正月ハワイ

私の両親は二人とも東京の出身ということもあり、帰省をすることはなかったけれど、祖父、祖母が生きていた頃は、正月には親戚関係の行事がいろいろあって、あんがい忙しかった。以前から、正月に両親も含めて旅行をしようという話はしていたけれど、正月の行事とのかねあいで、それどころではなかった。しかし、一昨年、母方の祖母が亡くなって、祖父、祖母が四人ともいなくなり、正月の行事もすっかり簡素化されたこともあり、年末に両親と一緒にハワイ旅行をした。
両親は24日に日本を発ち、マウイ島に行った。私とつれあいは、28日に日本を発って、両親とオアフ島ワイキキで落ち合った。両親は現地を30日に発って、31日に日本に帰ってきた。われわれは、1日遅れで、31日現地発、元旦日本着のスケジュールだった。
現地でレンタカーを借りる予定だったが、日本の免許証を持って行くのを忘れてしまい、タクシーで現地を動くことになった。両親と一緒ということもあって、あまり動き回らず、ワイキキを中心としてゆったりと過ごすことにした。
ハワイは、とにかく、気候がいいのがなによりである。朝晩は涼しいけれど、日中晴れると熱いほどで、海にもはいることできる。冬のハワイに行くのははじめてだったけれど、常夏ということを実感として理解することができた。
ワイキキではいちばん古いというシェラトン・モアナ・サーフライダー・ホテルに泊まっていたせいもあるのかもしれないけれど、日本人が多いという感じがあまりせず、ワイキキは、レトロなアメリカのリゾート地という印象が強かった。夜、ビーチに面したバーに降りていくと、アメリカ人の観光客はマイ・タイを飲みながら、オールディーズを演奏する生バンドに聞き入っていた。まるで、「ブルー・ハワイ」の世界だった。
MLBを見ていても、古き良きアメリカのスポーツということを強調したマーケティングをしている。アメリカでは、ここしばらくの間、レトロが流行っているような気もする。