2007-01-01から1ヶ月間の記事一覧

コミュニティ

先日、プロテスタントの教会の前夜祈祷会(通夜にあたるもの)に参加した。 木のベンチと小さなオルガン、説教台があるだけで、装飾もない小さく質素な教会だった。ベンチのところどころに素人が修理した跡があり、手作りのクッションが乗っていた。 牧師さ…

美と美学

柳宗悦の日本民藝館に行くと、その趣味のよさに感心し、気持ちのよい時間を過ごすことができる。展示されているもの、展示の方法、建築、内装が調和しており、柳宗悦の小宇宙になっている。この空間は、他に似たものがない、非常に独創的な、唯一無二の存在…

梅は咲いたか

昨日、つれあいと二人でジョギングをしていたら、つれあいが、梅が咲いているのを見つけた。もう、すっかり咲ききっている花もあった。 今年の冬は暖かいけれど、ずいぶん早い。

ゴリラの喜び

ストーリーのある夢を見ることは少なく、たいてい、断片的な場面だけの夢を見ている。今朝、久しぶりにまとまりのある不思議な夢を見たので、記録しておこうと思う。 京都大学のサル学を研究しているグループが、人間の気分を高揚させるDVDを開発したとい…

西表島の炭坑労働

学生の頃に沖縄に旅行して以来、すっかり気に入ってしまい、本島、離島を含めてリピーターになっている。 沖縄の空港や土産屋の片隅に、沖縄で出版された本のコーナーがあるのを見かけることがある。沖縄の歴史、民俗、言語をテーマとした本が中心で、ぱらぱ…

竪穴式住居の謎

大学の必修の単位で、考古学の実習というものがあり、二週間ほど合宿をして縄文時代の遺跡を発掘したことがある。 素人の学生のための実習の発掘だから、別に名のある遺跡というわけではなく、ありふれた竪穴住居跡だった。それでも、石器や土器が出てくるし…

定点観測

去年の大相撲初場所の14日目(id:yagian:20060326:1143365451)に続き、今年も初場所の14日目を見に行った。 去年の初場所は、朝青龍がひじを怪我したこともあり、栃東が優勝し、白鳳も朝青龍に勝ち、これからは朝青龍の独走が止まるのではないかと思って…

保守とは

今、柳田国男「木綿以前の事」(岩波文庫 asin:4003313836)を読んでいる。 柳田国男の作品のなかではあまりメジャーなものではないけれど、意外な事実が示されていて、読んでいて楽しい。 表題作の「木綿以前の事」とは、木綿が普及する以前にふつうの人た…

メランコリー

若桑みどり「イメージを読む(美術史入門)」(ちくま学芸文庫 ISBN:4480089071)に、メランコリーをテーマとしたデューラーの「メレンコリアⅠ」*1という絵について解説している章がある。 そのなかで、ヨーロッパにおける人間の気質の伝統的な捉え方につい…

トラブル・メーカー対トラブル・メーカー

中村紀洋とオリックスの契約交渉が決裂して自由契約になったという。 それにしても、中村紀洋もオリックスも契約上のトラブルが多い。そんなトラブル・メーカー同士が交渉すれば、決裂するのもやむをえないかもしれない。 2002年末、中村紀洋とニューヨ…

ボーイズ・イングリッシュ

英語の勉強という気持ちはあまりないけれど、NHKの英語講座はたまに見ている。 「新感覚☆キーワードで英会話」*1は、基本的な英単語の意味を、日本語に翻訳するのではなく、核となるイメージを紹介するという方法で解説する。英語が身につくかどうかは別…

渋沢敬三の系譜

渋沢敬三という人には、敬意と共感と関心を抱き続けている。このウェブログでも、彼について何回か書いたことがある。 http://www.lares.dti.ne.jp/~ttakagi/diary/diary/0003.htm#20000326 http://d.hatena.ne.jp/yagian/searchdiary?word=%bd%c2%c2%f4%b7%…

世界史のお勉強

最近、新書本をあれこれ読んでいるけれど、岩波ジュニア新書にあなどれない良書が多いことに気がついた。内容のレベルも高く、どんな読者を想定しているのか不思議に思うような本も多い。 例えば、木村龍治「自然をつかむ7話」(岩波ジュニア新書 ISBN:4005…

80年代へのタイムトリップ

腰痛は、小康状態という感じ。腰には違和感を感じるが、日常生活には不都合というほどではない。 今日は、養生も兼ねて巣鴨のSakura(http://www.sakura-2005.com/main.htm)まで温泉と岩盤浴に行った。 帰りがけ、巣鴨の西友で買い物をした。巣鴨は実家が近い…

ベッカム獲得資金はどこから?

デイビッド・ベッカムが総額2億5000万ドルで、MLSに移籍するという。 情報源は思い出せないが、MLSは、年俸が高騰しないような仕組みがあるということを聞いた覚えがある。それに、そもそも、それほどの巨額の資金を調達できるようなリーグではなかっ…

骨太な本

渓内謙「現代史を学ぶ」(岩波新書 ISBN:400430394X)を読んだ。これだけ骨太の本を読むのは久しぶりだった。もうすでに必読書という位置づけになっているのかもしれないけれど、人文系の学問にかかわる人には、読むことを強く勧めたい。 「はじめに」から、…

輪廻と仏教

正月、父親と仏教に関するの話をした。また、NHK−BSのハイビジョン特集「五木寛之21世紀仏教への旅」のシリーズを興味深く見た。日本の仏教に感じていることを書こう。 インドでは輪廻という世界観が仏教の前提となっているけれど、輪廻という概念が…

「ユリイカ」松本大洋特集

「ユリイカ」2007年1月号が松本大洋特集だったので、さっそく買ってみた。なかでも、松本大洋と高野文子の対談がおもしろかった。 松本大洋と自分が同じ年だったことをはじめて知った。いろんな分野で、自分と同世代がクリエーターが中心になってきてい…

MMAはいずこへ

大晦日はつれあいの実家に行っていたとはいえ、紅白歌合戦とフィギュアスケートを見て、「K−1 Dynamite!!」はザッピングもしなかった。「PRIDE男祭り」は地上波で放送されず、それを見るがためにCSに加入する気持ちもわかない。 秋山−桜庭戦の論争…

気まぐれ

昨日から今日にかけて、このところ、頭のなかで考えていたネタを一気にはきだした。書き出すと調子がでてきて、どんどん書くことができた。 といっても、この調子でこれから毎日書けるわけではない。 次の更新は、次の週末あたりになると思う。

「名文」とはなにか

「名文」とはなにか、また、どのような文章が「名文」なのか、ということがよくわからない、と考えることがある。 「名文」という言葉には、文章の内容よりも、表現の巧みさに重点を置かれている印象がある。しかし、文章がコミュニケーションの手段と考えれ…

いじめをなくす方法

最近、宮台真司が10年ぐらい前に書いた本を読み返してみた。扱われている問題は、今とあまり変わっていないし、分析も的を射ており、古びていない。 「まぼろしの郊外―成熟社会を生きる若者たちの行方」(朝日文庫 ISBN:4022612908)のなかから引用しよう。…

安倍内閣のこれまでとこれから

昨年9月に総理大臣になってから、安倍内閣の話題といえば、支持率の低下と発言のあいまいさである。 昨日、フジテレビの番組で、中曽根元首相が、安倍晋三の「美しい国」というキャッチフレーズがわかりにくいと注文をつけていた。小泉内閣のときは「自民党…

イタイけど、スキなの

年明け、4日ごろだったか、NHK−BSでキャンディーズを回顧する番組をやっていた。解散コンサートの映像などが懐かしく、思わず最後まで見てしまった。キャンディーズにかかわったひとたちのインタビューも興味深かったが、メンバーへのインタビューがな…

松井秀喜は日本の誇りか

id:keya1984さんが書かれている「歴史の中にある自分という感覚」(id:keya1984:20070102:1167710905)というエントリーを読んだ感想を書いてみたい。 このエントリーでは、日本の歴史上の先人たちの業績が現在の自分の誇りに結びつくものなのか、という問題に…

反応があってうれしい

昨日、久しぶりにウェブログを一気に書いたら、コメント、トラックバック、ブックマークと、いろいろな形で反応があってうれしかった。

最近お気に入りの小説家

お気に入りのTV番組について書いたついでに、お気に入りの小説家について書こうと思う。 このウェブログにはあまり書いていないけれど、最近は、日本の現代小説もたまに読んでいる。純文学衰退論といったことを言う人もいるけれど、今の日本の純文学は、な…

最近お気に入りの番組

TVのことを書いたついでに、最近お気に入りの番組について書こうと思う。 まず、「知っとこ!」。大阪の毎日放送で制作され、TBS系で土曜日朝7:30から9:25まで放送されている情報番組。取材の視点が独特でおもしろい。 「知っとこ!こどものみか…

大河ドラマ

今年のNHK大河ドラマ「風林火山」の第一回を通しで見てしまった。大河ドラマの一話を通して見るのは、本当に久しぶりだ。いつ以来か思い出すこともできない。 テレビをザッピングしていて「功名が辻」が目に入ることがあったけれど、仲間由紀恵を見ている…

出したい人より出たい人

大晦日は、つれあいの実家に行き、紅白歌合戦とフィギュアスケートをザッピングしながら見ていた。 いまさら紅白歌合戦の感想もないのだが、おそらく、出したい人は出てくれず、出たい人はコネを使って運動をするという、制作者にとっては頭が痛い番組だろう…