楽じゃない

オリンピックで、大本命といわれた選手が負けることがある。
2000年のワールドシリーズヤンキースは、メッツ相手に4勝1敗で勝った。1998年はパドレス、1999年はブレーブスを相手に、4連勝でワールドシリーズを買っている。傍から見れば、楽勝に見えるワールドシリーズだった。ヤンキースが強すぎて、盛り上がらないとすら思われていた。
しかし、ヤンキースの中心選手であるポール・オニールと監督のジョー・トーレは、優勝の瞬間に泣いていた。
その姿を見て、いかに楽勝に見えても、優勝を期待されて、優勝をするのは、楽なことではないのだろうと思った。彼らは、シーズン中からポストシーズンにかけて、ほんとうに辛かったのだろう。そして、ワールドシリーズに優勝できて、ようやく安心できたのだろう。
実際、2001年からは、いくら選手の補強を繰り返しても、ヤンキースは、ワールドチャンピオンに届いていない。
いくら楽勝に見えても、優勝することは楽じゃないのだろう。今年も、今、実に苦しいチーム状況にある。これで、ワールドシリーズに勝てたら、私が泣いてしまいそうだ。