定点観測

去年の大相撲初場所の14日目(id:yagian:20060326:1143365451)に続き、今年も初場所の14日目を見に行った。
去年の初場所は、朝青龍がひじを怪我したこともあり、栃東が優勝し、白鳳も朝青龍に勝ち、これからは朝青龍の独走が止まるのではないかと思っていた。
今場所の14日目、安馬豊ノ島に完勝し、朝青龍は手負いの栃東に勝って優勝を決めた。去年に比べると、安馬は力強くなっていて、今後に、期待が持てた。栃東はひざが悪いながらも、朝青龍を相手に全力を出し切った相撲で見ごたえがあった。しかし、残念ながら、昨年の初場所栃東や白鳳のような、朝青龍への本格的な挑戦者はいなかった。
去年、大関、関脇、小結にはほとんど入れ代わりがなかった。栃東はひざを怪我をし、白鳳も失速してしまった。琴欧州のひざは回復してきたが、まだ、朝青龍に対抗できるところまでは戻っていない。結局、停滞していた一年だった。
大関、関脇のなかで、朝青龍に挑戦できる可能性があるとすれば、白鳳、琴欧州稀勢の里の三人だろうか。白鳳は、体に力強さがかけているのが気になる。琴欧州は、ひざがずいぶん回復してきた。今場所は、なりふり構わず勝ちに行く相撲で、会場の人気は下がっているけれど、これはこれで悪くないと思う。稀勢の里は、真っ正直な相撲で地力はついてきた。しかし、今場所では、まだまだ朝青龍との差が大きい。
浮き沈みがあるほかの力士たちと比べ、安定した力を発揮し続ける朝青龍は突出している。大きな怪我をしない限りは、今年一年も、彼の独走はとまりそうにもない。