ロンドンの地下鉄

AM5:00に起床。すでに外は明るくなっている。体調はよく、疲れもなく、あまりねむくもない。朝日をあびながら、朝のすんだ風をうけながら歩くのは非常に気持ちが良い。
今回乗り降りしたundergroundの駅はすべてliftだった。両側に入口と出口があって、効率的である。日本でも取り入れたらどうだろうか。
ちなみに、Heathrow行のEarl's Curtの始発は5:56である。
地下鉄の中は様々な人が乗っていておもしろい。今、正面に、いわゆる「オヤジ」タイプの中年が座っている。新聞を読み、足を組んで、せきばらいをしてタンを切り、ヒジを両側に張り、ねむたげだが尊大な目(少し顔面は上を向きぎみで、目だけで下を見ている)をしている。
その右側には、Poloのブルーのシャツに、ベージュのコットンのパンツ、ベッコウモヨウの細目の円いメガネをした、NYから来たアメリカ人といった風情の人が座っている。面白いことに、となりのオヤジの新聞をちらちらとのぞいている。
私の右どなりは、けっこういい会社につとめていそうなホワイトカラー。銀行系ではなく少々ラフな格好をしているので、技術者系か。金髪の口ヒゲをキレイにそろえている。朝早いにもかかわらず、全身手入れが行き届いている。うすいブルーの細目のストライプに、黄、赤、青の格子柄のネクタイをあわせ、チノパンに茶のウィングチップ、ブルーの麻が入ったジャケットを着ている。ポイントは、ベネトン風のあざやかなエメラルドグリーンのナイロンバッグ。このシャツとネクタイの取り合わせは、買おうかと思う。
他にも、20才のロッド・スチュワートのような金髪の青年や、タンタン顔の男などがいて、見あきないものがある。
NY, London, Parisなどは人間観察が楽しい。
Londonで特徴的なのは、white collarとblue collarがはっきりわかれていることだろう。一目で、経済状態のちがいまでわかってしまう。また、黒人などへの人種差別はあるのだろうけれど、労働者階級という意味では、黒人も白人もない。見ただけの印象でいえば、この国ではまだethnicよりclassの方がrealityがあるのではないか。
ヨーロッパで小さなホテルにいるちょっと聡明な感じの青年はどのような出自なのだろうか。emloyeeという雰囲気、賢いが必要以上のmanangementはしないという姿勢、タンパクな感じがして、私は非常に接しやすいが。ホテルのmanagementの専門学校でも出ているのだろうか?
飛行機はほぼ定刻に出発。A320である。ほぼ満席、さすがに日本人はいない。

地下鉄の乗客の写生をしていたようだ。海外にいると、自分がメモ帳に書いていることを周りの人が読めないから、思う存分観察結果を書くことができる。