城壁

12:00前後は暑くてつらい。そんな時、モスクはきわめて快適である。なぜ、もっと人が来ないのか不思議である。
モスクがなければ、夏のイスタンブールは過ごせない!
シュレイマニエモスクからバザールへ行く。
ベストを買う。ちょっと安物くさかったかもしれない。
トプカプガラジまで行き、城壁を見る。
完全にくずれおち、目を向けるものもいない。塩野七生の「コンスタンチノープルの陥落」を読んでいる者にとって、ふしぎな感じがする。
バスでタキシムへ。新市街を見る。マックやセブン・イレブンなどもある。なぜか、セブン・イレブンは、アイスクリームパーラーになっていた。マックにはチャイもおいてある。
夜行バスでIzmilに着く。やはり、じっくり寝るというわけにはいかない。

たしか、この頃、屋台のオヤジに「ブルース、ブルース」と声をかけられた。最初は、なんのことかわからなかったが、よく考えてみるとブルース・リーのことだった。カンフーのポーズをとると、喜んでいた。それにしても、ブルース・リーは、世界のどの国に行っても有名人である。それも、特に、庶民の間で。
そろそろ、イスタンブールを離れる時分になった。バスターミナルであるトプカプガラジ(ガラジはガレージのこと)から、イズミールに行き夜行バスに乗った。トルコは、鉄道が発達していない代わりに、長距離バスは充実している。かなり立派なバスで、座席はゆったりしている。それでも、時差もあって、なかなか熟睡するのは難しかった。