2005-07-01から1ヶ月間の記事一覧

馬鹿と煙は

朝起きると、蝉が一匹鳴いていた。今年はじめての蝉の鳴き声だった。 家を出て、都電に乗るために雑司が谷霊園を通り抜ける途中、墓石の上に猫が座っているのを見つけた。猫の写真を撮ろうと思ってカメラを向けると、逃げられたり、そっぽを向かれたりするこ…

馬鹿と煙は

規制緩和

羽田空港から池袋方面行きのリムジンバスに乗った。バスのなかで、この日記を書いている。しかし、まだ夕方だったので、首都高速は渋滞している。 以前、路線バスは、運行ルートを変えることができないように規制されているという話を聞いたことがあった。し…

昭和の香り

今日、仕事は無事に終わり、広島からは予定通り飛行機で帰ってきた。台風一過の夏の青空のなか、揺れることもなく、順調な飛行だった。 つれあいが言うには、電車に乗ると、最近あまり嗅いでいなかった昭和の香りがするという。車内の冷房が抑えめで、昭和時…

にわかシャーロッキアン

ネタバレ注意。この先、コナン・ドイル「四つの署名」(新潮文庫 ISBN:4102134069)のストーリーについて書かれています。それにしても、いまどき、「四つの署名」のネタバレで困る人がほんとうにいるのだろうか。 シャーロック・ホームズものはアラだらけであ…

気持ちにしっくりくる文章

NHK−BSの番組で、新藤兼人が戦争体験について語っていた。 新藤兼人は兵役についていて、神戸にあった川西飛行機の工場の隣に駐屯していた。川西飛行機は、軍用機を生産していたから、米軍の重要な攻撃目標で、終戦の1か月前、絨毯爆撃にあった。空襲…

台風と出張

明日、広島で朝一番からの仕事があるので、今晩は前泊をである。最終便の飛行機に乗る予定だったが、天気予報では、そのころ台風が伊豆から東京のあたりに上陸するといっている。羽田空港に行ったあげく最終便が飛ばなかったらどうしようもなくなるので、予…

力負け

MLB

ヤンキースは、マリアーノ・リベラ以外の投手陣は相変わらず崩壊しているが、いつの間にかプレーオフ圏内まで成績を上げてきた。ピッチャーがこの状態でこの成績ならば、秋に向けてコンディションが上がってくればプレーオフに行くの可能性も高くなってきた…

因縁は海の外から

コナン・ドイル「シャーロック・ホームズの帰還」に収録されている短編、「緋色の研究」のネタバレを含んでいます、と一応注意を喚起します。といっても、いまどき、シャーロック・ホームズもののネタバレを気にする人もいるのだろうか? 本屋をうろついてい…

野生と家畜その2

しばらく前、フランス語には家畜であるイエウサギを意味する"lapin"という言葉と、野生のノウサギを意味する"liévre"という言葉があることを知った。日本語ではまとめて「兎」と呼んでいるのに、なぜ、フランス語では区別しているのか、という疑問についてあ…

あのころは本当に

「通り過ぎてしまった人々」と書きながら(id:yagian:20050718)、結局、週刊プロレス、週刊ゴングを買い、橋本真也への追悼の言葉を隅から隅まで読み、BS朝日の闘魂スーパーバトルで「追悼、橋本真也 名勝負集」を見てしまった。通り過ぎた、とは言えないの…

通り過ぎてしまった人々

先月の末、林由美香*1が亡くなった。そして、今月の半ばには、橋本真也が亡くなった。 新聞、週刊誌、そして、インターネットの上でも、彼らの死について、彼らの思い出についてさまざまな文章が書かれていた。私にとっても二人とも思い出深い人たちだから、…

野生と家畜

長文かつ大量の引用を予定しているので、読みづらい文章になりそうだ。多少は読みやすくするために、引用はとばして読んでもわかるように書くつもりである。引用をとばして読んでもわかるのならば、引用を省いてしまえばよいのだが、後で考察を深めるための…

うまい

会社でまだ若手社員と呼ばれていた時期には、出張で飛行機に乗ると、週刊誌を借りて読むことが多かった。週刊文春や週刊ポストのコラムがおもしろかった記憶がある。しかし、女性のグラビアが載っていることもあって、飛行機で週刊誌を貸し出さなくなって、…

まずい

小学校の給食では、大きさが違う三つのへこみがあったアルミニウムの皿を使っていた。いちばん大きいへこみにおかずを、二番目のへこみにパンを、いちばん小さいへこみに季節の果物を乗せた。給食では、果物を食べるのがいちばんの楽しみだった。 しかし、6…

涼風

先週前半、梅雨前線が北陸から東北南部に停滞して、大雨が降った。今日は、梅雨前線が南下し、西日本に豪雨が降っている。東京は、その狭間にあって、この梅雨は本格的な雨はまだ降っていない。 梅雨前線が東京の北にあった先週は、南から風が吹き込んできて…