今年こそ

ここ数シーズンのヤンキースは、有望な中堅、若手選手を放出し、ビックネームのベテラン選手を取るという補強をし続け、おそらく、多くのファンは、ポストシーズンに進出するためにはやむを得ないけれどと思いつつ、失望していたのだと思う。結果として、シーズンを追うごとにチャンピオンから遠ざかっている。
ところが、来シーズンに向けた補強は、ついに、ファンの期待に答える方向に転じた。
ボビー・アブレイユを獲得して、ポジションがなくなっていたゲイリー・シェフィールドを放出。シェフィールドは悪くなかったけれど、怪我もあって致し方ない。トレードで獲得した20歳代前半の3人のピッチャーがどの程度活躍できるかは未知数だけれども、将来に期待が持てるという方向はファンにとっては歓迎である。
そして、アンディ・ぺティートの復帰。ヤンキースの選手らしい生え抜きの選手として、バーニー、ジーター、リベラ、ポサーダ、そして、ぺティートの五人には思い入れが深い(アメリカのヤンキースファンにとっては、松井秀喜も生え抜きの選手として受け入れられているのかもしれない)。そのペティートが帰ってきた。
ペティートと入れ替わりに、ランディ・ジョンソンを放出。いかに優れた選手であっても、ヤンキースに合う選手と合わない選手がいる。ランディ・ジョンソン自身も、ヤンキースは居心地が悪そうだったし、ファンも彼には違和感を感じていたように思う。
これで来期のヤンキースのローテーションは、王、ムッシーナ、ペティート、パバーノ、井川となり、久しぶりに前のシーズンより若返った。左のセットアッパーが気になるが、来期のチームの見通しができた。これで、シーズン中に若手の選手がでてくれば言うことない(もうひとつ、アレックス・ロドリゲスを放出して、左のセットアッパーと堅実な守備ができるサードを取れれば最高だけれども)。*1