チェシュメ到着

Cesmeで、インフォメーションに教えてもらった宿、Otel Kermanに泊まる。このホテルは小さいけれど、なかなか神経のいきとどいた所で、快適に過ごせる。従業員がみな英語を解し、てきぱきと仕事をこなしている様が見ていても楽しい。
午前中は、夜行バスのつかれもあって、ぐっすり寝込んでしまった。午後、近くのビーチでしばらく寝た。日なたはあついが、みずはけっこうつめたかった。
夕方、魚料理を食べる。新聞を読みながら、ゆっくりと2時間ほどかけた。なんと、村山が首相になった由。最悪の選択としか言いようがない。Herald Tribuneは、reformの後退というとらえ方をしている。
ところで、open airでのんびりと食事をするというのは、本当に気持ちが良い。

前日、夜行バスでイスタンブールから南下して、イズミールまでやってきた。そこから、エーゲ海沿いの小さなリゾート地、チェシュメまで行った。チェシュメからギリシャ領のキオス島まで連絡船が出ているということだったから、可能であれば、船でギリシャに行ってみるのも面白いかなと思っていた。結局、キオス島行きの船が出ている曜日と旅程があわなかったので、チェシュメでのんびりすることにした。
チェシュメという町は、小さいながらも外国人向けの気持ちのよいリゾート地だった。観光客は、ドイツ人が6、イギリス人が4という感じ。もちろん、日本人はいるはずもない。
イスタンブールと比べると、ホテルもレストランもカフェも客あしらいが洗練されていた。イスタンブールでは、軽く緊張していていささか疲れたが、チェシュメではリラックスすることができた覚えがある。エーゲ海沿いは乾燥していて雨が少なく、レストランもバーも、店の前の広場にテーブルと椅子を並べている。波止場にあるレストランで、英字新聞を時間をかけて解読しながらゆっくり食事をするのは気持ちが良かった。
新聞を読むと、村山首相が選ばれていた。トルコにいて、前後の事情がわからずほんとうに驚いた。現在は小泉純一郎が改革の旗手だが、この当時は、小沢一郎細川護煕だった。今から考えれば、自民党社会党が組んだ連立政権の成立で、改革もずいぶん遠回りしたものだと思う。