間で、機器のストックを増やしていいます。

治療法の研究を加速しています。

ワクチンの探索を進めています。

目に見えない殺人者を可視化する何百万もの検査キットを購入しています。

みなさんが全力でウイルスに戦っていることに感謝したいと思います。

前線で戦うスーパーマーケットの店員からドライバー、介護人、看護婦、医師までのみなさんに対して。

この戦いにおいては、まちがいなくみなさんすべてが直接招集されています。

今、私たちすべてが、一致団結する義務があります。

病気の拡大を止めるため。

私たちのNHSを守り、何千何万もの命を救うため。

そして、過去に何度もそうであったことを私は知っている。

この国の人びとがこの試練に挑むであろうことを。

そして、この試練をくぐり抜けることでより強くなることを。

私たちはコロナウイルスに打ち勝つ、ともに打ち勝つのだ。

それゆえ、現在の国家的危機において家にとどまることを、私たちのNHSを守り、命を守ることを要請します。

ありがとう。

中国語の先生に手紙を書いた(我给汉语老师写了一份信)

前のエントリーでGABAに通い始めたという話を書いた。しかし、新型コロナウイルスのために休校になり、また、さすがに近距離で話をするというスタイルのレッスンを受けるのも気が進まず、お休み状態になっている。

もともとGABAに通う前、3か月ほど「ハオ中国語アカデミー」という中国語の語学学校のレッスンに通っていた。英語のレッスンを始めるため、中国語のレッスンは一時お休みにしたのだが、完全にお休みにするのももったいない気がして、月一回レッスンを受けるコースを申し込んでいた。

この学校はSkypeのレッスンもできる。明日、月一回のレッスンの日だったので、Skypeレッスンを受講する予定である。別に宿題というわけではないのだが、レッスンのときにはなるべく手紙を書くようにしている。今回はSkypeなので、事前に送っておいた。

以下がその手紙の内容。下に日本語訳もつけた。

W老师:
  真好久不见。您身体好吗?您父母,老师,朋友们,同事们身体好吗?
  我和妻子身体很好,但是新冠肺炎病毒流行以后,我觉得世界完全变化了。东日本大地震时,我也觉得一样。
  我现在在我们的公司调查新冠病毒流行的状况是为了研究我们公司的对策。真担心在东东的新冠病毒流行。
  最近我们公司大概三分之二的职员在家里工作。我一个星期在家里工作一天。每天参加几次网络会议,所以我很习惯用网络谈话。
  虽然世界变化了,但是我还坚持学习汉语。做地铁上下班时,我一边听古诗一边念古诗,当然声音小。我背下了李自《静夜思》和杜甫《春望》。
  这个周末我要一直在家里不能出去看樱花,就从阳台上看隔壁院子里的樱花盛开,我感到过去知现在一样。《国破山河在,城春草木深》
  我不知道理由,在日本唐诗很受欢迎。在高中时,我学的古诗主要是唐诗。我也想看别的时代的诗。
 我真期待上您的汉语课。

W先生

ほんとうにお久しぶりです。お元気ですか。ご両親、先生、お友達、同僚の皆さんはお元気ですか。

私と妻はとても元気です。しかし、新型コロナウイルスの流行以来、世界がすっかり変わってしまったように感じています。東日本大震災のときにも同じように感じました。

今、会社で対策を検討するために、新型コロナウイルスの流行状況について調べています。東京での新型コロナウイルスの流行は本当に心配です。

最近、会社では2/3の社員が在宅勤務をしています。私は、週に一回在宅勤務をします。毎日いくつもネット上の会議に参加しているので、ネットで話をするのに慣れました。

世界は変わっても、相変わらず中国語の勉強は続けています。通勤で乗った地下鉄で、漢詩を聞きながら、それにあわせて朗唱しています。もちろん小さな声で。李白『静夜思』と杜甫『春望』を覚えました。

この週末はずっと家にいなければならないので、桜を見に家をでることができません。そこで、ベランダから隣の家の庭の満開の桜を見ました。過去と現在は変わらないと感じました。「国破れて山河在り、城春にして草木深し」

理由はわからないのですが、日本では唐詩の人気があります。中高生の頃ならった漢詩は主に唐詩でした。別の時代の漢詩も読んでみたいと思います。

先生の中国語のレッスンほんとうに楽しみにしています。

追記

W老師は、日本の大学院の学生だったのですが、3月で修了とのことで、今回のレッスンが最終回になりました。この後は中国に帰るとのこと。

これまで老師と学生だったけれども、これからは朋友ですねという話をした。今の状況が解消して、北京に旅行に行けるといいな。

英語のレッスンの感想と課題

英語のレッスンをはじめました

語学は基本的に独学をしてきたけれど、スピーキングの能力を高めるために、語学のレッスンを受けることにした。

去年の9月から1月まで中国語のマンツーマンレッスンを受けていたが、これを一時お休みをして、2月から会社から受講料の補助がでるGABAのマンツーマンレッスンをはじめている。なかなか興味深く、楽しめている。

話すことと聞くことの能力差

日本語では、聞くことと話すことの間で能力の差があるという自己認識はない。読み書きについて言えば、人よりはスピードは速いかもしれない、という認識はある。

中級の入口あたりの中国語、初級の手話について言えば、ヒアリングよりはスピーキングのほうが楽である。もちろん、語彙や表現のバリエーションが限られているから、思うことが自由に言える訳ではないけれど、表現できる範囲では言いたいことは概ね相手に伝えることができる。しかし、相手が何を言っているかわからないことが多い。

一方、英語はヒアリングのほうがスピーキングより能力が高い。GABAのレッスンを受けていて、相手の言っていることはほぼ理解できるが、話すほうが思うように行かない。

これは、現在の語学のレベルの問題か、それとも語学の習得プロセスが中国語、手話、英語で異なっているための問題か、なかなか興味深い。

世間知と語学

GABAの先生は、バックグラウンドが多様なところがよい。いままでトライアルを含め4回のレッスンを受けた。最初は、サンフランシスコ出身のチャイニーズアメリカン、二人目はガーナ人、三人目は若い頃にアメリカに移住したパキスタン人、四人目は若い頃金鉱を探索していたオーストラリア人。

チャイニーズアメリカンとは、以前、サンフランシスコで見たジャイアンツの試合について話をした。あの頃はバリー・ボンズがいたなぁ、とか。次にまたその彼のレッスンを取ったら、スーパーボウルの話をしなければ。

ガーナ人とは、家庭内での言語について話をした。ガーナにはローカルランゲージがたくさんあり、両親の言葉が違ったので、家庭内共通語が英語だったという。両親は英語で話をして、先生は両親それぞれの言葉をしゃべれるという。

パキスタン人は、両親が裕福だったらしく、アメリカでの高校時代、マスタングを買ってもらい、同級生がみな乗りたがったという話をしていた。

オーストラリア人によると、金鉱の仕事は遠隔地で、食住の費用は会社持ちで、給料も高く、お金を貯めることができたという。そのあと、バックパッカーとして旅に出て、いまは日本で英語を教えることになった、もう、貯金もなくなったという。これに対して、私は、でも、自由を買えたんだからよかったじゃない、と言った。話が盛り上がり、結局、テキストはやめて、ずっとフリートークをしていた。

考えてみれば、語学の問題以前に、若い頃は初めてあった人を相手に雑談をするなんてとてもできなかった。世界から集まってきた人たちと、それぞれの話題でなんとなく話ができるようになったのは、自分も多少は世間知がついたなぁと思う。外国語でコミュニケーションをするということは、単に言語を学ぶということではなく、さまざまな経験、知識を総動員するものだと思った。

英語の現在地点と課題

レッスンのあと、先生がコメントを書いてくれる。元金鉱探索人のオーストラリア人の先生のコメントによると、長所は "You did well keeping the conversation going and asking follow up questions." で、課題は "Lets work on more natural English expressions." という。これはまさに自分の現在地点だなと思う。

世間知で話は盛り上がる。相手の言っていることは理解できるし、意志を通じさせることはそれなりできる。しかし、表現は不正確でナチュラルさに欠けている。

かんたんなセットフレーズは別として、やや複雑なことを話そうとするとセンテンスが組み立てるのにやや時間がかかる。キーフレーズは頭のなかに浮かんでくるが、英語の語順で必要な単語が浮かんでこない、という状況にある。文章を書くときは、おおむね正しい文法を使えるので、これはまさにどんどん話して、どんどん修正してもらうという訓練を積むべきことだろう。

あと、シンプルな単語や表現に逃げてしまう、ということもある。例えば、仕事では英語を話す機会がない、ということを"I don't have any chances to talk with English speakers for work."と話すと、理解はできるけれど"oppotunities"のほうがより適切、とアドバイスしてもらった。いまひとつレベルアップするためには、スピーキングで使えるボキャブラリー、フレーズを地道に増やす必要はあるだろう。

いまのところは、レッスンはいい気分転換になっているし、まずは、いま契約したレッスンを消化しようと思う。そして、TOEIC Speaking & Writingを受験して、使用前使用後の効果を計測してみる予定である。