MacとThinkPad

もともと、PCも含めて機械のブランドにはあまり関心がなくて、普通に動くんだったらなるべく安いほうがいいやと思っている(たまにそれで安物買いの銭失いをしてしまうこともあるけれど)。
今、自宅のPCはiMacなんだけれど、英語版ウェブログにその顛末を書いた(http://goo.gl/AFZfr)。もともとは、自作とかDellのWindowのPCを使っていて、特に不満はなかった。会社では、標準PCがLenovoThinkPadかDesktopなんだけれども、特に気に入っているということもないけれども、別に不満もない。
iMacを買ったときは、まったくの衝動買いだった。PCを買い換えようと思って電器店に行って、PCを眺めていたら、日本のメーカーのPCがなにやらよくわからない機能があれこれ付いていて、ゴテゴテしているのにうんざりしていたところ、iMacがすごくシンプルに見えて、思ったより高くなかったから後先を考えずに決めてしまった。
結局、私がPCを使う時には、ブラウザ上の作業が大部分だし、MS-Officeはあるから、OSを乗り換えるのはほとんど問題がなかった。キーボードとマウスはワイヤレスにしたから、コード地獄から解放されて、机の上がスッキリして、満足している。特に、今使っているApple Magic Mouseが気に入っていて、これは手放せないなあと思っている。Windowsでこれが使えるようにならないかと真剣に希望している。
会社では、それまでDesktopのPCを使っていたけれど、上司が私のPCを触る機会があって、あんまり遅いので新しいPCをレンタルした方がいいよと言ってくれたので、今度はThinkPadを使うことにした。
MacBookAirとか見ていると、AppleのPCは進化しているなぁと思う。以前も会社でThinkPadを使っていたことがあったけれど、スピードが速くなったことを別とすれば、デザインや使い勝手はほとんど進化していないことが逆に印象的だった。確かに、一つの完成形にたどり着いていて、もう、あまりいじるところがないのかもしれないけれど。実は、ThinkPadポインティングデバイスは気に入っていて、普通のノートパソコンのトラックパッドとは雲泥の差だと思う。その意味では、ThinkPadが無くなってしまったら寂しいと思っている。
打合せにThinkPadを持ってきている社員も多いけど、私は打合せにはPCを持っていくことはしない。誰かと共有する必要のあるデータは電子化するけれど、自分しか見ないデータは紙とペンで記録している。打合せをするときは、配布された資料に書き込むのが好きだ。資料に、文字や絵を書きこみながら考えているといちばんアイデアが膨らむように思う。
ペーパーレス化のために、ハンズアウトの資料がなくてパワポをプロジェクターで表示して説明を受けるときがあるけれど、あまり好きではない。資料に書き込むことができないし、自分のペースで資料の先のページを読んだりすることができないのもストレスがある。やはり、PCは定型的なデータの処理には適しているけれど、アイデアを出すいちばん最初のところは、紙とペンの自由さにはかなわないと思う。むしろ、ホワイトボードを使って打合せをして、それを携帯で写真を撮って、それを見ながらPCで資料化するというのがいいと思う。
ThinkPadを使うようになった副作用は、家で仕事をするようになってしまったことだ。これまでは、家では仕事をしないことに決めていた。実際、データを持ち出すことができないし、自宅のPCでは会社のネットワークにアクセスできないから仕事をしようもない。けれども、たまに会社をサボることがあるので、モバイルパソコンを持ち歩くように暗黙のプレッシャーがかかっていた。で、会社と家をパソコンを持ち歩くようになると、家で、あ、これしなきゃと思うと、すぐに取り掛かれる環境にあって、ついつい仕事をしてしまう。モバイルデバイス一般、公私の境目をあいまいにする性質があると思うけれど、プライバシーを重視するような国では、モバイルデバイスの受容についてどんな風に考えているのか興味がある。
最近、つれあいがVAIOからMacに切り替えた。プリンターは無線LAN対応ではなく、つれあいの部屋に置いてある。プリントアウトしたい書類があると、一緒に住んでいるつれあいに、わざわざメールをして、dropboxのこのフォルダのこのファイルをプリントアウトして欲しいとお願いしていた。Macでプリンター共有の設定をしたら、あまりに速く完了してしまったので驚いた。これは、確かにすごいと思う。ソフトとハードを一体的に開発して、最適化しているメリットがあるなと思う。以前は、次のPCはものすごく安い適当なのもを買おうかなと思っていたけれど、いったんわが家がMac環境になってしまうと、そこから抜け出すのが難しいかなと思ったりもする。