トプカプ宮殿

駅まで行って両替と電話をかける。外貨のT/Cを両替してくれる所は少なく、いくつかの店でことわられる。
レストランでは、男性しかサーブしていないが、銀行では女性も接客している。
トルコから日本へはcorrect callができないと言われた。ダイヤルでダイレクトコールはできる。telephone cardは便利である。
トプカプ宮殿へ行く。ブルーモスクやアヤソフィアの壮大さに欠ける。宮殿は空間のしきり方が全体に小さい(ハーレムでは)。
ただ、壁面がすべてタイルでおおわれている。フルーツの間は、印象的だった。
スルタンの宝物は、思っていたよりinternationalだった。16C以降は本当に世界史の時代だったと思う。
それにしても、ヨーロッパ、アメリカの若者のラフさは目立つ。なんでそんなにラフになってしまったのだろうか。
カーペット屋へ行く。その商売熱心さに感動すら覚える。

モスクのドームの大空間、タイルとモザイクの装飾はずいぶん気に入ったけれど、トプカプ宮殿には、あまり感銘を受けなかったようで、記述があっさりとしている。しかし、スルタンの宝物の中に伊万里焼の大きな壺がずらっと並んでいて、日本とトルコ、ヨーロッパとの交易が盛んだったことに印象的だった。
モスクも建物の外側を飾ることをしないが、トプカプ宮殿も外観は壮麗だったり威圧的だったりすることはない。内部は、細かく仕切られ迷宮的である。しかし、それぞれの部屋は、タイルできれいに装飾され、居心地のよい空間が作られている。間口は狭いが、中に入ると思ったよりも広い京都の町屋と空間の作り方が似ているように思う。自分は、そういう空間の作り方は好みである。トプカプ宮殿はあまり気に入っていないといいながらも、ベルサイユ宮殿とトプカプ宮殿のどちらに住みたいかといわれれば、トプカプ宮殿を選ぶと思う。
自分自身も、この旅行ではバックパッカーで、安宿を渡り歩いていたからきれいな格好をしていたわけではなかったけれど、モスクに入る時には長いズボンをはくぐらいの気をつかっていたから、ヨーロッパ、アメリカの旅行者は気をつかっていないなと思った覚えがある。しかし、今では、日本でも、あの当時の彼ら以上にラフな格好が普通になっている。