2009-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「あの女」と「その娘」

「あの女」といってもアイリーン・アドラーの話ではない。 「彼岸過迄」を読み終わり、今度は「行人」に取り掛かっている。 漱石の小説群のなかで、「三四郎」「それから」「門」が前期三部作と呼ばれ、「彼岸過迄」「行人」「こころ」が後期三部作と呼ばれ…

衒気

頭の中の霧が晴れて、ひさしぶりに本を読む気が湧いてきた。本棚を眺めて漱石の「彼岸過迄」を手に取った。漱石自身が書いた前書きにこんなことが書いてあった。 ……ただ自分らしいものが書きたいだけである。手腕が足りなくて自分以下のものが出来たり、衒気…

霧が晴れる

ここしばらく、ずっと頭の中に霧がかかったような、うつうつとした気分が続いていた。 なにがきっかけになったのかわからないけれど、急に頭の中の霧が晴れて、晴れ晴れとした気分になった。頭のなかに霧がかかっていない状態は、なんてすばらしいのだろう。…