イスタンブール到着

イスタンブールに着く。
多少とまどったが、テレカを買って、ホテルへtelし、予約がとれた。不況なのだろうか、$25が言い値だった。
タクシーは初乗りが12,500TL(約50円)と非常に安い。空港から海沿いの道をとばす。海が青くて、空の青といっしょになり、本当に気持ちいい。暑いが、カラッとしている。
タクシーは、予想通り、別の宿につれて行こうとする。なんとか拒絶すると、運転手は、目的地がわからず、色々な人に聞きまくる。
ぐるぐると回ったおかげで、逆にスルタアフメットの土地かんがついてしまった。
宿の主人は英語で話すが、他の人は全く話せない。けっこうこれからが思いやられる。しかし、宿は窓から海が見え、おちつける。
Blue Mosqueに行く。スルタアフメットは旧市街なだけに、あんがい狭い。
モスクの内は、ただただ広く、空間だけがある。暑い外に比べ、石作りのMosqueの中は、ひんやりとしている。大理石の上にじゅうたんをしいた床にすわると、すがすがしい感じがして、心地良い。
Mosqueの中にいるMuslimの女性は、頭にスカーフをかけている。とにかく広すぎて、写真もとれない。声は、とても気持ち良く反響する。一休みの場所としては最高である。砂漠には、イスラムが似合う(風土論者になりそうだ)。
今、ガラダタワーの上から、イスタンブールの街を見ている。建物の色、素材、建て方はブダペストと似ている。川をはさんだ対岸から見た感じでは、特に似ている。こいうごみごみした感じの街には、そろそろあきてきたかもしれない。もっと何もない所にひかれる。
街にはスーパーはないが雑貨店が多い。ムール貝のピラフを食べる。まあまあというところ。

このころは、インターネット普及前だったから、Lonely Planetの分厚いガイドブックを手に旅行をしていた。イスタンブールでは、旧市街のスルタン・アフメット地区というところに泊まり、その界隈をうろついていた。
ガイドブックでスルタン・アフメット地区の安宿を探して、空港から電話をかけて値段の交渉をして、タクシーで乗り付けた。スルタン・アフメット地区は旧市街だから道は入り組んでいる。タクシーには遠回りをされたということなのだが、かえって観光ができたようなものだった。
ブルー・モスクは、イスタンブールではいちばん有名なモスク。観光客も多いけれど、イスラームの祈りの場として、現役で使われていた。6月末だったけれど、トルコは暑かった。モスクのなかは涼しくて気持ちがよかったので、歩き疲れるとモスクに入って涼んでいた。
ガラダタワーは、スルタン・アフメット地区と狭い海峡を隔てて向かい側にある、かつては監視塔だった古い塔である。その上から、旧市街が一望できる。ブタペストは、海峡ではないが、ドナウ川で区切られており、対岸の丘の上から市街地が一望できる。イスタンブールブダペストは、都市の構造が似ている。