2017-02-04から1日間の記事一覧

前近代と近代の狭間:谷崎潤一郎「細雪」雪子と妙子

日本近代文学の成立と文明開化の成果 以前も何回か書いたことがあるけれど、三十代に入ってから約十年かけて、日本近代文学をその成立(二葉亭四迷)から第三の新人(小島信夫、庄野潤三)まで順を追って読み進めたことがある。 個々の小説の質についてはさ…