参議院改革案

今日の日経新聞の5面に「ねじれ発の3月危機」というタイトルで衆参ねじれ現象に関するコラムがあった。そのなかで、フランス革命の指導者のひとりのシェイエスの二院制不要論が紹介されていた。

「第二院は何の役に立つのか。第一院と一致するなら不要、異なれば有害」

現在の衆参ねじれ現象によって、シェイエスの後段の指摘「異なれば有害」の状態になっている。議院内閣制では、議会で多数派を占める党派が内閣を構成することで、選挙結果が行政に反映され、政策が有効に実施される。しかし、政策の実施は停滞を余儀なくされている。
この衆参ねじれ現象は、民主党衆議院で多数派を占めるか、大連立や政党再編がない限り、次回、もしくは、次々回の参議院選挙までこの状態が続く。このような状態が憲法制定時に想定されていたか疑問である。そうだとすれば、現在の憲法の欠陥が顕在化したということだろう。
現在の衆参ねじれ現象のもとでの無責任な民主党の行動を見ていると、民主党政権には疑問を感じる。長期的には憲法改正によって参議院の問題を解決すべきだろうが、参議院での反対が予想されるため、これも困難だ。
しかし、もし、仮に参議院改革が可能だとすれば、どのような姿が理想なのだろうか。シェイエスのいうように、決定において「一致するなら不要、異なれば有害」である。しかし、発議、発案については、第二院の独自の存在意義を見いだすことができるのではないか。第二院には、専門家、有識者の観点から、法律案、予算の修正の発議をする役割をあたえる。仮に、衆議院とこの第二院の決議が異なった場合には、衆議院の決議を優先する。しかし、専門家、有識者の決議にはそれなりの重みがあるから、毎回衆議院も無視することはできないだろう。
第二院をそのような性格の議会とするならば、必ずしも選挙で議員を選出する必要はないだろう。日本学術会議のように、各界から推薦された専門家から構成することが考えられるだろう。
と、ここまで参議院の改革案を考えてきたけれど、実現可能性の低さにめげてしまう。
今日のエントリーはマインドマップを活用して書いてみた。明日のエントリーでは、マインドマップについて書いてみようと思う。(追記、マインドマップの本の続きを読んだら、今日作ったのはマインドマップになっていないことがわかった)

ザ・マインドマップ

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