2009-04-01から1ヶ月間の記事一覧

正確な描写

レイモンド・チャンドラー「さよなら、愛しい人」のなかに次のような一節があった。 その年のカレンダーの絵はレンブラントだった。図版の色の配合があまり良くなくて、おかげでその自画像はどことなく薄汚れて見えた。そこにいるレンブラントはしみったれた…

無為の時間

昨日のウェブログに書いたように、この週末をいつもより精力的に過ごしてしまったせいか、今日は疲れてしまった。疲労を回復するには、何もせず、何も考えずにぼんやりと過ごす時間が必要だ。 ウェブログを書くには、なにかインプットをし、それを咀嚼して、…

週末

この週末はなかなか充実した時間を過ごすことができた。土曜日の午前中はニューヨーク・ヤンキースとボストン・レッドソックスの試合をテレビで見て、午後には村上春樹が翻訳したレイモンド・チャンドラーの「さよなら、愛しい人」を読み、夕方にはつれあい…

虚構への共感

このところ、調子はそれほど悪くなかったけれど、なぜかウェブログを書く気がなかなか湧かなかった。読書もあまり進まず、インターネットからも離れていた。 かつてはいつも本を持ち歩いていて、ちょっとした隙間の時間があれば本を読んでいた。けれども、最…