リーダーシップ

竹中平蔵「やさしい経済学」(幻冬舎文庫)(ISBN:4344406354)を読んだ。経済学的にみてきわめてまっとうな議論が、非常にわかりやすく書いてある。印象に残ったことは、竹中平蔵は大臣としても、この本に書かれているように、経済学的にきわめてまっとうであたりまえのことを着々と進めているということだ。
いわゆる「経済通」と呼ばれる政治家がいる。しかし、そういった人のなかには、実際には半可通も多いだろう。また、きちんと経済学を理解していても、政治家としてのしがらみがあって、正しいと思うことをそのまま実行することができない人も多いだろう。
小泉首相は、経済学を理解しそれに基づいてまっとうであたりまえのことを実行できる竹中平蔵に経済政策について全権をゆだね、その信頼はまったく揺るがない。
小泉首相について、様々な評価があるようだけれども、竹中平蔵の登用と信頼は、トップとしての優れた見識と見事なリーダーシップではないかと思う。