2022年の振り返り

恒例となった一年の振り返りと抱負を書いていこうと思う。まずは2022年の振り返りから。
2022年の抱負と上期経過時点での振り返りへのリンクを貼っておこう。

yagian.hatenablog.com

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以下、見出しとボックスの中の箇条書きが2022年の抱負、その下に書いたのが振り返りである。

総論:職業生活の締めくくりに向けた仕事と体調の変化

いま勤めている会社の定年まであと5年となった。その後は、希望すれば5年間、シニアとして雇用は継続されるが立場は変わる。

昨年10月に新組織を立ち上げた。第1四半期から第3四半期までは新組織立ち上げの準備、第4四半期は新組織の立ち上げにともなう課題解決を進めた。現在の新組織設立はまだ端緒に過ぎず、今年も継続して新しいサービス提供を進め、また、組織体制もサービス提供にあわせて拡大、再編を進めていく計画だ。この構想を形にするにはあと少なくとも2年はかかりそうだ。サービスを安定的に提供する体制を作り上げ、後継者を育成し、継承する頃には、定年が目前になっているだろう。

昨年誤算だったのは、体調を崩したことだった。一年を通じて疲労感、倦怠感が続いた。特に、12月には発熱し、大きく体調を崩してしてしまった。

40歳代前半に体調がよくなかった時期があり、その後、仕事の内容も変え、生活を見直して、時間をかけて体調を立て直した。その成果もあり、40歳代終わりから50歳代前半は体調が非常に良かった。しかし、体調のよい時期でも、いずれまた不調になる時期がくる予感がしていた。そして、ついにその時期がやってきたか、と思った。

新型コロナの流行、安全保障の情勢の変化、これらに影響され経済、社会生活の大きな変化があった。また、変化の後の新しい世界の姿も徐々に見えてきた。この世界の変化と並行して、自分自身の職業生活、私生活も変化があった。

いまの仕事を仕上げるまでは、休んでもいられない。今の体調のあった、そして、新しい経済、社会にあった仕事のやり方、生活を探っていく時期なのだろう。

生活:ルーティーンのキープと体調維持

  • 体調維持のためのルーティーンをキープする
  • 疲れたときはムリせずルーティーンを休む
  • 調子のいいときも悪いときもそれなりのピッチング

総論にも書いたように、ルーティーンのキープには努めたが、結果的に体調維持はできなかった。疲労感、倦怠感から様々な体調不良が生じた。体調不良の結果として、ルーティーン自体も維持できなくなった。

おそらく、ここ5年ぐらい続け体調を維持してきたルーティーンを見直す時期に来ている。現在のルーティーンは、今の体調に対してはやることを盛り込み過ぎだったのだろう。ルーティーンを整理して、休息の時間を増やす必要がある。

特に、体調が落ちると発熱することがあるが、この新型コロナによって発熱したときの通院には強い制限があり、適切な治療を受けにくい状況にある。やはり、そもそも発熱しないよう体調を整えなければならない。

職業:定年前の最後のミッションに向けた組織づくり、環境づくり

  • 10月以降の新組織の立ち上げ
  • 継続したリモートワークを中心とした業務の基盤整備

昨年10月に新組織を立ち上げた。

しかし、十分な準備ができたとは言えず見切り発車の部分も多かったし、10月以降も試行錯誤を繰り返している。今回の組織の立ち上げは、自分がコントロールできない部分も大きく、事前の準備が不十分だったことは不可避なところもあったけれど、自分の体調不良の影響もあった。

この組織に関わってくれたすべてのメンバーには、それぞれの形で幸せな生活を送ってほしいと思っている。それぞれのメンバーが能力を発揮できる場を提供し、活躍できる環境を作るべく努めているが、自分の能力に対して業務の難易度が高く、試行錯誤を続けていた。その過程でつらい思いをしたメンバーもいる。自分の決断がメンバーに与える影響を考えると、試行錯誤とは軽く言えないし、責任の重さを感じる。

新組織のメンバーとコミュニケーションを深め、改善を継続して組織と業務を洗練していき続けなければならない。そのためにも、体調の維持が前提条件となる。

生活:定年後の生活のイメージ作りとインフラの整備

  • 定年後の生活のイメージ作り
  • 生活のインフラ整備計画づくり

新型コロナによって生活のあり方が変わり、また、それを前提とした50歳代後半から60歳代前半に向けた生活のルーティーンを作っていく必要がある。去年はまだ新しいルーティーンは見えていなかった。

今住んでいるマンションのキッチンのリノベーションをしたいと考えている。去年は、キッチンのリノベーションを具体的に検討する余裕がなかった。おそらく今年、リノベーションをすることは難しいが、来年に向けて、リノベーションの計画づくりをしていきたい。

フィジカル:継続すること、動ける身体を維持する

  • ランニング:ハーフマラソンを完走できるコンディションを維持する
  • ゴルフ:安定して100を切る基盤を作る
  • ハイキング:ハイキングを楽しむ

フィジカル面での最大の目的は、動ける身体を維持することだが、今年は、この目標を一年間通じて維持することはできなかった。年齢なりのコンディショニングのあり方を探っていく必要がある。

去年の年初、ハーフマラソン大会に参加し、そのときは2時間を切ることができた。しかし、それ以降、ランニングの練習はあまりできなかった。去年のランニングのデータを見ると、一昨年は536kmが、去年は306kmになっていた。今年の1月にもハーフマラソン大会を申し込んでいるが、体調がととなわないので欠場予定である。

ゴルフは、定期的にラウンドをしてスコアを改善していきたいと考えていたが、体調不良のため想定していたほどのラウンドはできなかった。練習は定期的にしていたから、スイングは改善されていたと思うが、スコアの改善に結びつけるまではできなかった。

去年9月の会社のコンペでは、グロスのスコアはさほどよくなかったが、順位付けの方法が新ペリエだったこともあり優勝した。今年のコンペでは幹事をしなければならない。

去年は、ハイキングに取り組みはじめた。山に登る機会はさほど多くなかったけれど、今後、息長い趣味として続けていければよいと思っている。

語学:継続すること

  • 中国語:これまで学んだ中国語の運用能力の向上
  • 英語:トレーニングの継続

11月末までは、かなり順調に語学の学習はできたと思う。

中国語は、HelloTalkという語学交換アプリに、ほぼ毎日作文をアップロードしてきた。週1回のマンツーマンレッスンでは、先生が自分が書いた作文を読んでくれており、作文について会話するというスタイルが定着した。作文と会話の学習のサイクルができて、かなり効果的だったと思う。

12月はじめにHSK口語試験を受験した。中国の新型コロナ流行の影響もあり、採点に遅れがあり現時点では合否がまだわからないが、合格、不合格のいずれにせよ、去年、自分の中国語のアウトプットの能力は向上したと思う。

特に、HelloTalkへの中国人学習者の書き込みを読むと、生々しい中国の実態に触れることができた。中国語学習の意義を感じられた。

英語は、ポッドキャストヒアリングと基本文型のシャドーイングを続け、HelloTalkの中国語の作文には英訳もつけた。英語を実用的に運用する機会はなかったが、英語感を失わないように努めた。

12月に入り体調を崩し、語学学習の時間が負担に感じられ、いったん休むことにした。

趣味:移動する人々を追いかける、古典を読む

  • 移動する人々を追いかける
  • 古典を読む

去年は、全体として多くの本を読めなかったけれど、「移動する人々」という意味では台湾文学を、「古典を読む」という意味ではチェホフを読むことができた。

現代台湾文学は、村上春樹以降の現代日本文学と共通する感覚がある。中国語の学習をしているが、大陸中国の文学やポップカルチャーにはなかなかなじむことができないが、台湾の文学やポップカルチャーは親しいものを感じる。

大作を書くロシア文学者、例えば、ドストエフスキートルストイの作品は、大きさは感じるけれど親しみは覚えにくい。大陸中国の存在と似ているかもしれない。彼らに比べ、チェホフは、作品はこじんまりとして繊細で、現代的な感覚もあり、台湾の存在と似ているように思う。

語学学習に時間を割いているとその分読書量が減る。12月、体調不良で語学学習を休んだら、その分本が読めたように思う。老眼の影響で、特に文字が細かい本を読むスピードは遅くなったが、電子書籍もうまく使いながら読書ができた。

柔軟に対応する

調子が悪くなってもかたくなにルーティーンにしがみつくこともなかったが、まだ新しいルーティーンには着地できていない。もう少し試行錯誤が必要なのだろう。