仕事をする上でのモットー

最近、ずいぶんうつ病から回復してきて、まともに仕事をすることができるようになってきた。そんなこともあり、仕事をする上で大切な事はなにか、考えることもある。
今、二つのことを、仕事をする上でのモットーにしている。

上司には厳しく、部下には優しく、自分にはちょっと厳しく。

プロジェクト・マネジャーになって思ったことは、人の上に立つということは孤独だ、ということだ。誰かの部下だったときは、上司がいろいろ注意してくれるし、同僚も意見してくれる。しかし、立場が上がれば上がるほど、誰もなにも言ってくれなくなる。自分で考え、自分で決断しなければならなくなる。
けれども、それはあまりいいことではない。むしろ、マネジャーこそいろいろな情報を集め、それに基づいて決断すべきだと思う。だから、私は、上司に対しては、仮にそれが上司が聞きたくないと思っていることであっても、言うようにしている。私が上司に伝えたことが実現しなくても、それは上司の決断の結果であって、それはそれでよい。ただ、私の意見を考慮せずに上司が決断することはよくないと思っている。だから、上司には厳しくしている。
また、部下から情報を集めるためには、私も彼らに対して心を開き、彼らにも私に対して心を開いてもらわなければならない。部下が私に言っていることを真剣に聞き、それがよいことであればすぐに実行し、また、自分に意見してくれることを感謝していることを伝えるようにしている。基本的には、部下は上司を警戒しているから、特に、彼ら自身にとって、また、上司である私にとって悪い情報は報告してくれない。だから、部下には優しくしている。
もちろん、他人に対して厳しいことを言う以上、自分に対して厳しくなければ説得力がない。でも、自分に厳しくあるのは辛いし、時として、追い込みすぎてしまうことがあるので、ちょっとだけ厳しくすることにしている。

穏やかな態度、静かな声で、厳しいことを言う。

仕事を成功させるためには、率直に、本当のことを言い合えるということが重要だと思う。建前や自分の利害にこだわったことを言っていると、仕事はうまくいかない。だから、私は本当のことだと思うことを、なるべく率直に言うようにしている。
しかし、本当のことは、時として、厳しく響く。そして、感情的になってしまうこともある。感情的になってしまうと、それはそれで仕事を成功させることができない。だから、穏やかな態度、静かな声で、しかし、本当のこと、厳しいことを話すようにしている。
現実とモットーは一致しないけれど。