- 作者: 小林斗〓
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- 作者: 小川環樹,木田章義
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高校のときの芸術の授業では書道を選択した。自由に書かせてくれるよい先生で、毎週、書道の時間が楽しかった。そのなかで、篆書の字体がおもしろく、いちばん気に入っていた。それに、楷書や行書だと、素人目にもすぐに上手、下手がすぐわかってしまうのがさびしい。今回の書き初めは、篆書でいくことにした。
お手本用の「篆書千字文」があったので、いまの心境にあう言葉がないかぱらぱらと見ながら探していたら、次の句にぶつかった。
性靜情逸 セイセイとたましひしづかなる時は セイイツとこゝろやすし。
心動神疲 シムトウこゝろうごく時は シンヒとたましひつかる。本性が落ちついているときには、心は穏やかで、
心が動くときには、精神は疲れる。
本文の後に書いた和読と和訳は、岩波文庫の「千字文」に従っている。
今から思えば、去年は、というより長年「心動神疲」が続いていた。ぜひとも今年は「性靜情逸」で行きたいと思う。まずは、心を静かにして、この四文字を書くことにした。