2008-08-01から1ヶ月間の記事一覧

夏休みの作文

「地球温暖化 作文」というワードで検索をしてこのウェブログにたどり着く人がいる。 残念ながらコピー&ペーストで夏休みの作文に役立つ内容ではないので、失望して帰っていく人たちもいるだろう。ご愁傷様。

少数民族の衣装

北京オリンピックの開会式で、少数民族の衣装を着た子供たちが、じつは、漢民族が中心だったということが批判されていた。 最初は、ひとつの演出であって、それほど目くじら立てるほどのことでもないのではないかと思った。しかし、つれあいと話しながら考え…

雨宿り

午前中、空が青かったので、傘を持たずに買物に出かけた。 スーパーで買物を済ませ、家に帰ろうと思ったとき、空がにわかに暗くなり、大粒の雨が落ちてきた。 しかたなく、雨宿りをかねてタクシー乗り場にならんだ。 急の雨でタクシーの乗る人が多く、なかな…

ひきこもり

「寺田寅彦随筆集第一巻」のなかに「球根」という作品がある。胃潰瘍のために静養していた時期について書かれたものである。そのなかにこんな一節があった。 彼の生活が次第次第に実世間と離れて行くのを自分でも感じていた。彼と世間を隔てている透明な隔壁…

雨上がり

今日の天気予報は一日雨だったけれど、陽が射してきた。それを待ち構えてたように蝉が鳴き出した。

アウトプットとインプット

仕事の合間や通勤時間に、「寺田寅彦随筆集第一巻」を読んでいる。 昭和22年が初版の岩波文庫だから活字が小さくて、初期老眼の私には少々読みづらかったけれど、だんだん慣れてきた。読み応えがある随筆集である。 このなかに「自画像」という随筆がある。…

読書メモ:吉越浩一郎「「残業ゼロ」の仕事力」

今月までは、傷病休暇明けのリハビリ勤務で、10時出社、16時退社のペースで仕事をしている。来月からは、残業は禁止だけれども、通常勤務に戻る。 今は午前中の2時間がゴールデンタイムで、仕事らしい仕事はこの間に片付けてしまう。午後は、だらだらと…

落書き

仕事関係の本ばかり読んでいると息が詰まってくるので、行き帰りの電車のなかでは「寺田寅彦随筆集第一巻」をぱらぱらとめくっている。 「先生への通信」(先生とはもちろん漱石先生)という題名のヨーロッパ紀行がある。そのなかで、パリのノートルダム寺院…

自分でも読めない字

自分で書いたメモ帳を読み返していて、たまに自分でも読めない字があって情けない思いをする。 急いで走り書きした文字が読めないのであれば仕方ないけれど、それなりに丁寧に書こうと思っても、しっかりとした文字が書けないのである。 もちろん、他人への…

読書メモ:酒井穣「はじめての課長の教科書」

以前はビジネス本はバカにして読まなかったけれど、最近はビジネス本にも読者の心構えによってそれなりに得るものもあるという心境になってきたので、読むようになった。 今回は、中間管理職向けのビジネス本、酒井穣の「はじめての課長の教科書」を読んでみ…

読書メモ:小林恭二「新釈四谷怪談」

本屋で平積みになっている小林恭二の「新釈四谷怪談」に目が止まり、手に取った。彼が河竹黙阿弥の「三人吉三」について解説をした「悪への招待状」がおもしろかったからである。 結論から言えば、このウェブログに引用するような文章は見当たらなかった。本…

このところ、まだ8月とは思えないほど秋めいて涼しく、蝉も力なく鳴いている。

読書メモ:冷泉彰彦「民主党のアメリカ共和党のアメリカ」

オリンピックが終わると、今度はアメリカの大統領選挙がニュースの中心となる。そんなわけで、冷泉彰彦「民主党のアメリカ共和党のアメリカ」を読んでみた。民主党と共和党の対立軸について書かれた本である。特に民主党と共和党の思想が文化へ与えた影響に…

成長とプレッシャー

北京オリンピックも大詰めを迎えている。 ここまでのオリンピックで印象的だった場面は、ありきたりだけれども、100m平泳ぎ決勝で勝ったあとはじめて涙ぐむ姿を見せた北島康介と、女子ソフトボールでの上野由岐子の三連投だった。アテネオリンピックに比べ、…

読書メモ:佐藤郁哉「フィールドワーク」

今はリハビリ勤務中ということで、仕事もずいぶん余裕があり、仕事に関係する本をじっくりと読む時間がある。今日は、佐藤郁哉「フィールドワーク」を読んだ。そのなかから、特に印象に残った部分を二か所引用しようと思う。 流行の理論を追いかけるよりは、…

ねむい

ここのところ、毎日、子供のように、いや、子供以上に早寝の日々である。 夜、オリンピック中継などを見ていても、9時頃には眠くなって寝床に引きこもり、音だけでオリンピック中継を聞きながら、しばらくすると寝入ってしまう。昨日も、女子のソフトボール…

全く無用ではあるまい

寺田寅彦の随筆集「柿の種」の序文に次のような一節があった。 ……身辺の些事に関するたわいもないフィロソフィーレンや、われながら幼稚な、あるいはいやみな感傷などが主なる基調をなしている。……しかし、これだけ集めてみて、そうしてそれを、そういう一つ…

合理性

今回の四国旅行では、徳島県の祖谷渓や高知県の梼原町など、四国山地の山中を訪れた。 道路から見上げるような急斜面にへばりつくように集落をいくつも見かけた。そこに行くだけでも大変だし、あれだけの斜面に家を建てることの大変さも想像つかない。どうし…

合掌

先週の夏休みを利用して四国へ三泊四日の旅行に行った。 お遍路さんのまねごとをして、八十八か所のうち五つのお寺に参詣した。少しだけかじっただけのお遍路さんだったけれど、感じるところがあった。 五つのお寺にそれぞれの個性があった。普段、お寺に行…

地球温暖化問題を学習してみる(まとめ)

ながながと書き続けてきた地球温暖化問題に関するエントリー(id:yagian:20080730 〜 id:yagian:20080806)のまとめを書こうと思う。自分自身としてはこれを書くことでずいぶん勉強になったけれど、わかりやすい地球温暖化入門を書こうという目的は達成できな…

地球温暖化問題を学習してみる(その6)

地球温暖化問題に関するエントリー(id:yagian:20080806)の続きである。 いよいよIPCCの「SPM」*1も最終章の「第五章 長期的な展望」に入る。今回を入れてあと2回ぐらいでまとめにたどりつけると思う。それまで、がまんしておつきあい願いたいと思う。 適応…

地球温暖化問題を学習してみる(その5)

ここのところ書き続けている地球温暖化問題に関するエントリー(id:yagian:20080805)の続きである。 IPCCの「SPM」*1も、ここまでは現実の観測結果や比較的信頼性の高いシミュレーションの結果に基づく議論だったけれど、この章からは、そろそろ不確実性が高…

地球温暖化問題を学習してみる(その4)

地球温暖化問題に関するエントリー(id:yagian:20080804)の続きを書こうと思う。 IPCCの「SPM」*1を読みながら、誰にでも理解できる地球温暖化問題の入門が書ければよいと思っているのだけれども、思惑通りに書けているだろうか。それとも、専門的になりすぎ…

地球温暖化問題を学習してみる(その3)

先週から書き始めた地球温暖化問題に関するエントリー(id:yagian:20080731)の続きである。 IPCCの「SPM」*1の「第二章 変化の原因」に進もう。 冒頭には次のように書かれている。 産業革命以降、人間活動よる世界の温室効果ガスの排出量は増加し続けており、…