2006-05-01から1ヶ月間の記事一覧

オタクじゃないけど

ひさしぶりに安野モヨコ「監督不行届」(祥伝社 ISBN:4396763549)*1を読んだら、あまりにおもしろくて何度も爆笑してしまった。 このマンガは、安野モヨコが「「日本のオタク四天王」と呼ばれる男」である庵野カントクとの結婚生活のについて、夫のオタクぶ…

手打ちパスタ

ダイエットをはじめることにしたので、お菓子を作るのはしばらく封印することにしたが、なんとなく、粉をこねたい気分になったので、手打ちのパスタをつくることにした。 落合努監修「ちゃんと作れるイタリアン」(マガジンハウス ISBN:4838781911)の手打ちフ…

記録、記録

地下鉄の車内に、雑誌のターザンの広告があった。例年通り、シェイプアップをテーマにした特集をしている。私も、この時期になると、おもむろにダイエットをはじめることが多い。 衣替えをしたところ、ズボンがきつくてはけなくなったスーツがあった。あわて…

ロブションの目玉

めざましTVで、「ジョエル・ロブションのシンプルフレンチ~春~ [DVD]」というDVDを紹介していた。フランスのテレビでジョエル・ロブションが先生役をする料理番組を編集したDVDだという。めざましTVのなかでは、ジョエル・ロブションが目玉焼きの作…

読みにくい本

最近、「伝統」の起源についてあれこれ考えている。「カルチュラル・スタディーズ」と呼ばれる分野で、近代における「伝統」の成立について研究されていると聞き、ながらく積読状態で放置していた上野敏哉、毛利嘉孝「実践カルチュラル・スタディーズ」(ち…

軽さ

NHK−BSで、「美の壺」という番組がある。 この番組では、谷啓が、趣味のいいお金持ちという役回りで出演しているが、じつにいい雰囲気である。軽くて、品よく、上機嫌。なおかつ、おもしろい。 あんな風な老人になりたい。

おびえている自分がいた

松井秀喜の負傷後の記者会見で非常に印象的な言葉があった。(http://sportsnavi.yahoo.co.jp/baseball/mlb/headlines/20060517-00000005-kyodo_sp-spo.html) −今後への不安は。 「あまりない。今までがすべて順調だった。心の中でいつかはこういう日が来るん…

国民意識

私がこんなことを言うのも畏れおおいけれど、丸山真男を読んでいると、頭脳明晰な人だと感心する。「日本政治思想史研究」(東京大学出版会 ISBN:4130300059)は、昭和十九年書かれたものだけれども、国民、国民主義について書かれていた部分があったが、じ…

近代化と伝統の再編成

ここのところ、「伝統」とはなにか、ということについて考えつつ、本を読んでいる。 今の私は、「伝統」についてこんな仮説を持っている。 「伝統」が「伝統」として認められるためには、実際に古くより伝えられたものである必要はなく、伝えられたものとい…

土地の香り

大鳥神社と鬼子母神にお参りをして、池袋に出て、ジュンク堂で本を買い、昼食を食べ、西武デパートの地下で食材を買って、帰ってきた。 雑司ヶ谷界隈は、木々の葉が茂り、そこかしこでバラが咲いている。雑司ヶ谷霊園のなかを歩くと、雨上がりということもあ…

朝食用マフィン

昨日の夜、今朝の朝食用にマフィンを焼いた。焼きたてがおいしそうだったので、1個はすぐ食べてしまった。 あっさりめの味だったが、朝食用に食べるにはわるくなかった。焼けた干しぶどうが好きだ。 おいしいマフィンを作るには、もう少し手をかけた方がよ…

転機

結果として連続試合出場記録を達成するのであればよいけれども、連続試合出場記録のために出場するのは問題だと思う。 松井秀喜を見ていると、動きが軽いとき重いとき、集中力があるとき欠けているときがあり、欠場して体調を整えた方がよさそうに見えること…

楽しい言葉

大木こだま・ひびきも、チッチキチーがお約束のギャグになり、「チ」のシールを親指に貼るようになってから、以前のように笑えなくなった。 「チッチキーってなんや」とひびきに尋ねられたとき、こだまは「意味はないけど、楽しい言葉や。」と答える。この「…

ファシズム

自分の興味関心を中心にして暮らしていると世間一般のことがわからなくなってしまう。そこで、世間の潮流を知るために、定点観測をしている。定点は、父親とみのもんたである。彼らの口にのぼる話題は、世間で一般的になっている、ということがわかる。 もち…

勇気をもらう

小泉今日子とはほぼ同世代で、デビューの頃からずっとファンだった。 最近では、永瀬正敏との離婚からもふっきれたようで、自然体で歳をとっている姿がいいなと思っていた(まあ、ばかなファンなので、彼女のことなら何でもよく見えてしまうということで)。…

ブラックホール

最近、父親が村上春樹にはまっている。本屋で村上春樹関係の本を見つけると、すかさず買うという。 このまえ実家に帰ったとき、佐藤幹夫「村上春樹の隣には三島由紀夫がいつもいる。」(PHP新書 ISBN:4569649343)を読んで、感想をウェブログに書くように…

仲良きことは美しき哉

以前、夫婦で実家に帰ったとき、酔っぱらった父親に、ふたりは仲良さそうでよかった、と言われたことがある。 このまえ、会社の後輩社員に、ご報告したいことがあるので、昼食を一緒に食べてほしいと言われた。彼と昼ご飯を食べに行くと、かつて私が雇ってい…

身代わり

島本和彦「吼えよペン②」(小学館 ISBN:4091570224)をトイレに置いてある。勢いをつけなければならないのに、どうにも勢いがつかないとき、ぱらぱらとめくって気合いがでそうなページを眺めたりする。 そののなかに、炎尾燃そっくりのマンガを描くニセモノ…

ズボンがさがる

ローライズのジーンズを買った。 はいていると、なんとなくズボンがさがっているような感触があって気になる。 だけど、腰でとまっているから、太って下腹部が出てきても、股上が高いズボンに比べてきつくならない。

芭蕉の感動のありか

松島観光をしてきた。 仙台駅から仙石線に乗り、塩釜をすぎトンネルを抜けると松島の景色が目に入ってくる。その時、これは日本画の松林の絵そのものだと思った。 松島は、日本三景のうちのひとつとされている。芭蕉が、感動のあまり句をつくらなかったとい…

石の上にも

おととい、きのうの二日間、一泊で仙台に行ってきた。牛タンをいただき、フルキャストスタジアムで野球を見て、松島観光をして帰ってきた。 インターネットで、イーグルスの前売券の販売状況をチェックすると空席が多いようなので、当日券で入場することにし…

法隆寺救世観音

火曜日から木曜日までの阪神タイガース対読売ジャイアンツの三連戦、ひさしぶりに日本のプロ野球を真剣に見たけれど、どの試合も中身が濃くておもしろかった。 タイガースの藤川が印象に残った。いちばんいいリリーフをセットアップに使うという考え方も興味…

茶碗とジーパン

先日、根津美術館に行ってきたとき(id:yagian:20060501:1146444768)、高麗や李朝の茶碗が並んでいるのも眺めてきた(http://www.nezu-muse.or.jp/syuuzou/toji.index.html)。しかし、これらの茶碗の味わうのは、むずかしいと思った。 静嘉堂文庫美術館で見た…

王政復古

以前にも引用したことがあるが、福田和也「美智子皇后と雅子妃」(文春新書 ISBN:416660466)には、興味深い記述が多い。昨日の日記(id:yagian:20060503:1146668264)で、明治政府は近世の天皇制について隠蔽したいと考えていたのではないか、ということを書…

らつする

高島俊男「お言葉ですが…」(文春文庫 ISBN:4167598027)に、「拉致」という言葉について書かれた一節があった。 「拉致」という語は、古い漢籍にもなく、現代の漢語(いわゆる中国語)にもないから、和製であることはまちがいない。問題は、いつできたこと…

プレゼント

誕生日や母の日、父の日などの親へのプレゼント選びが年々むずかしくなっている。 これが欲しいと言ってもらえればいいけれど、そうでなければ相手が欲しそうで、かつ、持っていないものを想像しなければならない。しかも、気の利いたプレゼントは、もう、以…

明治維新と朝廷の終わり

佐々木克「幕末の天皇・明治の天皇」(講談社学術文庫 ISBN:4061597345)の以下の文章を読んでいて、明治維新の意外な意味に気がついた。 こうして慶応3(1867)年12月9日、王政復古の政変となった。摂政・関白、三大臣、議奏、武家伝奏など、朝廷の…

怒りのツボ

昔の日記で、自分のことを「どこかツボにはまると「異様に攻撃的」になることがある。」と書いたことがある(id:yagian:20060202:1138887151)。 村上隆が攻撃的になるツボにはまる人も多いようだが、私のツボにははまらない。それは、村上隆が、自分のうさん…

大人と子供

昨日の深夜、「BSアニメ夜話」でヤッターマンを取りあげていた。タイムボカンシリーズは大好きだったので、見ることにした。 「BSマンガ夜話」に比べると、「BSアニメ夜話」は内容がうすくて退屈してしまった(アシスタントをやっていた中川翔子は思い…

オーラ

町山智浩のウェブサイトで、村上隆が著作権の侵害でナルミヤというこども服のメーカーを訴え、和解に至った顛末を知った(http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20060425)。 町山は、つねづね村上隆に批判的だが、この件に関してもはげしく批判している。町山の主…