懸命さ、必死さ:日本とUSAのFIFA World Cup初戦

早寝早起きが習慣になっているので、今回のWorld CupのTV観戦にはつごうがいい。
group league初戦がおおむね一巡したところだが、引き分けが少なく積極的に得点を取りに行く試合が多くて退屈しない。Spain対Netherlandsのような番狂わせもあった。前回のWorld CupではSpainがTiki-Taka Styleで優勝したが、今回はTiki-Taka Styleが終焉する大会となるのだろう。
日本のmediaではほとんど報道されないけれど、今回はUSAに注目している。驚くようなすばらしいplayをする訳ではないけれど、見ていて応援したくなるteamである。
USAと日本は非常に似た立場にあると思う。
北米中南米予選、アジア予選というsoccerの世界ではminorな地域の代表で、その地域の予選を突破する安定した力はあるが、本戦ではbest16が最高の成績である。
Super Starはいないが、teamには結束力があり、組織的にplayをして、走ることを惜しまない。やや"malicia"に欠けるところはあるが、まじめにsoccerに取り組んでいるところは好感が持てる。
自国開催のWorld Cupを契機として代表teamと国内league(MLSとJ-League)の強化を進め、一定の成果は得ている。今回のWorld Cupに向けて、Alberto ZaccheroniとJurgen Klinsmannという外国人の監督を迎え、もう一段階level upするための改革を進めてきた。両国とも女子soccerは世界top levelにあることも共通している。
group league初戦で、個々の選手の力量が明らかに上のAfricaのteam、GhanaとIvory Coastと戦うことになったのも共通している。日本もgroup league突破のためにはIvory Coastには最低でも引き分けておきたかった。USAのgroupは、Germany、Portugal、Ghanaという組み合わせで、いちばん厳しいく、初戦のGhanaになんとか勝たないとgroup league突破の見込みが立たない。
日本もUSAも相手に押され続ける苦しい試合となったが、結果としては日本は1対2で破れ、USAは2対1で勝った。
USAはgoal前に人数を残す守備的なstyleで戦っていた。Ghanaには惜しいshotが多く、1点に抑えたのはかなり幸運だった。center backに不安がある日本は、そもそも守備的なstyleを選択できないのかもしれない。left sideからcenteringを上げられheadingでgoalされるという、絵に描いたように日本の弱点を突かれ、2点取られた。Ivory Coastは十分に日本対策をしてきたことが感じられる試合だった。
日本の選手たちは、もともと体調が悪かったのか、試合会場の暑さのために体力を奪われたのか、身体が重そうで覇気が感じられなかった。USAの試合会場は日本戦の会場より多少は涼しいという影響もあったかも知れないが、Ghanaの分厚い攻撃に身体を張って耐え続けていたし、1対1の同点になったあとも頭を垂れることなく何とか得点をしようと懸命に走っていた。足の痛みを訴える選手もいて、必ずしも体調万全という訳ではなさそうだったが、気力、集中力は試合の最後まで切れなかった。
Greek戦では懸命に戦う日本選手の姿を見たいと思う。勝ち負けは時の運だし、日本teamには必ず勝てるというほどの実力はない。ただ持てる実力は発揮してほしいし、そのためには懸命さ、必死さが不可欠だと思う。
PortugalがGermanyに大敗したから、USAはPortugalに引き分けることができればgroup league突破の可能性が高まる。しかし、PortugalはUSAに勝ちにくるから激しい試合になるだろう。USAの選手たちの全力のplayをもう一度見てみたい。