「找自己」(「自分を取り戻して」)陶喆(David Tao)

第二外国語としての中国語

大学の第二外国語で中国を選択していた。

学生時代(1980年代後半)、上海と杭州を旅行した。神戸から鑑真号というフェリーに乗って上海に着いた。そのころの中国は、改革開放時代に入っていたけれど、まだまだ文革の香りがして、外国語はほとんど通じなかったから、第二外国語の中国語が役に立った。

会社に入ってすぐ(1990年代前半)、雲南省を旅行した。昆明から大理、麗江までバスに揺られた。麗江の旧市街地はまさにシャングリラだったけれど、旅行している外国人は中国語が堪能なドイツ人バックパッカーか香港の若者ぐらいで、やはり第二外国語の中国語が役に立った。

今では、上海は現代の大都市になり、麗江世界遺産の人気の観光地になっている(隔世の感)。

中国語のブラッシュアップ

当時はサバイバルできる程度の中国語はできていた(らしい)。それ以来、中国語は放置していて、すっかり忘れてしまった。

去年の夏、香港に旅行するときに、広東語の入門書を一冊ななめ読みをした。覚えたフレーズを話したら一応通じたけれど、相手の返事がさっぱりわからなかった。ちょっと悔しくなって、中国語(普通語)と広東語をブラッシュアップすることにした。

初級から中級に入るためには、ボキャブラリーを増やす必要がある。覚悟を決めて毎日少しずつ単語を覚えるようにしている。

中国語圏のポップカルチャー

勉強をしているだけでは楽しくないので、中国語圏のポップカルチャーでお気に入りを作りたいと思っている。しかし、韓流に比べると、中国語圏のポップカルチャーは日本での情報量が少ない。スカパーでCCTVを見ているけれど、わりと「お硬い」番組が多くて、現代の中国語圏のポップカルチャーにいまひとつ触れることができない。

そう思いながらCCTVを見ていたら、陶喆(David Tao)の「找自己」とうい曲のPVが流れてきた。曲も歌詞も気に入ったので、Wikipediaで調べてみたら、香港生まれで台湾で活躍している歌手だった。一青窈も推している人だという。

David Tao - Wikipedia, the free encyclopedia

「找自己」(「自分を取り戻して」)陶喆(David Tao)

ちょっと怪しいけれど、「找自己」の歌詞を翻訳して紹介しようと思う。


陶吉吉 找自己KTV

baike.baidu.com

「自分を取り戻す」陶喆

昨夜、こんな夢を見た

サハラ砂漠に行って

太陽の下にひとりきりでいる

摂氏66.6度

目があっという間に焼き付く

突然、大雨が降ってくる

雨が汗を流してくれる

40日間の苦しみが終わり

砂漠のオアシスに変わる

虹の下の大樹に

リンゴがひとつなっている

一口かじったとたんすべてがわかる

この美しい世界で自分を取り戻す

 

ララ ララララ 雨が降っている

ララ ララララ 雲が泣いている

ララ ララララ 雨粒が心にしみる

想像しているだけなんだ

ただ妄想しているだけなんだ

ララ ララララ 雨でずぶぬれにさせてくれ

もう一度、もう一度だけ

この美しい瞬間に自分を取り戻したい

 

バスの中にすし詰めになって

毎日規則正しく出勤してる

こんなに多くの人はどこに行くのか

みんな救いようがない顔をしている

パパとママにはもう愛情はない

これが本当の人生なの?

もう一度、もう一度だけ

この美しい世界に逃げ込みたい

軒先で雨宿りして

シーツにくるまって寝る

雨音を聴きながら

 

ララ ララララ 雨が降っている

ララ ララララ 雲が泣いている

ララ ララララ 雨粒が心にしみる

想像しているだけなんだ

ただ妄想しているだけなんだ

ララ ララララ 雨でずぶぬれにさせてくれ

もう一度、もう一度だけ

この美しい瞬間に自分を取り戻したい