2023年の抱負

さて、2023年の抱負を書いていこう。
2022年の振り返りへのリンクを貼っておく。

yagian.hatenablog.com

総論:職業と生活のシフトチェンジ

2022年の振り返りにも書いたが、職業では去年新組織を立ち上げ、今年以降はサービスの拡大、組織の整備と安定稼働を実現するというミッションがある。おそらく、このミッションが完結する頃には定年目前となり、シニアとしての職業生活への切り替えに直面しているだろう。

また、年齢とともに体調が変化し、これまでのルーティーンでは体調が維持できなくなった。年齢にあった新しいルーティーンを作り上げなければならない。

世界も日本も社会経済が厳しい時代に入ってきている。これから5年、10年しっかり自分の足で立ち続けられるような基盤を作るために、職業と生活のシフトチェンジをすることが今年の目標だ。

生活:体調の回復と新しいルーティーンの確立

  • 第1四半期は体調回復に専念
  • やることを絞り込み休養を充分とれる新しいルーティーンを確立する

去年一年間体調が優れなかったが、特に12月は最悪だった。まず、今年の第1四半期は、やるべきことを必要最小限まで絞り込み、休養を取りながら体調回復に専念したい。

ここ5年ぐらいは体調がよかったこともあり、ルーティーンのなかにやるべきことを詰め込みすぎていた。どれも辞めるにはおしいことだけれども、優先順位をつけて絞り込む必要がある。この第1四半期は、ルーティーンを最小限にすることで、自分がほんとうにやりたいことを見つけようと思っている。

その結果、50歳代後半から60歳代に向けた新しいルーティーンが見つかるだろう。

職業:定年前の最後のミッションへの取り組み

  • 新サービスの提供拡大
  • 新組織の拡大・再編・安定化
  • マネジメントのスキルアップ

一年間では新組織による新サービス提供の最終形を実現することはできないので、今年はミッションの実現に向けた途中経過の一年となる。そのなかで、着実に新サービスの提供を拡大し、その基盤となる組織の拡大、再編、安定化を進めることが目標だ。

マネジメントをしていて、確信を持てたことがない。ただ、試行錯誤の経験を積むことで、多少は理解できたこと、スキルを習得できたところもある。振り返りながら自分の経験を整理して、少しでもマネジメントスキルを洗練していきたい。

マネジメントスキルの向上を通じて、より機能的でメンバーが安心して働くことのできる組織を実現していきたい。

フィジカル:動ける身体を維持するためのコンディショニング

  • ランニング:ジョギングを継続しながら、体調にあったトレーニング強度を見つける
  • ゴルフ:会社のコンペの幹事をできるコンディショニング
  • ハイキング:リラックスできるハイキングをする

これまではランニングの自己記録やゴルフのベストスコアを求めて運動をしていたが、今年はコンディショニングを中心にどの程度の運動をすることが体調維持のためにいちばんよいか見出していきたい。

コンディショニングのためには、やりすぎはよくないが、身体を動かすことを継続することは必要だ。当面はレースを目標にするのではなく、ちょうどよい強度のランニングを見つけたい。

去年全社コンペで優勝して、今年の9月に幹事をしなければならない。しかし、9月以降、体調が優れずほとんどラウンドをできていない。今年の9月には、普通にラウンドをして、普通に幹事をできるぐらいの体調を整えたい。

また、自然を感じてリラックスするために、無理をしない範囲のハイキングも少しずつやっていこうと思う。

語学:最低限の語学感を維持するために継続すること

第1四半期は語学のトレーニングを最低限にする予定。通勤のときにポッドキャストを聴き、週末に作文を書く程度にし、レッスンは休学しようと思っている。

その後は、体調を見ながら負担にならない程度のトレーニングを新しいルーティーンに組み込んでいこうと考えている。

フィジカルな目標と同様に、向上を目指すのではなく、現状維持のために必要な最低限のトレーニングをする、いわば語学のコンディショニングを目指す。

趣味:移動する人々を追いかける、古典を読む

  • 移動する人々を追いかける
  • 政治哲学の古典を読む

去年から継続して、台湾を中心とした移動する華人を追いかけていきたい。新型コロナの情勢次第だが、今年のどこかのタイミングで台湾、特に南部を旅行したいと思っている。また、継続して台湾の小説を読む予定だ。

語学に割く時間を減らせば、しっかりとした本を読む時間を作ることができるだろう。数年前から政治哲学の古典を少しずつ読み始めているが、継続していきたい。

住居:キッチンのリノベーションの計画づくり

  • キッチンのリノベーションの計画づくり

新型コロナによって生活のあり方が変わり、それにあわせてマンションに手を入れてきた。最後にキッチンのリノベーションが残っている。今年は、リノベーションをすることは難しいが、来年に向けてリノベーションの計画づくりをしていく予定だ。

試行錯誤をする

今年は模索の時期なので、試行錯誤をし、自分の体調をしっかり見ながら、新しい生活のスタイルを作っていきたい。

2022年の振り返り

恒例となった一年の振り返りと抱負を書いていこうと思う。まずは2022年の振り返りから。
2022年の抱負と上期経過時点での振り返りへのリンクを貼っておこう。

yagian.hatenablog.com

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以下、見出しとボックスの中の箇条書きが2022年の抱負、その下に書いたのが振り返りである。

総論:職業生活の締めくくりに向けた仕事と体調の変化

いま勤めている会社の定年まであと5年となった。その後は、希望すれば5年間、シニアとして雇用は継続されるが立場は変わる。

昨年10月に新組織を立ち上げた。第1四半期から第3四半期までは新組織立ち上げの準備、第4四半期は新組織の立ち上げにともなう課題解決を進めた。現在の新組織設立はまだ端緒に過ぎず、今年も継続して新しいサービス提供を進め、また、組織体制もサービス提供にあわせて拡大、再編を進めていく計画だ。この構想を形にするにはあと少なくとも2年はかかりそうだ。サービスを安定的に提供する体制を作り上げ、後継者を育成し、継承する頃には、定年が目前になっているだろう。

昨年誤算だったのは、体調を崩したことだった。一年を通じて疲労感、倦怠感が続いた。特に、12月には発熱し、大きく体調を崩してしてしまった。

40歳代前半に体調がよくなかった時期があり、その後、仕事の内容も変え、生活を見直して、時間をかけて体調を立て直した。その成果もあり、40歳代終わりから50歳代前半は体調が非常に良かった。しかし、体調のよい時期でも、いずれまた不調になる時期がくる予感がしていた。そして、ついにその時期がやってきたか、と思った。

新型コロナの流行、安全保障の情勢の変化、これらに影響され経済、社会生活の大きな変化があった。また、変化の後の新しい世界の姿も徐々に見えてきた。この世界の変化と並行して、自分自身の職業生活、私生活も変化があった。

いまの仕事を仕上げるまでは、休んでもいられない。今の体調のあった、そして、新しい経済、社会にあった仕事のやり方、生活を探っていく時期なのだろう。

生活:ルーティーンのキープと体調維持

  • 体調維持のためのルーティーンをキープする
  • 疲れたときはムリせずルーティーンを休む
  • 調子のいいときも悪いときもそれなりのピッチング

総論にも書いたように、ルーティーンのキープには努めたが、結果的に体調維持はできなかった。疲労感、倦怠感から様々な体調不良が生じた。体調不良の結果として、ルーティーン自体も維持できなくなった。

おそらく、ここ5年ぐらい続け体調を維持してきたルーティーンを見直す時期に来ている。現在のルーティーンは、今の体調に対してはやることを盛り込み過ぎだったのだろう。ルーティーンを整理して、休息の時間を増やす必要がある。

特に、体調が落ちると発熱することがあるが、この新型コロナによって発熱したときの通院には強い制限があり、適切な治療を受けにくい状況にある。やはり、そもそも発熱しないよう体調を整えなければならない。

職業:定年前の最後のミッションに向けた組織づくり、環境づくり

  • 10月以降の新組織の立ち上げ
  • 継続したリモートワークを中心とした業務の基盤整備

昨年10月に新組織を立ち上げた。

しかし、十分な準備ができたとは言えず見切り発車の部分も多かったし、10月以降も試行錯誤を繰り返している。今回の組織の立ち上げは、自分がコントロールできない部分も大きく、事前の準備が不十分だったことは不可避なところもあったけれど、自分の体調不良の影響もあった。

この組織に関わってくれたすべてのメンバーには、それぞれの形で幸せな生活を送ってほしいと思っている。それぞれのメンバーが能力を発揮できる場を提供し、活躍できる環境を作るべく努めているが、自分の能力に対して業務の難易度が高く、試行錯誤を続けていた。その過程でつらい思いをしたメンバーもいる。自分の決断がメンバーに与える影響を考えると、試行錯誤とは軽く言えないし、責任の重さを感じる。

新組織のメンバーとコミュニケーションを深め、改善を継続して組織と業務を洗練していき続けなければならない。そのためにも、体調の維持が前提条件となる。

生活:定年後の生活のイメージ作りとインフラの整備

  • 定年後の生活のイメージ作り
  • 生活のインフラ整備計画づくり

新型コロナによって生活のあり方が変わり、また、それを前提とした50歳代後半から60歳代前半に向けた生活のルーティーンを作っていく必要がある。去年はまだ新しいルーティーンは見えていなかった。

今住んでいるマンションのキッチンのリノベーションをしたいと考えている。去年は、キッチンのリノベーションを具体的に検討する余裕がなかった。おそらく今年、リノベーションをすることは難しいが、来年に向けて、リノベーションの計画づくりをしていきたい。

フィジカル:継続すること、動ける身体を維持する

  • ランニング:ハーフマラソンを完走できるコンディションを維持する
  • ゴルフ:安定して100を切る基盤を作る
  • ハイキング:ハイキングを楽しむ

フィジカル面での最大の目的は、動ける身体を維持することだが、今年は、この目標を一年間通じて維持することはできなかった。年齢なりのコンディショニングのあり方を探っていく必要がある。

去年の年初、ハーフマラソン大会に参加し、そのときは2時間を切ることができた。しかし、それ以降、ランニングの練習はあまりできなかった。去年のランニングのデータを見ると、一昨年は536kmが、去年は306kmになっていた。今年の1月にもハーフマラソン大会を申し込んでいるが、体調がととなわないので欠場予定である。

ゴルフは、定期的にラウンドをしてスコアを改善していきたいと考えていたが、体調不良のため想定していたほどのラウンドはできなかった。練習は定期的にしていたから、スイングは改善されていたと思うが、スコアの改善に結びつけるまではできなかった。

去年9月の会社のコンペでは、グロスのスコアはさほどよくなかったが、順位付けの方法が新ペリエだったこともあり優勝した。今年のコンペでは幹事をしなければならない。

去年は、ハイキングに取り組みはじめた。山に登る機会はさほど多くなかったけれど、今後、息長い趣味として続けていければよいと思っている。

語学:継続すること

  • 中国語:これまで学んだ中国語の運用能力の向上
  • 英語:トレーニングの継続

11月末までは、かなり順調に語学の学習はできたと思う。

中国語は、HelloTalkという語学交換アプリに、ほぼ毎日作文をアップロードしてきた。週1回のマンツーマンレッスンでは、先生が自分が書いた作文を読んでくれており、作文について会話するというスタイルが定着した。作文と会話の学習のサイクルができて、かなり効果的だったと思う。

12月はじめにHSK口語試験を受験した。中国の新型コロナ流行の影響もあり、採点に遅れがあり現時点では合否がまだわからないが、合格、不合格のいずれにせよ、去年、自分の中国語のアウトプットの能力は向上したと思う。

特に、HelloTalkへの中国人学習者の書き込みを読むと、生々しい中国の実態に触れることができた。中国語学習の意義を感じられた。

英語は、ポッドキャストヒアリングと基本文型のシャドーイングを続け、HelloTalkの中国語の作文には英訳もつけた。英語を実用的に運用する機会はなかったが、英語感を失わないように努めた。

12月に入り体調を崩し、語学学習の時間が負担に感じられ、いったん休むことにした。

趣味:移動する人々を追いかける、古典を読む

  • 移動する人々を追いかける
  • 古典を読む

去年は、全体として多くの本を読めなかったけれど、「移動する人々」という意味では台湾文学を、「古典を読む」という意味ではチェホフを読むことができた。

現代台湾文学は、村上春樹以降の現代日本文学と共通する感覚がある。中国語の学習をしているが、大陸中国の文学やポップカルチャーにはなかなかなじむことができないが、台湾の文学やポップカルチャーは親しいものを感じる。

大作を書くロシア文学者、例えば、ドストエフスキートルストイの作品は、大きさは感じるけれど親しみは覚えにくい。大陸中国の存在と似ているかもしれない。彼らに比べ、チェホフは、作品はこじんまりとして繊細で、現代的な感覚もあり、台湾の存在と似ているように思う。

語学学習に時間を割いているとその分読書量が減る。12月、体調不良で語学学習を休んだら、その分本が読めたように思う。老眼の影響で、特に文字が細かい本を読むスピードは遅くなったが、電子書籍もうまく使いながら読書ができた。

柔軟に対応する

調子が悪くなってもかたくなにルーティーンにしがみつくこともなかったが、まだ新しいルーティーンには着地できていない。もう少し試行錯誤が必要なのだろう。

最近我看了几本台湾作者写的小说

我在HelloTalk上关于台湾的事情写的话,HellTalk就拒绝,所以今天我再把日记上传博客链接HelloTalk。

 

When I write about Taiwan on HelloTalk, HelloTalk reject it, so today I upload diary to this blog and link it to HelloTalk, again.

 

台湾についてHelloTalkに書くと、HelloTalkに拒絶されるので、今日もブログに日記をアップロードして、HelloTalkにリンクを張ることにする。

 

最近我看了几本台湾作者写的小说,纪实,漫画。虽然我想看中文的,但是看了日语翻译的。


吳明益《天橋上的魔術師》《單車失竊記》

纪蔚然《私家偵探》

龍應台《大江大海1949》

高妍《緑の歌》


吴明益的小说很技巧,很有意思。

紀蔚然的小说描写现代台湾的风俗习惯,让我想去台湾旅游。

龙应台的纪实描写最难过时代中一辈子的人生,让我留下非常深刻的印象。

高妍的漫画表达台湾年轻人的生活和想法,想起来我自己的年轻的时候。

 

I have read some of the books written by Taiwanese. Although I want to read them in Chinese, I have read them in Japanese translation.

 

Wu Mingyi “The Magician on the Skywalk”, “The Stolen Bicycle”

Ji Weiran “Private Detective“

Long Yingtai “Big River, Big Sea“

Gao Yan “A Green Song“

 

Wu Mingyi’s novels written by Wu Mingyi are skillful and interesting.

Ji Weiran’s novel described Taiwanese manners and customs and makes me want to go to Taiwan.

Long Yingtai’s documentary described the life of ordinary people in the most difficult years and leave me with a very serious impression.

Gao Yan’s comics expressed young Taiwanese lives and thoughts and makes me remember my younger days.


最近、台湾の作家の小説、ノンフィクション、漫画を何冊か読んだ。中国語で見たいけれど、日本語の翻訳を読んだ。


呉明益『歩道橋の魔術師』『自転車泥棒

紀蔚然『台北プライベートアイ』

龍応台『台湾海峡1949』

高妍『緑の歌』


呉明益の小説は技巧的で面白い。

紀蔚然の小説は現代台湾の風俗を描写していて、台湾旅行に行きたくなる。

龍応台のノンフィクションは、最も厳しい時代の一般人の人生を描写していて、重い印象が残った。

高妍の漫画は若い台湾人の生活と考え方を表現していて、自分の若い頃を思い起こした。

我考虑今年年底去台南旅游

我使用的交换外语学习app叫HelloTalk是中国公司拥有的,所以有的时候它审查日记让别人看不见。我在我的博客上传日记链接HelloTalk。

 

I am using the language exchange app called HelloTalk. Since it is owned by a Chinese company, sometimes it censors the moments and makes these moments not to be seen. I upload my moment on my blog and link it to Hello Talk.

 

HelloTalkという言語交換アプリを使っているが、中国企業が所有しているので、たまに投稿を検閲されて他人が読めなくなる。このブログにアップロードして、HelloTalkにリンクする。

 

我考虑今年年底去台南旅游。

2019年年底我和太太去了上海旅游,之后我没去海外旅游。

我想用汉语去旅游。上次我去上海旅游,下次想去台湾。我去过台北,想去台湾南方。

我对大陆中国很感兴趣,是因为大陆中国文化和日本文化的差别比较大,所以我想去大陆中国旅游。去大陆中国旅游的时候,我觉得很有意思同时觉得有点儿紧张。

我对台湾很亲近感,是因为台湾文化和日本文化比较像,所以我想去台湾旅游。去台湾旅游的时候,我觉得又很有意思又觉得轻松开心。


I am thinking about going on a trip to Taiwan this year-end.

My wife and I went traveling Shanghai at the year-end in 2019 and then I have not been abroad.

I want to speak Chinese while traveling. The last time I went on. a trip to Shanghai and next time I am going on a trip to Taiwan. I have been to Taibei and I want to visit southern Taiwan.

I am interested in mainland China because the difference between mainland Chinese culture and Japanese culture is wide, so I want to visit mainland China. When I go on a trip to mainland China, I feel interested and at the same time a little nervous.

I feel an affinity with Taiwan because Taiwanese culture and Japanese culture are relatively close, so I want to visit Taiwan. When I go on a trip to Taiwan, I feel interested and relaxed.


今年の年末、台南に旅行しようかと思っている。

2019年の年末、つれあいと一緒に上海旅行をした。その後海外旅行には行っていない。

中国語を使った旅行がしたい。前回は上海に旅行したので、次回は台湾に旅行したい。台北には行ったことがあるので、台湾南部に旅行したい。

陸中国に興味がある。それは、大陸中国と日本文化の差が大きいからだ。だから大陸中国に旅行したい。大陸中国を旅行している時は、おもしろいと同時にちょっと緊張する。

台湾には親近感を感じる。それは台湾文化と日本文化が比較的似ているからだ。だから台湾に旅行したい。台湾旅行をしているときは、おもしろいと同時にリラックスできる。

検閲の内面化と表現の自由

ここ半年ちょっとHelloTalkというlanguage exchange用のアプリを使っている。

自分はHelloTalkに日本語ネイティブの中国語と英語の学習者として登録している。中国語ネイティブと英語ネイティブの日本語学習者の書く日本語の作文を添削し、代わりに自分の中国語と英語の作文をそれぞれのネイティブに添削してもらっている。

以前、Lang-8というやはりlanguage exchange用のサイトで英語の作文を書いていた時期があった。英語の作文能力の向上にかなり効果があった。今回は中国語を中心として書いているが、かなり手応えを感じている。中国語のwritingのレベルアップには明らかに効果があるし、speakingにも好影響がある。また、中国語のレッスンの先生がHelloTalkの作文を見ていてくれて、レッスンでの話題に取り上げてくれる。自分で書いた作文をテーマとしてフリートークをすると、話しやすいこともあるし、新しい表現の記憶への定着も進む。

ということで、language exchangeは中国語学習においてはかなり効果的であるが、一つ大きな問題に直面している。

HalloTalkというアプリは中国製である。このため、HelloTalkには中国のSNSで標準的な検閲が行われている。HelloTalkで書き始めた時は、天気が良かった悪かった、体調が良かった悪かった、趣味はゴルフです、こんなおいしいものを食べた、程度の話題で、検閲に引っかかることもなかったのだが、writingの能力がレベルアップするにつれて、自己表現としてもうちょっと複雑な内容を書きたくなってくる。その結果、検閲に引っかかるようになった。

以前、中国のブログサービスを使って中国語の日記を書いていたことがあった。このサービスも検閲制度があり、検閲に引っかかる内容の時はアップロードできなくなるという仕様だった。HelloTalkでは、アップロードできるものの、他人からは見えていないという仕様のようだ。HelloTalkにアップロードすると、普通は「いいね」がついたり、添削してもらえたりする。しかし、他者からの反応がまったくないので、何かがおかしいということに気がつく。そして、どうやら他の人からは見えていないらしいということがわかる。

中国でも統一された検閲基準、検閲方法があるわけでもないらしい。同じ文章がWeChatのmomentに投稿でき、他の人からも見えているようだ。また、どのような検閲基準があるかはユーザーからはまったくわからない。

最初は検閲されること自体がめずらしく新鮮だったし、どうやって検閲を回避できるか婉曲な表現を考えるのもおもしろかった。しかし、時間や精神的な余裕がないとそういう工夫をするのも面倒臭く、純粋に書く気が失せるし、そもそも検閲に引っかかりそうな話題を避けるようになる。

中国の検閲方法は、ある意味効果的で洗練されていると思う。日本の戦前の検閲方法では、伏せ字という方法が使われていた。この方法であれば、どこか検閲されたかが著者にも読者にもわかる。著者も検閲の基準が理解できるし、読者もどのような表現が含まれていたのかを推測することができる。

一方、江藤淳が指摘する太平洋戦争後の進駐軍による検閲では、検閲制度が存在すること自体が秘密とされており、検閲された結果の文章からは検閲されたかどうかがわからない。その結果、筆者側は、そもそも検閲されて削除されてしまうのであればそのようなことを書くことを自ら避ける自己検閲がされるようになり、さらに、進駐軍が去った後も内面化された自己検閲が継続していったと指摘している。この検閲の内面化は、フーコーが「監獄の誕生」で指摘したプロセスそのものである。

HelloTalkの検閲で、そもそも検閲されそうなことを書く気が失せる。これは検閲の内面化プロセスそのものである。書かせたくないことを外部からいちいちチェックするよりは、はじめから書く気を失わせ、検閲を内面化させる方が明らかに効率的だ。そして、何が検閲されるかわからず、検閲された結果も分かりにくいという中国の検閲制度は、効果的に検閲を内面化させる。

こういう中国のインターネットの言語空間に生きていると、検閲されるような話題はそもそも避けるようになるし、抑圧感も強いだろうと思う。台湾や香港と比べると大陸中国の現代の文化にはあまり共感できないのだが、この検閲制度による自己表現の抑圧の文化への影響は強いと思う。

日本にも江藤淳が指摘するようにすでに半ば無意識になっている内面化された検閲はいろいろあると思う。しかし、中国の組織的な検閲されたインターネットの言語空間よりははるかに自由だ。その抑圧された言語空間の一端を経験し、その抑圧感にうんざりすると、自由な言語空間の貴重さがより深く感じられる。

香港の言語空間が抑圧されつつある。おそらく、以前のように香港発のポップカルチャーはもう生まれないのではないかと思う。そう考えると、一党独裁から民主化を成し遂げた台湾は、中華世界、東アジアの中で貴重な存在だと思う。

今回の参議院選挙を見ていると、自由主義を表立って主張する政党がないことは危惧を覚える。反中、嫌中の立場の人たちが、必ずしも言論の自由を重視していないように見えるのはどうしたことだろうか。世界的に自由主義がさまざまな挑戦を受けている現在、言論の自由を守り高めていくことが重要だと思う。最近、自由主義の立場から第二次世界大戦中にコミュニズムファシズムを批判したハイエクの「隷属への道」を読んだところだが、しっかり自由主義を主張する政党が出てきてほしい。

「成績」に意味はあるか?

国際比較をすると、日本の社会人の学習意欲が低いというデータを見かけることがある。調査方法を見ていないのでどの程度正確な結果なのかわからないけれど、直感的に言えば学習意欲が高い人が多いとは思えない。

https://www.meti.go.jp/press/2022/05/20220531001/20220531001-1.pdf?utm_source=meti
学校教育の重要な目的の一つは、卒業後に自己学習する基盤を作ることだと自分は思っている。しかし、実際の学校教育はそのようにできていないように見える。
学校教育では、定期的にテストをして、他者比較できる形で成績をつける。これって一体何の意味があるのだろうか。少なくとも、自己学習をする基盤を作るという目的から見ると弊害しかない。
成績がすぐれない人の学習意欲を削いでいるし、成績が良い人の多くは自分で学習への動機づけできるので学習意欲を高める効果も限定的だ。学校教育のなかで学習意欲が削がれた人は、卒業してから自己学習に取り組む可能性は低いだろう。
Dualingoという語学学習アプリがある。ゲーミフィケーションによって参加者への動機付けをする仕掛けがある。この中で、参加者相互に競う仕掛けがあるのだが、これは、語学のレベルを競うのではなく、どれだけのユニットの学習をしたか、その量を競う仕掛けになっている。語学のレベルは参加者それぞれだから、そこを競うことの意味は乏しいが、学習したユニット数を競うのであれば、語学のレベルを問わず競うことができる。
また、学校の体育会にあるレギュラーと補欠という制度も意味がわからない。練習は試合に出ることを目的としているのだから、体育会に所属して試合に出ないまま卒業するのでは意味がないではないか。ある体育会のメンバーが多いのであれば複数のチームを作ってそれぞれのレベルに合致した大会、試合に参加すればよい(ブラジルのアマチュアのサッカーチームではレギュラーと補欠という概念がないと聞いている)。

会社のなかで、貢献度を評価するという仕組みを持っているのが一般的だ。これも考えてみれば、動機付けには逆効果なのではないかと思うことが多い。これまでの経験に照らすと、平均的には他者評価に比べて自己評価の方が高いため、多くの場合は会社の評価結果は自己評価より低くなり、積極的な動機付けにならないことが多い。また、学校教育と同じでハイパフォーマーは自分で動機付けできる人が多いので、貢献度評価で動機を高める効果も限定的だろう。

私自身、いくつか自己学習をしているテーマがある。そのなかで、資格試験を受験して客観的な評価を受けることはある。もちろん合格すれば動機付けにプラスの効果はあるが、基本的には自分の進捗度を確認したり、強み弱みを把握して今後の学習計画を建てる参考にすることが目的で、他者と成績を比較することはない。

最近、ハイエク「隷属への道」を読みながら、日本には個人相互の自由を尊重し、他者に寛容であるという意味での自由主義は根付いていないとしみじみ思う。この学習と成績の問題も、自由主義の問題と関わりが深いと感じ、思わず長々と文章を書いてしまった。

2022年上期の振り返り

さて、今年も半年が過ぎたので、折り返し点で抱負と達成度を振り返ってみよう。

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総論:職業の仕上げを見据えたシフトチェンジの年

抱負の総論として書いたとおり、10月にスタートする新組織の設立に向けて準備を進める半年だった。しかし、まだ準備は不十分で、10月からはかなりの混乱期を経ることになるだろう。今年一年はさまざまなシフトチェンジのための準備と混乱への対応をして過ごすことになる。

また、新型コロナの流行、ロシアのウクライナ侵攻から、ここ5年ぐらい進んできた世界情勢の変化が本格的に顕在化し、その意味でも大きな変化な年になっていると思う。そのような大きな情勢の変化に適応できるようにすることが重要だと感じている。

生活:ルーティーンのキープと体調維持

【年初の目標】

  • 体調維持のためのルーティーンをキープする
  • 疲れたときはムリせずルーティーンを休む
  • 調子のいいときも悪いときもそれなりのピッチング

40歳代は体調がすぐれない時期が続いていたが、50歳代になってから体調を立て直すことができ、好調が続いていた。しかし、今年に入ってから心身ともに調子が下がっている。

年齢的に体調が変化する時期であることと、仕事のシフトチェンジの対応のために、業務の範囲が広がり、またさまざまなストレスも強く、キャパシティを超えていることが原因だと思う。

とはいえ、少なくとも今年から来年上半期はこの体調悪化の根本的な原因は取り除くことはできない状況だから、倒れないようにだましだましやっていくしかない。最低限のルーティーンはキープしつつ、休息も取りつつ、ストレスの解消にも努めつつ、最低限のそれなりのピッチングをし続けようと思う。

この目標はここ数年不変のものである。

職業:定年前の最後のミッションに向けた組織づくり、環境づくり

【年初の目標】

  • 10月以降の新組織の立ち上げ
  • 継続したリモートワークを中心とした業務の基盤整備

年初の抱負にも書いたとおり、現在、10月以降の新組織の立ち上げ、リモートワークを中心とした業務の基盤整備(システム開発とそれを支える業務のあり方、体制の整備)に関わっている。これらを今後5年間を見据えてよりよいものにすることが、会社に対する貢献でもあり、自分の定年前の最後のミッションの成否に関わってくる。

プロジェクトにはいろいろ問題があり、自分が対処しなければならないところもあり、自分にはいかんともし難いところもあり、だけれども、いずれにせよ、自分と周辺の人たちのこれからしばらくの間の業務環境に関わってくるので、しっかり取り組んでいきたい。

生活:定年後の生活のイメージ作りとインフラの整備

【年初の目標】

  • 定年後の生活のイメージ作り
  • 生活のインフラ整備計画づくり

今年は、体調面を考えるとできることに限界があるので、新しいことに取り組むことはせず、なるべくムダなことを削ぎ落として生活をシンプルにすることにつとめてきた。

近い将来、キッチンとリビングのリノベーションをする必要があるが、今年はとりあえず先送りして、仕事と体調が落ち着いてきたところで取り組みたい。

フィジカル:継続すること

【年初の目標】

  • 動ける身体を維持する
  • ランニング:ハーフマラソンを完走できるコンディションを維持する
  • ゴルフ:安定して100を切る基盤を作る
  • ハイキング:ハイキングを楽しむ

ここ数年、フィジカル面での最大の目的は、動ける身体を維持することだ。体調のよい時期は、体力の向上を目指して身体に負荷をかけてきたが、今年は体力の維持、コンディションの維持ができれば上々だと思っている。

1月にハーフマラソン大会に参加し、2時間を切ることができた。しかし、その後は走ることができていない。今、早めの梅雨明けで酷暑が始まっている。ここ数年は夏も走っていたが、今年は体力を維持するという意味で、夏の間の有酸素運動は水泳を中心にしようと思っている。秋から走り始めてコンディションを上げて、1月のハーフマラソン大会に完走できればよいと思う。

ゴルフは、ラウンドを増やそうと計画していたが、ここまではあまりラウンドはできていない。ただ、練習をしていると、これまでの試行錯誤の結果、徐々に安定性、確率が高まってきているように思う。現在の状況を考えると、今年は基盤づくりで、来年また状況が許せばラウンド数を増やしてスコアを向上させたいと思う。

ハイキングもあまり楽しめていないが、秋になったら近場の低山を歩いてみたいと思っている。

全般的には、体調を崩さない範囲で、身体を動かすことを継続していきたい。

語学:継続すること

【年初の目標】

  • 中国語:これまで学んだ中国語の運用能力の向上
  • 英語:トレーニングの継続

中国語は、基本的な文型のシャドーイングとHelloTalk(language exchangeのアプリ)上に書く日記と週1回のレッスンを中心として、これまで学んだ中国語の運用能力の向上に注力している。老師がHelloTalkに書いた日記を使ってレッスンを組み立ててくれているのでこれはかなり効果的だと感じている。今年の総まとめとして12月にHSK口試中級を受験する予定。それが終わったら、HSK5級を目指して本格的に語彙の増強に取り組んでいきたい。

英語も現在のレベルを維持するため、基本的な文型のシャドーイングPodcastヒアリング、HelloTalk上の日記を継続している。来年は定期的にレッスンを受けてみたい。

趣味:移動する人々を追いかける、古典を読む

【年初の目標】

  • 移動する人々を追いかける
  • 古典を読む

今年は比較的おもしろい読書ができているように思う。

文学方面では、チェホフの代表作を読み、また、伊豆旅行を機会に川端康成を読み直すことができた。また、台湾文学・漫画を何冊を読み、そのノスタルジックな感覚に心惹かれた。下期に向けて台湾文学は読み進めようと思った。

冒頭に書いた世界情勢の変化という意味では、第二次世界大戦期の再来感が強い。「アジアの多重戦争」を読むと、ウクライナ侵攻をするロシアと、中国へ侵攻していた日中戦争期の日本に共通性があることに気が付かされた。またハイエク第二次世界大戦中に書いた「隷属への道」が実に現代性を持っていることに驚いた。世界情勢が大きく変化するこの時期に歴史を振り返る意味は大きいと思う。

柔軟に対応する

体調の変化も含め、自分にとって新しい段階の入口を入ったところだと感じている。状況の変化もあるだろうし、先の見通しができず試行錯誤をすることも多いだろう。あまり目標、計画に固執せず、柔軟に対応していきたい。