気迫

ここ数場所、大相撲がおもしろい。
初場所両国国技館に相撲を見に行き、熱戦続きで、じつに満足した。最近行った格闘技の興行のなかでは、だんとつのおもしろさだった。
朝青龍が他の力士を圧倒していた時期が終わり、上位の力士は本気で優勝をねらって相撲をとるようになった。その雰囲気が伝わったのか、全体的に気迫のこもった激しい相撲が続くようになってきた。
土曜日の十四日目、ふと目にした栃東千代大海の取り組みは、優勝や勝ち越しがかかっているというわけではないけれど、二人がすばらしいスピードで激しくぶつかりあっており、見応えがあった。こういう相撲が普通にでてくるということがすばらしい。
もちろん、千秋楽の魁皇白鵬での魁皇の気迫、朝青龍白鵬での朝青龍の捨て身の投げもよかった。今日は連敗してしまい優勝できなかったけれど、これで悔しさを味わったことで、白鵬の来場所以降の相撲への期待感も高まった。優勝が決まった後の朝青龍の表情やインタビューでのスピーチは、はなやかなスター性があってすばらしかった。
次の東京での五月場所、ぜひ、両国国技館に行かなければ。いまの大相撲は、生で見に行く価値がある。