2004-12-01から1ヶ月間の記事一覧

世界文学

最近、あわただしくて更新がままならない。 しばらく前のエントリだけれども、印象に残った。 http://munaguruma.air-nifty.com/blog/2004/12/post_1.html たまたま、前の日記(id:yagian:20041207#p3)で、芥川龍之介が、ジョイスの「若い芸術家の肖像」のに…

近代文学

芥川龍之介「大川の水/追憶/本所両国」(講談社学芸文庫)(ISBN:406196304X)のなかの「雑筆」を読んでいたら、こんな一節があった。 小供の時分の事を書きたる小説はいろいろあり。されど小供が感じた通りに書いたものは少なし。大抵は大人が小供の時を回…

芥川龍之介のうまさ

「今昔物語集」を訳していると、芥川龍之介のうまさをしみじみ感じる。 そこで、芥川龍之介の「羅生門」と、「今昔物語集」の「羅城門登上層見死人盗人語」を比べて、芥川龍之介がどのような部分を加えているのか詳しく見てみようと思う。 冒頭の部分、「今…

DVD生活

近所のレンタルビデオ屋が次々とつぶれてしまったので、Tsutaya DISCSに入会した。 「ロード・オブ・ザ・リング」「ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔」を注文すると、DVDのサイズぎりぎりのビニールの袋に入れられてメール便で送られてきた。先々週の週末…

今昔物語集の現代語訳

先週(id:yagian:20041129#2)からはじめた「今昔物語集」の現代語訳の参考にしようと思い、福永武彦訳「今昔物語」(ちくま文庫)(ISBN:4480025693)を読んでみたら、翻訳文のできばえのレベルがあまりにも違う。自分の現代語訳は自分の楽しみのための習作のつ…

台風一過

昨日の夜から今朝にかけて嵐がやってきた。嵐が過ぎた後は、きれいに晴れ上がり、日差しがやけにまぶしかった。12月だというのに、なま暖かく、まるで台風一過のような天気だった。とても小春日和という言葉に収まるような暖かさではなかった。