映画

"It's the lie that everything's gonna be OK, but you don't have to be alone."

ジョディ・フォスター監督、メル・ギブソン主演の映画「それでも、愛してる」を見てきた。 ネタバレを気にしながらあらすじを要約するのもめんどうなので、トレイラーを引用する。 メル・ギブソンがうつになった中年男を演じている。主人公はビーバーのぬい…

「わたしを離さないで」と「1Q84」

本も映画も意欲が亢進して続けざまに読んだり、観たりする時期があり、しばらく手に取らない時期もある。最近は、映画熱が高まっていて、週末にTSUTAYAで2本ほど映画を借りるのが恒例になっている。ここしばらく気にはなっていたものの見逃した映画がたくさ…

組織のリーダーと「特攻野郎Aチーム」「スペース・カウボーイ」「アルマゲドン」「ワイルドセブン」のロマンティシズム

「教えることと教えられること」(id:yagian:20111212:1323640363)という記事で、プロジェクト・マネージャーと組織のリーダーには大きな違いがあることを書いた。 プロジェクト・マネージャーは成果をあげることを最重要視する「成果指向型」で、メンバーを…

全力で「学生」するということ

つれあいと「ソーシャルネットワーク」を見に行った。 あらかじめインターネットでチケットを予約していったけれど、まちがえて前日のチケットを予約してしまったため、払い戻ししてもらえず、結局3,600円払うことになった。しかし、その価値は十分ある映画…

映画「ノルウェイの森」を見て

映画「ノルウェイの森」を見てきた。 村上春樹の小説のファンだから、彼の小説の映画化を見逃すわけにはいかない。その一方で、小説のファンゆえに、彼の小説に対して自分なりのイメージや解釈があるから、映画とのずれで失望してしまうのではないかという心…

好きな俳優

つれあいとブルース・リーのドキュメント番組を見ていたら、好きな俳優は誰かという話になった。 いちばん好きな俳優は誰?と聞かれ、この質問には、クリント・イーストウッドと即答した。 次に、二番目に好きな俳優は誰?と聞かれ、返答に詰まった。 ブルー…

トゥルー・クライム

クリント・イーストウッドの映画に惹かれたのは、小学生の頃東京12チャンネルで放送していたマカロニ・ウェスタンだったと思う。映画館に見に行ったのは中学生の頃「アルカトラスからの脱出」だった。もうかれこれ30年間以上も、彼のファンを続け、映画…

インビクタス/負けざる者たち

今日は、つれあいと麻布十番と六本木ヒルズに行ってきた。 つれあいに連れて行かれて、麻布十番のSoys Cafeでランチを食べた。 豆腐屋が経営している豆腐や豆乳を使った料理と飲物を出すカフェである。もし、自分がお店選びを任せられていたら選ばない店だけ…

父親たちの星条旗

NHK-BSのアカデミー賞特集で放送された「父親たちの星条旗」を録画しておいたものを見た。クリント・イーストウッドの硫黄島二部作の第一作である。アメリカ側から見た硫黄島の戦いを描いている。 硫黄島の擂鉢山の山頂に星条旗を掲げる写真に写った兵士たち…

グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち

NHK-BSでアカデミー賞受賞作品の特集をやっている。そのなかで気になった映画をいくつか録画している。 故リバー・フェニックスが出演していた「マイ・プライベート・アイダホ」は好きな映画のひとつであるが、この映画を監督したガス・ヴァン・サントの映画…

隠し砦の三悪人

黒澤版とリメイク版の「椿三十郎」を比べて見た(id:yagian:20100211)のがなかなかおもしろかったから、今度は「隠し砦の三悪人」の黒澤版とリメイク版を比べて見ようと思った。 黒澤版の「隠し砦の三悪人」は、ユーモアたっぷりの痛快娯楽時代劇である。黒澤…

椿三十郎

ずいぶん久しぶりにウェブログを書く。 Twitterのアカウントはしばらく前に取ったのだけれども、そのおもしろさが今ひとつわからずに放置してあった。稲本のウェブログにTwitterのことが書いてある(id:yinamoto:20100208)のを読んで、稲本の近況を覗いてみる…

ガントレット

相変わらずクリント・イーストウッドの映画を見続けている。今回は「ガントレット」。 あきれるほどの量の銃撃が見所のアクション映画。 イーストウッドは、「ダーティ・ハリー」と対照的に愛嬌のある無能な刑事を演じている。 「ブロンコ・ビリー」と同じく…

クリント・イーストウッドシリーズ

あいかわらず、Tsutaya-Discasでクリント・イーストウッドの映画を借りている。「荒野のストレンジャー」「奴らを高く吊るせ」「センチメンタル・アドベンチャー」を観た。 「荒野のストレンジャー」は、クリント・イーストウッドの監督第二作目、自身が監督…

リアル・ウェスタン

クリント・イーストウッドがアカデミー賞監督賞を受賞した「許されざる者」を見た。 この前見た「ペイルライダー」(id:yagian:20090718)は神話的ウェスタンだったが、「許されざる者」はリアル・ウェスタンである。 「ペイル・ライダー」は、かつて殺された…

神々しさ

クリント・イーストウッド映画特集は継続中で、今日の午前中は「ペイル・ライダー」を見た。 「ペイル・ライダー」は、クリント・イーストウッドファンの私にとって、彼が出演、演出した映画のなかでいちばん好きな作品である。映像がきれいで、そして、とに…

小確幸

今回の東京都議会選挙で、誰に投票しようかと迷ったけれど(id:yagian:20090706)、結局、投票したい候補者がいなかったから今回は棄権した。 昼、つれあいとスーパーに買い物に行ったついでに、フレッシュネスバーガーで昼食をとった。つれあいがサルサバーガ…

レスラー

ミッキー・ロークがビッグカムバックを果たした映画「レスラー」を観た。 全盛期から20年経った元スターのプロレスラーランディがミッキー・ロークの役所である。今は落ちぶれてトレーラーハウスに一人で暮らしていて、スーパーマーケットで働きながら、週…

マカロニ・ウェスタン

ー「ダーティ・ハリー」の結末について記述があります。ご注意ください。ー 先日、関西旅行をした時に、京都一乗寺にあるつれあいがお気に入りの本屋・雑貨店の恵文社に寄った。ここの品揃えはなかなか面白く、毎回思わぬ本を買ってしまい、旅行中なのに荷物…

週末

この週末はなかなか充実した時間を過ごすことができた。土曜日の午前中はニューヨーク・ヤンキースとボストン・レッドソックスの試合をテレビで見て、午後には村上春樹が翻訳したレイモンド・チャンドラーの「さよなら、愛しい人」を読み、夕方にはつれあい…

ゆれる

映画「ゆれる」をDVDで見た。とてもおもしろかった。 よく練られた脚本で、ていねいに撮られた作品だと思う。前半のうちは、破綻がない作品だけにかえってストーリーが想像ついてしまうと思いつつ見ていたが、後半に入って心地よく裏切られた。「ハリウッ…

けざわひがし

先日、いまさらながら、録画しておいた「パッチギ」を見た。なかなか泣かせるいい映画だった。 その映画の本筋とは関係ないのだが、ちょっと気になる場面があった。 ロミオ役(朝鮮学校に通うヒロインに恋をする日本人の高校生)が通う高校の授業のシーンで…

「ユリイカ」松本大洋特集

「ユリイカ」2007年1月号が松本大洋特集だったので、さっそく買ってみた。なかでも、松本大洋と高野文子の対談がおもしろかった。 松本大洋と自分が同じ年だったことをはじめて知った。いろんな分野で、自分と同世代がクリエーターが中心になってきてい…

「ボーイズ」

〜このエントリーには、映画「鉄コン筋クリート」のストーリーにかかわる記述があります。〜 仲間内だけで、家族の間だけで通用し、外の人たちには意味を説明するのが難しい言葉がある。 夫婦の間だけ通じるニュアンスで、「ボーイズ」という言葉を、よくつ…

オリエンタリズム

先日、テレビで「ラスト・サムライ」を見た。 トム・クルーズが演じる主人公のネイサン・オールグレンは、南北戦争の英雄だが、その後、ネイティブ・アメリカンとの戦争を通じて彼らの勇敢さを尊敬するようになったが、それにもかかわらず彼らを虐殺したこと…

スピルバーグの世界

DVDで「太陽の帝国」を見た。 バラードのファンだったから、「太陽の帝国」の邦訳(国書刊行会 ISBN:4336024421)がでたとき、さっそく読んだ。その後、映画化されたとき、ハリウッド映画で、しかもスピルバーグが監督というので、バラードの世界が再現さ…

シカゴ

TUTAYA DISCASでDVDをレンタルしている。予約リストを設定すると、上位のものなかから在庫があって発送可能なDVDが送られてくる。予約リストの上位に人気のDVDを並べていたため、とりあえずと低い順位に並べておいた「シカゴ」と「アナライズ・ミー…

もののあわれ

稲本のウェブログの「頭の中の写真」という記事(id:yinamoto:20060404)のなかで、こんなことが書いてあった。 人についてもそうだが、愛情というのは、必ずしも相手が優秀だとか、利点があるから抱くものではない。 まったくその通りだと思う。 昨日、映画「…

「日の名残り」と「もののあわれを知るこころ」

<注意>今日の日記には、小説、映画「日の名残り」の内容について書かれています。大学のとき、イギリス人の先生が担当していた現代イギリス小説のアンソロジーを読むクラスをとった。クラスで取りあげたアンソロジーのなかに、カズオ・イシグロの短編小説…

バレンタイン・デイ

つれあいに、バレンタイン・デイに、チョコレートのかわりに「チャーリーとチョコレート工場」のDVDがほしいとお願いをして、買ってもらった。二人でゆっくりする暇がなかなかつくれず、先週末にようやく見ることができた。 今朝早く、トリノ・オリンピッ…